Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1216号  5月29日

□■□2016年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1216号  5月29日

胸のすく快挙
                     
1 蝙蝠日記  馬鹿な質問はやめていただけますか 
2 展覧会案内 片山みやび展 光の在りか        
        武内ヒロクニ展  都市欲望曼荼羅  
        ― 今日は公開制作です(14:00ころから)  
4 ご招待情報  兵庫県立美術館 1945年+−5年」展  10名様
3 今日の言葉  絶対悪である戦争に。正義の戦争などない

登録、解除は下記から

メルマガ登録・解除フォーム(バックナンバーリンク)
http://gallery-shimada.com/mailmagazine/
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

■■蝙蝠日記  胸のすく快挙
「第29回三島由紀夫賞」(新潮文芸振興会)が元東大総長の蓮實重彦さん(80)の「伯爵
夫人」に決り受賞の喜びを伝える記者会見が行なわれた。
蓮見さんは終始、不機嫌な顔を崩すことなく、あろうことか
「馬鹿な質問はやめていただけますか」とのたまった。

「ご心境という言葉は私の中には存在しておりません。ですからお答えしません」
「まったく喜んではおりません。はた迷惑なことだと思っています。80歳の人間にこの
ような賞を与えるという事態が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆か
わしいことだと思っております。もっともっと若い方、私は、順当であればいしいしんじ
さんがおとりになるべきだと思っていましたが、今回の作品が必ずしもそれにふさわしい
ものではないということで、選考委員の方がいわば、蓮實を選ぶという暴挙に出られたわ
けであり、その暴挙そのものは非常に迷惑な話であると思っています」

ある種、予定調和のごとき美談や軽いイベントの紹介と嬉々として取材される紙面にうんざりしていた私はこの蓮見さんの振る舞いに喝采を送った。

比較にもなにもならないが、私もマスメディアには登場しないようにしてきた。(勿論、例
外はあるが)。偉そうに「きちっとした紙面をくれれば」などと口走るものだから、載らな
い。

私が蓮實重彦さんのこのことに快挙だと言うには理由がある。それは蓮見さんの次の言葉
を、深い共感とともに抱いてきたからだ。

芸術家とは、その内的な感性の鋭さ故に政治に背を向けるのではない。内的な繊細さが要
求されてもいないときに外的な鈍感さを装う、きわめて政治的な存在なのである。それは
ほかでもない、制度的に深く政治に加担する存在だということだ。
・自分には政治のことはよくわからないと公言しつつ、ほとんど無意識のうちに政治的な
役割を演じてしまう人間をいやというほど目にしている(……)。学問に、あるいは芸術に
専念して政治からは顔をそむけるふりをしながら彼らが演じてしまう悪質の政治的役割が
どんなものかを、あえてここで列挙しようとは思わぬが……。
・混乱に対して共感を示さずにおくことの演じうる政治性に無自覚であることの高度の政
治的選択。(蓮實重彦『凡庸な芸術家の肖像』)

受賞の弁と上の言葉。一貫して立ち上ってくる姿を仰ぎ見る、いまこそ、目覚めよとの声
が聴こえるではないか。

今、兵庫県立美術館で激動と復興の時代を生き抜いた作品「1945年+−5年」展が始まり
ました。(+ − は上下に並びます)
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1605/index.html
良くぞ、今の時代に、もっとも大切なことを伝える企画に勇気を持って取り組まれたと敬
意を持ってみてきました。

本展については改めて書きます。

■■
片山みやび展 ひかりの在りか  
昨日の山崎均(神戸芸術工科大学教授)さんと片山みやびさんのトークは面白かったです
私も噛ませていただいてみやびさんのアーティストとしても航跡をたどりました。
http://gallery-shimada.com/?p=3726
美しい空間を猪子大地によるブログでご覧下さい。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6436
■■
武内ヒロクニ展  都市欲望曼荼羅 28日かあら6月2日まで
http://gallery-shimada.com/?p=3729
11年前のヒロクニさんの愛嬌ある自画像がお迎えしてくれます。
http://gallery-shimada.com/blog/
今日14:00から公開制作です。氾出するヒロクニ語とともにお楽しみ下さい。
■■
今日の言葉
かってスーザン・ソンダク(1933−2004)がコソボ空爆への武力行使を支持し、「正義の戦
争はある」としたとき、小田実は「絶対悪である戦争に。正義の戦争などない」と真っ向
から反論しました。暴力は連鎖するからです。報復攻撃は避けられずあり、片方の息がと
だえるまで暴力が繰り返されるのが戦争の本質です。原爆で息の根を止められた日本は日
本国憲法を得て、戦争をしない別の道を歩んできて、70年間戦争をしないで生きてきまし
た。
小田実の著作は繰り返し、何度でも読まれるべきです。
  山村雅治 YAMAMURA SALON REVIEW VOL.53 から
蝙蝠から
山村サロンが8月で閉鎖されるのは残念で惜しいですね。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊かにする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
銀行からのご寄付の場合は必ず、お名前、ご住所などをメール・FAXなどでお知らせ
下さい。
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
 他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393
■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸
〒650−0003 神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲートB1F・1F
TEL&FAX  078−262−8058
HP  http://gallery-shimada.com
MAIL info@gallery-shimada.com