■□■□ 2017年11月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1374号 11月10日
on the playground, in the wind
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1 蝙蝠日記
ゴッホ 最期の手紙
2 展覧会案内
植田真展「かぜのなかでおどる木 」
live painting & music“on the playground, in the wind.”
根津太一展
3 今日の言葉
君はぼくが知るかぎり、そこいらの画商ではない。
しかし、きみはどうしようというのか?
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1 蝙蝠日記 ゴッホ 最期の手紙
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私の生き方の通奏低音となったゴッホの投函されなかった手紙。
風邪に取り憑かれ、耳の不調にも悩まされながら、これだけは見逃すわけに
いきません。
映画「ゴッホ 最期の手紙」を見てきました。
私にとっては見なかった方がよかったです。
ゴッホのうねるような人工的に処理された色面も気持ちがわるい。
いまさら犯人捜しでもありません。
私にとってのゴッホ最期の手紙は「今日の言葉」なのです。
帰宅。
カズオ・イシグロ「日の名残り」読了。
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2 展覧会案内
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植田真展「かぜのなかでおどる木 」 11/11(土)〜22(水) B1F
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風のことを描く
風がふいて やわらかい枝をゆらす
かわいた葉がちりちりとうごいて 飛ぶ
木がゆったりとスローモーションのようにおどる
森全体が波うつようにゆれて 山が鳴る
風がふいて 形ある線は 溶けて色彩になる
絵の中に入り込み 塗り重ねる
ずっと音楽はなりひびき ときおり 原風景と重なる
その反復のなかで 色彩は姿を変えていく
植田真
http://gallery-shimada.com/?p=4891
会場:B1F
会期:11月11日(土)〜22日(水) 12:00-19:00
※火曜日は18:00、最終日は17:00まで
展示作業風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7478
◇植田真展オープニングイベント◇
live painting & music
“on the playground, in the wind.”
paint. 植田真、DJ. Mark(Cake Stand)
日時:2017年11月12日(日)17:30〜19:00
参加費:1,000円(ご予約ください)
DJにMark(Cake Stand)を迎え、植田真のsilentsea名義でレコーディングし
た曲とライブペインティングのイベントを行います。音楽と絵との掛け合い
からなる即興性を楽しんでいただけるとうれしいです。
※イベント当日はB1Fの観覧を17時までとさせていただきます。17時半から
はご予約のお客さまのみご入場いただけます。ご来廊の際はご注意ください。
※満席のため、これからのお申込みは補助席となる可能性があります。
(要問合せ)
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「根津太一展 」 11/11(土)〜16(木) 1F deux
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層の重なりの中に、時間と空間、歴史、そして安定感と美を感じる。積み重
なった絵具の層から、言葉を超えたモノ(心象風景)が鑑賞者に響鳴しなにか
懐しいものや、和む風景などが伝わると幸いです。自然との繋がりの深層を、
絵画表現する。
根津太一
見えない糸でつながる命
http://gallery-shimada.com/?p=4894
会場:1Fdeux
会期:11月11日(土)〜16日(木)12:00-19:00
※火曜日は18:00、最終日は16:00まで
スタッフブログ 展示作業風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7490
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3 今日の言葉
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「ぼくがぜひ君にいっておく必要があると思う。すくなくとも一番大切なこ
とだからだ。死んだ芸術家の絵を扱う画商と生きた芸術家の絵を扱う画商と
のあいだに、こんなにもいま理不尽な違いがあるのだから。とまれ、ぼくの
絵に対して、ぼくは自分の生命をかけ、ぼくの理性は、そのために半ば壊れ
てしまった ――それもいい ――しかし、君はぼくが知るかぎり、そこいら
の画商ではない。君は現実に人間に対する愛をもって行動し、方針を決めう
るとぼくは思う。しかし、きみはどうしようというのか?」
この言葉が私の心に突き刺さっているのです。
詳細は「不愛想な蝙蝠」(風来舎)の「ゴッホを巡って」P46-56に書いていま
す。
(絶版となっていますが貸出いたします)
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