■□■□ 2017年10月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1364号 10月13日

■□■□ 2017年10月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1364号 10月13日

          竣工まじかの工事現場のよう
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1 蝙蝠日記      多くの人が入り混じって

2 展覧会へのお誘い  Rouge brut 小幡正雄展の魅力
           Pen2展  Pen2の挑戦

3 第329回 神戸塾 火曜サロン「小幡正雄さんのこと」

4 今日の言葉
  should begin by looking inwardー
  by examining his own attitude toward the possibilities of peace…”

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1 蝙蝠日記
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現場からの架空実況中継

B1Fでは。
朝一番から11月の植田真展でのライブパフォーマンス会場構成や照明のチェ
ック。
12:00から小幡正雄の約60点の作品を選定、配置の決定から展示作業をコー
ディネー
トしてくださっている服部正さんの協力をいただいて慎重にすすめました。

B1F Backayardでは。
お手伝いに参じて下さった3名を交えてGallery InformationやDMなどを組み
合わせ発
送する作業に大わらわ。

Deuxでは。
「ガラス絵の小宇宙」の最終日。盛り上がりそして慌ただしく撤収。
待ちかねたように、次の「PEN2」さんの展示作業が始まりました。

Troisでは。
今日開催される公益財団法人神戸文化支援基金の25th Anniversary Night
の準備を事務局さんが奮闘。それぞれ預けたり、あやしたり。大変です。
私は4っの現場を渡り歩きながら指揮しているのか邪魔をしているのか???

ざっと数えて20名を超える人がそれぞれの部署で。遅くまで動いている人た
ちも。
なんていうことだろう。

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2 展覧会案内
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Rouge brut 小幡正雄展   10月14日(土)〜10月25日(水)
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この機会をお見逃しなく。
海外でも紹介されて高い評価を得ているアールブリュット(アウトサイダー
アート)の小幡正雄の作品、約60点をご覧いただきます。
多分、お求めいただくことの出来る展覧会で、これだけの規模で小幡正雄の
質の高い作品をご覧いただくことは、まずありえないと思います。

《私にとっての小幡正雄》
2012年の「赤鉛筆のアウトサイダー」(兵庫県立美術館)で小幡正雄と出会
った。その時は私が今回の展覧会を手がけるとは思ってもみませんでした。
実現へ至るには二つの要因がありました。
一つめは、尊敬してやまない東山嘉事さんが小幡正雄の才能を発見したこと
です。嘉事さんには展覧会、パフォーマンスなど様々にお世話になり、2006
年12月に72才亡くなられて、「追悼展〜不無不夢寿限無経偈〜」を開催。ギ
ャラリーのパティオにあったオートバイと人間が合体したオブジェ「共存の
哲学」が兵庫県立美術館に嫁入りし、「風刺とユーモア!カジさんのフムフ
ム・ワールドへようこそ」が2008年11月から4か月間、同館の小企画展とし
て開催されました。その仲人を務めて下さったのが服部正さんでした。
二つ目としては私のアウトサイダー・アートへの偏愛があります。それは美
術の世界で定義される病因や所属にまつわるものではなく、自立、固執、孤
立といった「異端」であることにすぎませんが、自らも因子として抱えてい
るからでしょう。
小幡正雄の存在もInsideとOutsideを行き来しながら、その作品は嘉事さん
の発見と服部さんの強い意志によってArtとしてRescueされようとしていま
す。そうした思いがこの場で結実してくれればうれしいです。    
島田 誠

東山嘉事「非共存の哲学」
今、ギャラリー島田の地下のパティオに小さなオートバイがあります。
また不愛想な私に成り代わり可愛い犬が「いらっしゃいませ」とお迎えして
います。
これも嘉事さんの作品です。
では
展覧会へとご案内しましょう。
http://gallery-shimada.com/?p=4761
末尾の本展のフライヤーもどうぞ。

展示作業風景をどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7407

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Pen2展     10月14日(土)〜10月19日(木)
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ギャラリー島田ではおなじみになりました、Pen2さん。
どちらかといえばユーモラスな作品を描く作家だと評してきたが、その活動
の場を県外、海外へと広げながら、可愛いPenPenさんから激しいPenPenさ
んへと変わっていった。

惑う言葉
何度も同じ心を繰り返しながら生きている。。
行く人生にはいったい何が待ち受けるのだろう。。
幸せでもあり、不幸でもあり。
ぐるぐるぐるぐる。。気持ちが駆け巡る。。
弾かれては戻り、弾かれては戻り、またスタートを切っている。
あられもないかも知れないが、これからも心は生きていく。。
http://gallery-shimada.com/?p=4765

その惑いの先にこそ表現が生じる
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7420

作家が直面した人生の危機とは?
それを吐き出すように挑んだ作品はどんなものか?

小幡展 Pen2ともまだ会場風景としてはご覧いただけませんが、明日14日
(土)からですので「予告篇」としてお伝えいたします。

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3 神戸塾 火曜サロン
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■第329回 神戸塾 火曜サロン「小幡正雄さんのこと」
日時:2017年10月17日(火)18:30
参加無料
ゲスト:服部正(甲南大学)、山崎美和(ひふみ園)
進行:島田誠
本展覧会のコーディネーターである服部正さん、そして小幡さんのそばで生
活を支援してこられた、ひふみ園の山崎美和さんをゲストにお招きし、みな
さまに小幡正雄の世界を、より深く味わっていただくトークを開催します。

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4 今日の言葉
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“Every thoughtful citizen who despairs of war and wishes to bring peace,” President Kennedy said, “should begin by looking inward ー by examining his own attitude toward the possibilities of peace…” “Is not peace, in the last analysis, basically a matter of human rightsーthe right to live out our lives without fear of devastation ーthe right to breathe air as nature provided it ーthe right of future generations to a healthy existence?”
ケネディー大統領のアメリカン大学卒業式でのスピーチから(1963年)

「戦争に絶望し、平和をもたらすことを望む思慮深い市民は誰でも、まず内
面を見ることから始めるべきだ―平和の可能性への自らの態度を調べること
を……」
「平和とは、基本的に、荒廃の恐怖を感じることなく生活できる権利、自然
の空気をそのまま呼吸する権利、将来の世代まで健全に存続する権利といっ
た、人権に関する問題ではないか」

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