■□■□ 2017年9月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1351号 9月3日

■□■□ 2017年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1351号 9月3日

            心の昂ぶりを抑えきれない

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1 蝙蝠日記   もしかしたら世界一かもしれない 

2 展覧会案内
  
3 今日の言葉  
      みずからの力を、個人ではなく地域やまちのために使うのだ。
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1 蝙蝠日記 
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 待ちに待った「Robert Frank: Books and Films, 1947-2017 in Kobe」が
開幕しました。あまりにも頻繁に登場するので、見る前からうんざりという
方もおられるかもしれません。
 でも論より証拠。是非お運びください。
https://robertfrank2017kobe.tumblr.com/

世界で50ヶ所。日本では2ヶ所。東京についで神戸が最後ということです。
でもこれは巡回展ではありません。
Robert FrankとSteidlの理念に従って、各地で創造的に取り組む独自のプロ
ジェクトなのです。
そこが素晴らしいのです。

 様々な壁があり、何度も挫折しそうになりながら、そこを突破していき、
最初の想定をはるかに超えた「展」が実現していました。

 私は立ち上げから関わりずっと後方支援を担ってきて、完成形は内覧会で
初めて観て最初の想定に倍する充実ぶりに深い感懐を抱きました。

主宰者のみずからの力を、個人ではなく地域やまちのために使うのだ。氏が
「今まで見た中で一番いい」と言われたそうで総合プロデューサーの林寿美
さんは私に「ベスト5には入るのでは」と言われましたが、私は「世界一か
もしれない」と思っています。
それは私がずっと思ってきたKIITOの歴史性を孕んだ刺激的な空間と相まっ
てのことです。

最終的に世界50ヶ所での展覧会が終了すれば世界一美しい本を創るといわ
れるSteidl社から全プロジェクトの記録が出版されることになっていて、神
戸にとってとても意味のあることですね。


写真を撮るということがごくごく当たり前になった今
60年前にRobert Frankが時代に向けてカメラや映写機で挑んだことの革新性
と映しとられた時代。
ゆっくりと思いを巡らせてください。


エピソード
内覧会で。
受付には、まだなんの形もないときに林寿美さんからのバトンを私に渡した
スタッフのHさんが。
久元市長の挨拶などセレモニーが終わった最後にボランティアチームが紹介
され代表して挨拶をしたのがギャラリー島田のインターン生Kさん。そして
求めに応じて仰天の寄付をいただいたTさんをはじめ、さまざまに支えて下
さったみなさまのお顔が。
会場での手書き文字は英文がSteidlさん日本語がKさん(全部かどうかは?)


このプロジェクト、そしていままで私が取り組んできたことの全てを象徴す
る言葉を「今日の言葉」でお伝えします。
一つ一つ、こうした挑戦が固定した在り方や意識の変革を促し地域を変えて
いくのだと信じます。

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2 展覧会案内
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前川奈緒美展  9/2(土)〜13(水)   B1F
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http://gallery-shimada.com/?p=4633
6年ぶりのギャラリー 島田での個展。
その世界の豊かな拡がりが伝わるとてもいい空間が現れています。

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岩井博石展展  9/2(土)〜13(水)   1F deux
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http://gallery-shimada.com/?p=4636
緊迫した、漲るものを湛えた空間。ぜひご覧ください。

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3 今日の言葉
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利益を優先する企業と補助金をあてにする自治体、それに依存する市民、そ
こへ偽善的に参画する芸術団体。みんなが他人に頼り、楽してくらそうとし
ているこの悪しき構造を打破するには、それぞれ自力でやるしかない。みず
からの力を、個人ではなく地域やまちのために使うのだ。そういう志で頑張
るアーティストを、市民も企業も行政も自分の目で見つけだし、ともに力を
合わせる。利己的で即物的な利益のために、利用する利用されるという関係
ではなく、本当の意味で地域が一体となったとき初めて、そこにしかない、
固有の文化が創造されるだろう。それは、市場原理から生まれた空虚な文化
とはまったく異なるものだ。  野村万乃丞


蝙蝠から
2004年 44才で亡くなった。かれの遺言のごとき言葉。
この言葉をずっと抱いています。

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