■□■□ 2017年6月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1326号 6月7日
フルートコンクールと金昌国さん
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1 蝙蝠日記 神戸国際フルートコンクールと金昌国さん
2 フランティシェク・ノボトニー 無伴奏ヴァイオリンソナタの夕べ No.4
3 今日の言葉
大バッハが人生の最期に、このような曲を書いた気持ちがよくわかる
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●訂正とお詫び●
前号の、川西英に「交響樂」という色彩デッサンが残されていてそれはカン
ディンスキーの「印象派(コンサート)」(1991年)の引き写しに見える。
この1991は1911年の間違いでした。
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1 蝙蝠日記 酩酊するフルート
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第9回神戸国際フルートコンクールが、かってない活況のうちに終了しまし
た。一時は中止を発表された中で、劇的に当初の「フルートの街・神戸」ら
しく蘇ったことに関わったみなさまに心から敬意を表します。
第8回まで実行委員長だった金昌国さんは神戸高校の同級で、一時、同じ吹
奏楽部にいて卒業演奏会(神戸国際会館)で、ともにソロの舞台に。私は独
唱でしたが。
その金さんから電話があり、久しぶりに会いました。
二人とも「杖」をついて。
酩酊するフルート
ALL-STAR FLUTE GALA(審査員コンサート)を聴きました。
ところが美しく輝きわたるフルートの音色が酩酊したように不安定に揺れる
のです。
体調のせいなのです。早く整えなければ。
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2 サロンのご案内
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神戸塾 326回 火曜サロン
フランティシェク・ノボトニー 無伴奏ヴァイオリンソナタの夕べ No.4
日時:6月20日(火)19:00 (開場18:30)
会費:一般¥3,000 / ASK会員¥2,000
予約お急ぎ下さい。
端正にして深い精神性を感じさせるチェコのヴァイオリニスト、フランティ
シェク・ノボトニーを迎えての無伴奏ヴァイオリンソナタの夕べも4回目とな
りました。
バッハのパルティータ ロ短調を中心としたプログラムです。
詳細は下記でお読みください。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=352
フラントの言葉です。
ソロのプログラムについて考えるときはいつも、ギャラリー島田の精神と空
間を思います。
伝統的なクラシックの作曲家の中から、ほんの少しモダンさを感じさせる音
楽を選びました。
会場は「現代作家たちのドローイング展」です。
まさに美術と音楽の無伴奏の競演、共演となります。
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3 今日の言葉
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「昨年の夏でしたか、眠れない夜があり、ハノーヴァーの自宅の地下室でフ
ーガの技法のスコアを引っぱり出し、拙いピアノを奏いてみたのですが、ふ
るえるような感動をおぼえました。大バッハが人生の最期に、このような曲
を書いた気持ちがよくわかるような気がしました。フーガの技法を何回か漠
然と聴いたことはあったのですが・・・」
金さんが立ち上げた「東京バッハアカデミー」の旗揚げコンサート(1981年
7月8日/大阪府立労働センター)のプログラムから。36年前のことです。
金さんと会うことになった朝、全く偶然に書棚の本の隙間に「読書アラカル
テ1981・8月」(海文堂書店)を見つけたのでした。
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