■□■□ 2017年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1289号 

■□■□ 2017年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1289号    1月13日 
 
          逝きし人を偲んで
           
1  蝙蝠日記  津高和一さんとの架空通信

2  遠藤泰弘展  永遠の光のように 没後20年

3  今日の言葉  
いつも空席にした椅子を近づいてくるもののためにとっておく

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1  蝙蝠日記  震災から22年を前に
阪神大震災から、まもなく22年。とりも直さず津高和一ご夫妻が逝ってからの年月でも
あります。
数多くの津高和一展を開催し、美術館をはじめ、多くの作品の居場所を探し、納めてきま
した。
そして、ようやく全国でも、ついこの頃ですが海外でも認められるようになりました。
とてもうれしいです。

その足跡はギャラリー島田のHPで数多くご覧いただけます。
2016年 架空対話の試み     http://gallery-shimada.com/?p=3472
2013年 点・位置・場      http://gallery-shimada.com/?p=841
2011年 追悼展         http://gallery-shimada.com/?p=954
2008年 13回目のメモリアル
http://gallery-shimada.com/01/schedule/exhibition/tsutaka_0801.html

今回は本質的に詩人でもあった津高和一の言葉を自筆原稿と本多利雄(現代書家)の
書をコラボレーションして構成しました。
展覧会のご案内は下記で
http://gallery-shimada.com/?p=4157
会場風景をご覧ください。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6885

石といつまでも対座しても石にはならない
渡り鳥の眼は千里眼 染色した音の雪崩を聞く
黒衣の修道僧 少年と擦れちがう 坂道は摩滅した石畳
展げる掌は乾燥した海星の匂い
(本多利雄さんが選んだ詩句の一部9
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遠藤泰弘展  没後20年
繊細な感性をもち天性の画家であった遠藤泰弘さんが、さらなる高みへの挑戦の途上で亡
くなられたのは1996年12月17日。62才でした。
制作の合間に素晴らしい言葉を残され「永遠の光のように—遠藤泰弘詞華集」(2001年)を編みました。
作品も言葉も、ともに振り返る最後の機会かもしれません。
生命の輝きに包まれた清冽な魂とここでお出会いください。
http://gallery-shimada.com/?p=4161

贈呈する予定でした「永遠の光のように—遠藤泰弘詞華集」は品切れになっていました。
遠藤泰弘追悼展のカタログ(画集)を先着15名様に贈呈いたします。
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今日の言葉 
津高和一はいう。「描き手は自由自在にイマジネーションの来客が到来することを歓迎して
いる」と。この発言をサルトルの用語に即して翻訳すると、次のごとくである。画家がカ
ンバスの上に実現するのはcouleur objet(オブジェとしての色彩)であり、そこには青があり
赤があり、それがすべてである。そして画家が加える唯一の修飾は、それをobjet imaginaire
(想像的オブジェ)に変えることである。したがって津高作品の意味は鑑賞者の想像力の
大小によって、大きくもなり、小さくもなる。だからこそ津高さんは「いつも空席にした
椅子を近づいてくるもののためにとっておく」のである。
この椅子は、作品の形式と内容にあてはめると、形式である、したがって津高さんは形式
を与えるのみで、それに内容を盛るのは鑑賞者であるということになる。
 このようにして、津高和一さんは現代芸術の最も本質的な問題を提起したのである。
「厳しい造形と豊かな詩情 津高和一展」(1992年)カタログに寄せた木村重信さんの言葉

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