Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1213号  5月20日

□■□2016年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1213号  5月20日
     
        山本忠勝さんをお迎えします。
          5月21日(土)15:00

    神戸塾312回 山本忠勝美術評論集「坂の上の作家たち」刊行記念トーク

山本忠勝さんをお招きして、その評論について話し合いましょう。
       
     だれにも見えない眺望とだれにも見えない深層
山本忠勝さんは神戸新聞社在籍中に神戸の芸術文化に関わる評論を数多く書いてこられた。
編集委員だから記事なのだが山本さんの場合は評論と言って差し支えない濃い内容のもの
で特別な紙面を与えられてきた。そこには対象への深い理解と愛情があり、評する相手を
密かに励まし、導いた。その言葉を心に刻んで歩んだ多くの人を知っている。勿論、私も
その一人だ。取上げられた人(多くは作家)は自身の深層意識まで掘り当てられ、しばし
ば感嘆し感謝し、ゆくべき指針を心に抱くこととなった。何故、そこまで見えるのか?

この評論集に山本忠勝は「ギャラリー島田という絶壁」という文を寄せた。それは断崖絶
壁を連想させ危険な私の単独行を指しているのかと思ったがそうではなかった。山本さん
に「絶壁」のお礼の電話をさしあげたら「島田さんは絶壁の上から、だれにも見えない眺
めを見ておられるのです」と言われ、私も心の中で「山本さんこそ深い知性と慈しみで、
だれにも見みえない深層を眺めておられる」と応えた。

 山本さんが退社されたあと、山本さんの批評評論集を出版したいと思い続けてきた。
氏の参加された集まりでもその話しをし、皆さんが即座に賛同されたが、ご本人はきっぱ
りと断られた。諦めきれない私は、それでも何度も迫ったのだが、「自分が在社中に書いた
ものは仕事であって、発表するようなものではない。そのコピーですら残していない」と
重ねて固辞された。見事なまでの「無私」と他者への含羞を抱いた愛。

 ここに纏められた評論は山本さんのWeb批評紙「Splitterecho」の中からギャラリー島
田で発表した作家や出来事を纏めた。自身で選ばれた対象であり、すでに公表されている
ことなので断る理由がないという私の詰めで応諾いただき、ギャラリー島田について書い
て欲しいとだめ押しのお願いをし、その答えが「絶壁」だった。
 
 私たちは山本忠勝という稀有の批評眼に導かれ、言語を超えた存在が紡ぎだす物語を知
りそこから創られるものと対話をする。評された人も、評されなかった人も、ともにこの
ブックレットを世に出せることを喜び心に刻んでいる。

■■■今日の言葉
人と人との巡りあい、繋がりこそが、目に見えない小さな力、しかし、それだからこそ
内なる世界を少しずつ変える力になるのではないだろうか。この小さな力さえあれば、
様々な土地に刻まれた記憶の豊かさに触れ、命の重さの等しさを感じ取り、素全の力
の深さを確かめ合うことが出来る。生活というささえかな営みに潜む、無数の小さな力
が結び合うとき、なにかを変えることが出来る。 
山崎佳代子  ベオグラード日誌
 終りにー「小さな言葉」という小窓から  P226-227

    
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