Gallery SHIMADA メールマガジン 1016号

□■□2014年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1016号
         1919年9月19日
1 蝙蝠日記  、「希望」を捨てないかぎり「敗北」はない
2 展覧会案内  森本秀樹展。 9月20日から
3 今日の言葉  国債発行ゼロのドイツと一千兆円の日本

登録、解除は下記から(新しくなっています)
メルマガ登録・解除フォーム(バックナンバーリンク)
http://gallery-shimada.com/mailmagazine/

面白いと思われたらお勧めください
#################################
蝙蝠日記 
9月19日は尊敬する加藤周一さんの誕生日です。生誕95年になります。
今の時代においてこそ加藤さんの大切な言葉を一つ一つ噛み締めたいと思います。
◇ 
加藤周一の生涯の言動を支えたものは何だろうか。それは人間の自由を求める烈しい情熱
と、ものごとの意味を究めようとする冷徹な知性だったに違いない。(略)
世の中が悪い方向に変わりつつあるという「絶望」も深く感じていたが、それ以上に望ま
しい方向にも変わりうるという「希望」を信じ「希望」に賭けていた。
加藤は見事なまでに「希望」を捨てなかった。「希望」を捨てないかぎり「敗北」はない。
私たちが加藤から引き継ぐべきはまさに、この「希望の精神」に違いない。
■■
「風景」の中の歌心~
森本秀樹の絵画は以前にもまして色彩はやわらかな〈響き〉といったものを感じるように
なった。
そして色数は抑えながらも相互の色彩は心地良く〈ハーモニィ〉を奏でている。彼の作品
に〈音楽性〉を感じるのは私のみではあるまい。
それら静謐は風景画の背後に声高でない彼の〈歌心〉というものが潜んでいる。
その〈歌心〉は何処へ。昨今の作品にもまま散見する「採石所」や「機関区」・「造船所」
等々、単なる風景画ではない人々の永きにわたる営みや命を繋ぐ労働への視点、そしてそ
れが潰えて行くことへの愛惜の情が側々として心に染み入るかのようだ。更に風景の中へ、
奥へ。
森本秀樹は日本人の営みの歴史と心を画布に探ろうとしている。
御子柴大三(アートディレクター)
http://gallery-shimada.com/?p=2188

森本秀樹さんの仕事
 森本秀樹さんにとっては父上と、父が暮らした宇和島が原風景で、香月泰男の三隅町(山
口県)、松田正平の祝島・周防灘と通じるものを感じます。どこにでもある、だけどかけ
がえのない風景が、私たちに語りかける。香月と松田はほぼ同世代、森本と40年ほどの
開きがありますがそれぞれが40才を過ぎて故郷を描きはじめ、どこにでもある風景に普
遍を感じさせる美しい作品を描きました。そして晩年はそこに居さえも構えたことも通じ
あっています。なにげない風景、日常にこそ深い思いも視線も届く。森本さんには御子柴
大三さん、大倉宏(新潟絵屋)さん、磯良卓司(ギャラリー汲美・故人)さんたちが素晴
らしい言葉を捧げている。これ以上の言葉を捧げることは難しく、今回のDMには御子柴
さんにお願いした。私にとっての母、森本さんにとっての父が、ある日から命のつながっ
た者として意識に浮上する。それを森本さんは「今でも父は時々私たちの傍にいることが
ある」と書く(注)。2011年の東北の震災から母は私の傍にいる。
(注)父の見ていた風景―宇和島― 森本秀樹展から(2007年東御市梅野絵画記念館)
   

■■今日の言葉
ドイツのショイブレ財務相は9日の連邦議会(下院)で、連邦政府の2015年予算案に
関し、新規国債の発行を旧西独時代も含め46年ぶりに停止し、「無借金」で歳出をまか
なえる見通しになったと明らかにした。
ドイツは国の借金が無くなったという。
日本は一千兆円超えた。
前者は脱原発に舵を切った。後者は、再稼働とかなんとか言っている。
蝙蝠から
敗戦を終戦と言い換え、すべてを根本的に糾すことのない私たち。
彼岸よりも此岸。即ち現世利益のみをを優先。異論に耳を貸さない。
すべてを先送りをする。隅々まで浸透した誰かがなんとかしてくれる。
失われたのは国富ではなく人間としての矜持(ほこり)。
毅然と立ち向かう国民と、欺瞞のうちに目をそらし続ける国民。
あまりの差異に慄然たり。

#####################################
公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊にする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393
■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸
〒650-0003 神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲートB1F・1F
 TEL&FAX 078-262-8058
発行責任者 島田誠
ホームページ: http://www.gallery-shimada.com
メールアドレス:gallery.shimada@dream.com