■□■□ 2017年5月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1318号 5月4日

■□■□ 2017年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1318号 5月4日 
 
            身捨つるほどの祖国はありや。

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1 蝙蝠日記  
 
2 展覧会案内  南輝子展(予告) 
          
3 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや。
(寺山修司青春歌集(角川文庫)P27 祖国喪失 壱 の 冒頭より)

5月4日は寺山修司が47歳で亡くなった日です。1983年のことです。 
処女作品集「われに五月を」と題されています。

「身捨つるほどの祖国」を問わねばなりません。

4月29日 昭和の日
5月1日 メーデー
5月3日  憲法記念日
5月4日  みどりの日
5月5日  こどもの日
昭和の日、みどりの日は、ともに昭和天皇に結び付く祝日であることを想え
ば黄金週間は単なるバカンスとは言えない、深い意味を持っていて、この時
期に憲法改悪と共謀罪への道が開かれようとすることは、あってはならない
ことです。
憲法を考える、あるいは変えるということを否定するものではありません。
その目的については、あってはならないことが前提とされているので、改悪
と断定いたします。

今朝、なかにし礼(作家・作詞家)が「憲法は芸術だ」(朝日新聞)に戦争
で三度棄民され、兵士でもない8歳での加害体験を語っています。
ここにも寺山修司の名があり、あっという間に核兵器保有国となり、このま
まではいつか戦争になる、この気配を止めないといけない。それを個人とし
て言い続ける。とあります。(オピニオン 9面)

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2 展覧会案内    
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「杉本裕子展 ―‘17」
まるで画家の画室に遊んでいるようににぎやかに、ゆったりと、様々に触れ、
様々に話し、・・・
みなさんも「ひととき」をお過ごしください。
http://gallery-shimada.com/?p=4371

◎予告です 
「南輝子展 WAR IS OVER !」が6日(土)から始まります。
http://gallery-shimada.com/?p=4377
南さんの父は生まれたばかりの南さんの顔も名も知らぬ間に兵士でもなかっ
たのにジャカルタで終戦後に虐殺されたのです。
南さんの言葉です。
殺すな!殺させるな!殺されるな!アジア太平洋戦争で殺された女、父達
2300万人の無念をおもう時、日本国憲法施行から70年の今年こそ、みんなで
手をつなぎ、心をつなぎ、いまあるこの平和を、次の世代へ、その次の世代
へ、世界へ、手渡さねばなりません。
WAR IS OVER, IF YOU WANT IT.
(南輝子)
 
そしてこの展覧会に合わせて「WAR IS OVER! 百首」(ながらみ書房)を
上梓されました。

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3 今日の言葉
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僕はもう花ばなを歌わないだろう
僕はもう小鳥やランプを歌わないだろう
春の水を祖国とよんで 旅立った友らのことを
そうして僕が知らない僕の新しい血について
僕は林で考えるだろう
木苺よ 寮よ 傷をもたない僕の青春よ
さようなら
きらめく季節に
だれがあの帆を歌ったか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ
二十才 僕は五月に誕生した
僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる
いまこと時 僕は僕の季節の入口で
はにかみながら鳥たちへ
手をあげてみる
二十才 僕は五月に誕生した

1975年1月、寺山修司処女作品集「われに五月を」より後半のフレーズです。
寺山は1935年1月生まれ。20才の5月を謳い、それから27年後の5月に逝った。

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