■□■□ 2017年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1292号 1月27日

■□■□ 2017年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1292号 1月27日

        ライジング(昇る)再び

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1 蝙蝠日記   ライジング(昇る)再び
2 展覧会から  津高和一+本多利雄(現代書家) 是非
         ギャラリースタッフによる SPOT展 ご感想を是非

3 今日の言葉  独立を目指しての政治がアフリカ大陸に保たれるよう。
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1 蝙 蝠 日 記  天と地の間に日が昇り、日が沈む
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1月12日の1288号の「今日の言葉」は岩村昇先生がアフリカのザンビアに行
かれた時、出会った11歳ぐらいの少年の詩「ライジング(昇る)」を紹介
し、いろいろと反響をいただきました。
再掲します。

ライジング(昇る)
天があり、その下に地がある
天から雨が降り、地から草が生える
地はその草を背負い、天はその地を覆う
天と地の間に日が昇り、日が沈む
昇り、そして沈む日の間に
人間が生まれ、そして死んでいく
一人の男が、日が昇り日が沈む間に
草を刈り、牛に食わせ
木を切り、火をたき
そして死んでいった
そのあとから一人の子供が草を引き抜き
土地を掘り、種をまいた
その種から大きな大きな花が咲いた
日が昇り、日が沈み
天と地の間にその花は開いた
花が開いて、その花から香りが昇った
花の香りは昇って昇って、天に届いた
日が昇り、日が沈んだ
花はやがて枯れていった
だが、天に昇った香りは
今も天と地の間にある

この詩は岩村昇さんの著書「ヒマラヤから祖国へー真のいのち、真の医療を
取り戻すために」のP150-P151に紹介されています。昭和51年6月25日に主婦
の友社から刊行。
岩村昇はネパールで赤痢にかかり村のまじない師に治してもらう。
そして真の医療とは何かを学び「生きることは分かち合うこと」と知る。
私たちも深い問いかけに誘われる。
岩村はPHD協会を設立するが、その後継者が草地賢一さんで、私は「人々の
精神史」(第9巻)に草地さんのことを「神戸からボランティア元年を拓く」
として書いた。
ここで、伝えたいことは「今日の言葉」をお読みください。

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2 展覧会から 
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津高和一+本多利雄(現代書家)  2月1日まで
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阪神大震災でお亡くなりになられて22年。
作品や資料を収集し続けてきました。
でも大きな展覧会を出来るのは今回が最後かもしれません。
昨年はクリスティーズでも招待され落札されましたが、いかんせん、作品が
残り少なくなってしまいました。
懐の深い、豊かなイメージを抱く、そして伝わる津高さんの世界をごゆっく
りとどうぞ。
http://gallery-shimada.com/?p=4157

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新しい試みとして  ギャラリースタッフによる SPOT展   2月1日まで
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本企画SPOTは、ギャラリー島田の数あるコレクションの中から、担当者それ
ぞれが選んだ作品と、企画構成にあたってお声掛けさせていただいた数名の
作家達による展覧会です。
SPOT/ 点、点と点をつなぐように、ギャラリー島田の空間とお客様の日常、
生活空間をつなぐ、そんな地点を作る試みです。
http://gallery-shimada.com/?p=4164
恰好いい会場の様子をご覧ください。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6902

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3 今日の言葉
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アフリカは大陸である。大きいだけではない、深い大陸である。植民地化、
奴隷貿易の中で、その深みに闇が広がって行った。しかし、その深みの中か
ら、独立後のアフリカ人による、特に教育関係の人々による、新しい光が掲
げられ始めてきている。かってはビアフラの、いまはアンゴラの不幸な戦争
が新聞に報じられるたびに、われわれはつい、このような新しい文化の芽生
えが、アフリカの土壌の中から育ちつつあるのを忘れてしまいがちである。
それらが無益な戦いに終わらず、それぞれの民族・種族が自分たちの文化を
守り育てていく、そのような独立を目指しての政治がアフリカ大陸に保たれ
るよう、そして、大国のいらざる干渉がなきよう、願ってやまない。
(岩村昇 同書 P152から)

◆蝙蝠から
「ライジング(昇る)」の少年は今、どうしているだろうか。
50才くらいですね。
アフリカの経済開発にずっと関わり、足を運んでいる島田剛(長男)と年齢
も近い。
二人が会ったら・・・
そんなことを想いながら岩村昇先生に導かれアジア、アフリカ、そして世界
が平和であることを願っています。
ご参考までに
http://www.unforum.org/lectures/97.html

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