■□■□2019年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1460号 1月19日
24年目に想う
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1 蝙蝠日記
山本忠勝さんの訃報
2 展覧会へのお誘い
津高和一展 deux
津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展 trois
人間・風景・記憶・旅展 un
3 今日の言葉
美しい海を見たよ
あふれていた 花の街よ
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1 蝙蝠日記
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1月13日の「神戸・あいウォーク2019」は参加できませんでした。
そのころ危篤であったのは山本忠勝さん。
翌14日正午ころお亡くなりになられました。
神戸新聞文化担当の編集委員。
思い起こせば30年以上のお付き合いで
私たちの財団では25年前から役員を務めていただきました。
私は全く記憶がなく、5,6年前の財団の集まりで山本さんが私が指揮する神
戸大学グリークラブで歌っていたことがあると言われて驚いたのでした。
当時、グリークラブで歌っていた財団の川本理事が調べて下さいました。
1963年ころとのこと。
何と55年も前のことです。
ふり返っても、食事やお酒やお茶をともにしたことはありません。
山本さんの素晴らしい評論の数々を本に纏めたいと多くの方に呼びかけてま
したがご本人はきっぱりとお断りになられました。
山本忠勝美術評論集「坂の上の作家たち ギャラリー島田という絶壁」(ギャ
ラリー島田)は私が山本忠勝さんのために捧げるために刊行したのものです。
13日に病床に付き添った私はこの本を手に語りかけていました。
山本さんについてはGallery Information 3月号で書かせていただきます。
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2 展覧会へのお誘い
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19日(土)から三つの展覧会が始まります。
全てが連環をなしています。
是非、お運びください。
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津高和一展 津高和一を偲んで、豊富な資料とともに
1月19日(土)〜 1月30日(水) deux
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あらゆる事象をのみ込んで、無限に豊かになっていくもの、それは突き詰め
ていきますと、結局一本の線になるんですね。
世のすべてのけん騒も、宇宙への大きな感動も、僕自身の人生も、一本の線
の中に入ってしまう。
一本の線を引いて、そこに僕の全てが入ってしまえば、絵はそこで完成する。
単純になればなるだけ、絵は一層豊かになる。
なんとインタビュー 山本忠勝さんです
1994年12月25日:神戸新聞から インタビュー 山本忠勝
画像の作品「響」は、この記事の3日後にご夫妻と選んだ作品です。
原野を疾駆(はし)り
鬱々樹木どもの静謐にあきたらず
身をもって断崖に身をおどらす
野獣がある
―25才の津高和一の詩「火」より
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津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展
1月19日(土)〜 1月30日(水) trois
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http://gallery-shimada.com/?p=5816
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人間・風景・記憶・旅展
1月19日(土)〜 1月30日(水) un
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http://gallery-shimada.com/?p=5809
もう一つの見所
1995年1月17日
長田でなくなられた大島幸子さんの「長田下町風景」を2点、ご覧いただき
ます。
当時、大きく取り上げられました。
●●●●●●●●●本日のサロン「津高先生と共に歩む」●●●●●●●●
秘話ー大変珍しい豊富な資料とともに、初めて明かされるお話しを、島田が、
突っ込んでお聞きします。
予約不要、無料です。
1月19日(土)15:00〜 ギャラリートーク「津高先生と共に歩む」
話し手:吉田廣喜
聞き手:島田誠
ギャラリー島田 troisにて
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3 今日の言葉
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花の街
七色(なないろ)の谷を越えて
流れて行く 風のリボン
輪になって 輪になって
かけていったよ
歌いながらかけていったよ
美しい海を見たよ
あふれていた 花の街よ
輪になって 輪になって
踊っていたよ
春よ春よと 踊っていたよ
すみれ色してた窓で
泣いていたよ 街の角で
輪になって 輪になって
春の夕暮(ゆうぐ)れ
ひとりさびしく ないていたよ
江間章子
私がここに「花の街」を引いたのは、山本忠勝さんが私たちの財団の記念誌
「志の縁をつないで そして未来へ」への寄稿をお願いして書いて下さった
「人の光、愛の風」の最後がこの「花の街」のエピソードでした。
今、思えば、山本忠勝さんの遺言でした。
私は1000字ほどでお願いしたのですが、届いたのは6000字を超えて
いました。
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