Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1165号

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1165号
      
           金昌国さんのこと
             
1 蝙蝠日記  兵庫県文化賞に思う 
2 石井一男展  須飼秀和展から
3 神戸塾 個展サロン 第3回12月10日(木) 講談 講師:旭堂南青   
3 今日の言葉  嫌われな、嫌がられな。敵をつくらんとあかんわ

登録、解除は下記から
メルマガ登録・解除フォーム(バックナンバーリンク)
http://gallery-shimada.com/mailmagazine/

#################################
蝙蝠日記 2015年の兵庫県文化賞の発表がありました。
その中で中辻悦子さんと金昌国さん神木哲男さんのお名前を見てうれしかったです。
それぞれにお付き合いがあります。
中辻さんは元永定正夫人。アーテイストファミリーの全員が個展をして下さってい
ますし、なんといっても中辻さんの人間としてその佇まいにいろいろ教わり心酔していま
す。

ここでは金昌国さんの思い出を書きますね。神戸国際フルートコンクールを世界に誇るも
のとした立役者ですが、その事ではなく、そのずっと昔のことです。
彼とは神戸高校の同級生で同じクラブに属していました。吹奏楽部で金さんはフルートを
私はクラリネットを吹いていました。私は2年になって合唱部に移りましたが卒業演奏会
(1961)が神戸国際会館であり金さんは確か「ヴェニスの謝肉祭」をフルート独奏し、私はイタリア古典歌曲「愛の喜び」とベートーヴェンの「この暗い墓の中にIn questa tomba oscura」を独唱したのでした。歌ったのはどちらも愛の儚さを歌ったものですが、よりによって卒
業演奏で「暗い」のは50年以上前からのことなのですね。

書きたいのはこのことではなく、社会人となってからのことです。
三菱重工の独身寮のベッドに寝ていて(何故か昔からベッドで新聞を読む習慣なのですね)
日経新聞の文化欄に金さんの長いエッセイが掲載され、当時、ドイツで頭角を現し、高い評価を
えるまでの在日としての苦難の道のり、外国で孤独耐えながら祖国(韓国)を思い、育った日本へ
の思いが自分を支えてきたことを語っていました。それを読んだ私は重奏低音のごとき響きを深く
心に刻みすぐに手紙を出したり電話でやりとりし、また20年ぶりに再会したのは金さんが日本で
腰をすえて音楽活動をすることに決め「東京バッハ・アカデミー」組織し、その結成演奏会が1981
年7月8日に大阪であり、駆けつけ、それ以来、「東京バッハゾリスデン」を応援してきたもので
す。
そこで金昌国さんは語っています。
「昨年の夏でした。眠れない夜があり、ハノーヴァーの自宅の地下室でフーガの技法のスコアを引
っぱり出し、拙いピアノを奏いてみたのですが、震える様な感動をおぼえました。大バッハが人生
の最後に、このような曲を書いた気持ちがよくわかる気がしました。」
奥様も同級で、息子さんがNHK交響楽団のオーボエ奏者、青山聖樹さん。TV放映で映る
度に金さんのことを思い出します。
最近は神戸国際フルートコンクールで挨拶を交わす程度ですが心から尊敬している友人です。

存続の危機にあった「神戸国際フルートコンクール」は、形をかえて存続されるようです。この間
「神戸国際フルートコンクールの存続を希む会」が頑張られました、そして「発展を希む
会」と改称されたそうです。

石井一男展もちょうど中日を終えました。
初日をご覧になられた方は三分の一くらいは作品が代わっていることになります。
ゆったりとした、、、こころ鎮まる時をお過ごし下さい。
■■■■
今日の言葉
「あんたは人に好かれすぎる。嫌われな、嫌がられな。敵をつくらんとあかんわ。もりち
ゃん(大蔵さんのこと)、えろう変わったなと周りの人に思わせな。それがでけへんのやっ
たら、あんたが目指す舞踊家なんて、夢のまた夢、あきらめた方がええわ」
2015年10月26日神戸新聞夕刊「随想」から
米朝師匠の忠言  坂東大蔵(日本舞踊家)さん
蝙蝠から
「人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ半分の人間に積極的に嫌われるように努
力しないと、ちゃんとした仕事はできねえぞ」と語ったのは白洲次郎。
「風の男―白洲次郎」(青柳恵介))P190
私は米朝さんや白洲次郎さんの教えを忠実に守っていることになります。

####################################
公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊かにする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
 他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393