■□■□ 2017年2月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info―1294号 2月2日
曲者列伝 その2
1 蝙蝠日記 作品のみを不滅のものと信じる
2 インターンさんの募集
3 今日の言葉
描くことが視ることであり、
視ることでいつか手にしたものを
再び僕の手のひらの中に摘むことが出切るような気がする
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1 蝙蝠日記 曲者列伝 その2
藤崎孝敏の世界
底知れない闇に浮かび上がる何かに憑かれたような表情をした人々が背負
った運命。何気なく卓上に置かれた果物や瓶。霜をおいた荒れ田に不穏を
孕んだ雲が行く。
ヒリヒリと心を刺さずにおれない藤崎孝敏の作品と出会って20年を共に
歩んできた。一度、その魔力に憑りつかれたら離れることは難しい。
自らラディカルに生きることを選び取る作家にしか表現できない真実があり、
時流に目もくれずに作品のみを不滅のものと信じるその作品と出会って欲し
い。
2014年1月の藤崎展に寄せた私の言葉です。
私が愛した世界は下記でご覧いただけます。
会場風景の画像をクリックすると拡大されます。
http://gallery-shimada.com/?p=2574
2014年の展覧会です。
あらためて見ても、やはり素晴らしい作家ですね。
画像をクリックしてください。
http://gallery-shimada.com/?p=1384
藤崎孝敏に関する豊富な資料もご覧いただけます。
藤崎孝敏の世界を愛するかたに作品をお渡しする試みです。
お気軽にお訪ねくださりお尋ねください。
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インターンの募集について
ギャラリー島田ではいままで多くのインターンさんを受け入れてきました。
とりわけ最近はドイツ、台湾、ブルガリアなどから日本で学ばれる皆さん
とも仕事を共にしてきました。
彼らがギャラリー島田で多くのことを学び、体験していただくことができ
たこと、そしてその後様々なジャンルで活動されていることを知ることも
大きな喜びです。
現在の5名のインターンさんがおられますが、卒業期にあたり、新たなイ
ンターンスタッフを募集いたします。
ご希望の日程に合わせて入っていただきます。
詳細はお問合せ下さい。
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今日の言葉
パリにて
目を覚ますと相変わらずのパリの日常はすでに始っており、
ホテルの四階の僕の部屋から張り出しているベランダに出て、
その手すりの冷たい感触が伝える季節に、
昨夜薄暗い舗道を過ぎていったものは一体何だったのか
などと寝起きの頭で想い、
そして果たして昨日キャンパスに描き止めようとしたものも
まだこの朝になっても
どこかの路地のあたりを彷徨って居るに違いないと、
その後姿を想い巡らし、あくび一つの後で再び部屋に引っ込み
三脚の前にパリの僕の日常が始るのです。
僕には描くことが視ることであり、
視ることでいつか手にしたものを
再び僕の手のひらの中に摘むことが出切るような気がするのです。
昼食前の雑踏の中を歩きながら
ホテルの僕の部屋のベランダを見上げると、
朝方の僕の姿が見えたりもするのです。
藤崎孝敏
蝙蝠から
何度もパリ、モンマルトルの藤崎さんのアトリエを訪ねた
今も鮮明に思い出す。あの日々。あの佇まい。
そして絵の真実を。
今回の作品の多くは、そこから生まれた。
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