Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1143号

□■□2015年10月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1143号
         神戸ビエンナーレに思う(No1)
1 蝙蝠日記   こんなのでいいのかな?
2 神戸塾サロンご案内  琳派400年を巡る 菓子
3 展覧会案内  コウノ真理展。今日から
4 今日の言葉 来たるべき戦争ははじめてのものではない

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蝙蝠日記  神戸ビエンナーレ2015に思う
10月4日、日曜の朝。いつものようにベッドで新聞を読み出した。めっきり秋の気配が
窓からさしこむ光にも、その向こうに高く天へとのぼる北野天満宮の樹の緑にも、つい
数週間前にくらべ、ずっと穏やかに感じられ心が和んだ。
いつも朝日から読み出すのだが、今日は神戸を先に手にとった。
7面を開けて「オピニオン」の大きな見出しを見てベッドから落ちそうになった。
「世界に類例のない国際芸術祭」とある。
神戸ビエンナーレ・アーティスティックディレクター、大森正夫さんの文である。
「世界に類例のない」は、この場では最大級の誉め言葉だろう。
まさか、反対の意味ではないだろう。

私は個人的に大森さんに何の悪印象もない。でもやはり言っておかないといけないと思う。
まだはじまったばかりでためらいながらですが。
でも今回は2回足を運んで丁寧に見たのです。
その違和感を何回かに分けて書いていきたいと思います。
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前回のビエンナーレ(2013)で神戸新聞は大森さんの意見を今回と同じように掲載しまし
た。
そこで大森さんは「正しくないことをあたかも事実であるかのように」書いています。
それは美術出版社の「公式ガイドブック」にまつわる発言です。
「公開質問状」の経緯は別に書きます。
大森さん、実行委員会も反論があればどうぞ。
そして今回です。
私がベッドから転げ落ちそうになった見出しは
「世界に類例のない国際芸術祭」と打ち上げ、神戸新聞はそれをさらに大きく囃したてま
した。
そのことに納得できる方はどれほどおられるのでしょうか?
▲▲▲
その根拠として
「世界ビエンナーレ協会」(IBA) に加盟する日本で唯一の加盟団体とあります。
では「世界ビエンナーレ協会」(IBA)とはどんな歴史があり、重みのある協会でしょ
うか。下記をご覧下さい。
http://www.biennialassociation.org/newsletter/
2012年11月に設立されたばかりで歴史も権威も認められないと感じましたがこの書き方は
前回と同じことを繰り返しているように感じます。
そして私が悲しく怒っているのは愛する神戸新聞に対してです。(長い長い年月の読者で
す)だからこそです。
▲▲▲▲
「神戸ビエンナーレ」は当事者の自讃とは裏腹に大きな批判に晒されてきました。
それは他所でも同じ現象は起こるので批判があって当然ですがそれを受け止めながら
改革して行かねばなりません。
しかし前回(2013)を受けての「検証作業」は存続や体制を含めての厳しい議論があり
ました。それは神戸新聞のトップもよく知っておられることです。
しかし、そうした「検証」がメディアによって行なわれることはありません。
「ガイドブック」も「世界ビエンナーレ協会」も読者への情報操作をそのままに、結果的
に権威へと誘導したもので、神戸新聞はさらに、それに一層、加担して見せたのではない
ですか?
哀しいです。
▲▲▲▲
第1回の
締めくくりとして情報公開が足りないことを指摘しておきます。
私が厳しいことを指摘しているのは事業予算が約3億でその大部分が税金であることから
来ています。にも拘わらず、神戸ビエンナーレの情報公開は極めて不十分です。
過去の4回の報告書も極めて大雑把な自賛的な報告になっています。
事業規模が違うので比較するのも酷ですが取上げた他都市との情報公開のあり方の余の違
いに驚きます。
横浜トリエンナーレの徹底した情報公開 詳細 英文も
http://www.yokohamatriennale.jp/archive/pdf/yt2014report.pdf 愛知トリエンナーレ 2013年 情報公開詳細  英文も
https://aichitriennale.jp/2013/item/triennale2013_houkokusho.pdf parasophia(京都) 情報公開詳細
http://www.parasophia.jp/wp-content/uploads/sites/5/2015/08/parasophia2015administrative_report.pdf
良く探していただければ「記録報告書」が掲載されています。
どのように入場人員がカウントされているのは、入場収入や使途なども含めて公開されて
います。
神戸ビエンナーレは2013年の公式HPが2015年に上書きされているように思います。
どちらにしても「検証報告書」は神戸ビエンナーレのHPからでは読めず、神戸市のHPで見ることになります。
しかもその「検証報告書」は外部の評価委員を招いた「検証・評価」の厳しい議論を希釈
(薄める)したものです。
ビエンナーレのHP内で、過去の記録と結果報告が連続のものとして公開されることが必
要だと思います。
それに比しての神戸ビエンナーレはこうです。
http://www.kobe-biennale.jp/
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次回では、その理念や実態について書きたいと思います。
みんなで盛り上げる努力をしているのにと不快に感じられる方もおられることを承知で
書いています。
各種メディアは何百万の目にふれ、この読者は3000人に過ぎません。
書かねばと背中を押したのはあの「類例のない」という大見出しでした。

昨日は「松谷武判の流れ MATSUTANI CURRENTS」のオープニングに行ってきました。
初期作品から充実した新作まで、そしてパフォーマンスと充実した素晴らしい展覧会
です。まだブログで上げられていませんが、お待ち下さい。
西宮大谷記念美術館―松谷武判の流れ MATSUTANI CURRENTS
是非、お運び下さい。
http://otanimuseum.jp/home/exhi/matsutani15/matsutani15.html
ギャラリーに急いで戻り、展示を見て、それから劇団どろ創立50周年記念公演「肝っ玉おっ母とその子供たち」(ベルトルト・ブレヒト)をアートヴィレッジセンター(新開地)を 見に行きました。
「どろ」の代表の合田さんとは「アートエイド神戸」でいろいろ活動し、主役の濱崎加代子さんともオペラ歌手として昔から知ってますが、堂々たる肝っ玉おっ母ぶり。 音楽は何度も演奏を依頼してきたイトウユミさん。この劇の挿入歌がなかなかいいのです。
3時間という長時間ですが、魅させるドラマで、この時代にこそ!という意気込みが伝わり
ました。
http://gekidan-doro.jimdo.com/公演情報/
あと3回公演があります。お運び下さい。
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展覧会案内  コウノ真理展。今日から
5度目のご登場、お馴染み、コウノ真理さんです。
なんとも小粋な作品と展示ですね。
今日からですが展示風景をご覧下さい。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=5921
前回はまだ手探りと「試み」という感じが残りましたが、それがきっちりと作品化
され、空間全体をそのセンスで完成させました。
作家と私の言葉は下記で。ギャラリー島田Deuxそのものが作品になっています。
http://gallery-shimada.com/?p=3256

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神戸塾サロン
神戸塾サロン300回記念は「第6回古典芸能シリーズ」で「琳派400年を巡る」です。
第298回  10月15日(木) 菓子  講師:太田達  おおた とおる
木曜サロンで定員30名です。ご注意下さい。(ご予約お急ぎ下さい)
ナビゲーターは濱崎加奈子 はまさき・かなこ(公益財団法人 有斐斎弘道館 )
講師紹介、内容、チラシデータなどの詳細は下記でご覧いただけます。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=261
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すぐに続いて・・・
2015年10月20日(火)19:00開演 18:30開場
会費:\2,000  50名様(残席10席)*ご予約お急ぎください。
出演:フルート 吉岡美恵子、上野明子、角家道子 ピアノ  岩佐えり子
演奏者プロフィール、曲目、チラシデータなどは詳細は下記でご覧いただけます。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=256
会費は全て「神戸フルートコンクールの存続を希う会」の「ハートフル基金」へ寄付され
ます。

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今日の言葉
来たるべき戦争は
はじめてのものではない。そのまえに
いくつもの戦争があった
前回のが過ぎたとき
勝者と敗者がいた。
敗れたくにでは下層のひとびとが
飢えた。勝ったくにでは
飢えた、やはり下層のひとびとが。
ブレヒト「ドイツ戦争案内」から

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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊かにする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
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・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
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