Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1137号」

□■□2015年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1137号
         空海の地でーいのちの交響
1 蝙蝠日記   高野山開創1200年
2 加藤周一さん いずれ徴兵制が導入されるでしょう 
2 今日の言葉  正義の戦争などない

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蝙蝠日記 空海の地で会う日・韓現代美術
9月20日。天候にも恵まれ高野山開創1200年の沸く高野山総本山金剛峯寺を訪ねました。
目的はここでの特別企画展「空海の地で会う日・韓現代美術」―いのちの交響を見るため
です。そしてこの日、榎忠さんと井上廣子さんのトークを聴くためでもありました。
企画展については下記で、FACE BOOKも是非、お読み下さい。
http://inochinokokyo.com/
私が撮ってきた会場風景はブログにアップしてもらいました。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=5882
一枚目は榎さんの「PPM-1200」ですが普段、公開されていない「奥殿」に現代の密教曼
荼羅の如く堂々と安置され、今までのホワイトキューブとライトアップとは違う畳と自然
光の中でみると陰影も柔らかく耀きも抑制され独特の気配を醸しだしています。
二枚目は隣の書院つくりというのでしょうか仏画のまえに多数の仏像のごとく並べられた
銃砲、銃弾が丁寧に磨かれて一斉に声なき声明を唱和しているように感じます。
三枚目はバックライトの写真で高野山を撮り下ろした井上廣子さんの作品ですが、高野山
の1200年の刻が孕む気配を写し撮り抑制された光の中に佇むように差し出しています。
そこには僧侶を含む人は気配のなかにあるだけです。
4枚目は、すこし離れた「開創1200年ギャラリー」での井上さんの床のインスタレーショ
ンと壁面のモノクロ写真9点による「高野の光―無量光への旅」No2 Mori:森です。

他の作家についてはHPをご覧下さい。

どんどん到着する人の流れ。道の渋滞。でも喧騒というほどでもないのはやはり霊場の気
が抑制させるものがあるからでしょう。
展示会場は、その流から取り残された清流の岩陰という感じでしょうか。
トークでは榎さんからの井上さんからも運営上の問題を強く指摘されていました。
真言密教の聖地の記念碑的な時にこの場で現代アートが「いのちの交響」を奏でるという
のは壮大な試みで5人の作家は命を削る思いで挑んだことは確かです。
しかし高野という鍛え上げ歴史を刻んだ聖地の岩盤は簡単に鑿や鎚を受け付けは
しないようです。

その巨大な反撥や拒否をもたらしたこと、でもかつ、それらがそこにある
ということこそがとても大事なことを成し遂げていると感じます。
開創1200年を安易に寿ぐものであれば現代アートをここに持ち込む意味は薄いと
思います。
「いのちの交響」で不協和音が鳴り渡ったとしてもそれが「現代」を感じることであり
アートが役割を果たしているということです。
私たちがなすべきことはその現場に佇み体感することです。
三宮から大阪駅へ、地下鉄心斎橋線で難波へ、南海電鉄で高野山、ケーブル、バスで
金剛峯寺前まで流れるように3時間半ほど。よく調べて行って下さい。
トークの日だけに多くの知人を会いました。
皆様も
お誘いあわせてどうぞ。
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三宮に帰り着き、夜間のみ見ることは出来る神戸ビエンナーレ:東遊園地会場を見てきま
した。神戸ビエンナーレについては改めて書きますね。
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加藤周一さんのお誕生日(1919年9月19日)。その日に、安保関連法案が成立した。
着々と行ってはいけないほうへと日本がすすんでいきます。
日本の安全保障については、当然議論はありすべきでしょう。
しかし次ぎ次と禁じ手を繰りだし、噓、言いのがれ、強弁のオンパレード。個人の執念
怨念でやってはいけない。
自党の議員すら言論封殺、メヂディアへの圧力、秘密保護のための隠蔽などなんでもあ
りです。
与党の議員の沈黙に若者から「一人の人間に立ち返って判断して下さい」と呼びかけられ
る国会議員でいいのですか。

加藤周一さんは私たちの目の前で「いずれ徴兵制が導入されるでしょう」と言われました。
2003年の加藤周一 講演と対話のつどい「私たちの希望はどこにあるのか 今、なすべき
こと」においてでした。9月21日(日)。12年前の昨日のことです。
今回の安保法案が圧倒的な憲法学者から「違憲」と談じられながら強行されました。
翌20日の朝日新聞に森本敏(「新しい日本をつくる国民会議」)さんは、「徴兵制は違憲だ
からありえない」と語っていました。憲法を都合よく手玉にとってはいけないでしょう。
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今日の言葉
 かってスーザン・ソンダク(1933−2004)がコソボ空漠への武力行使を支持し、「正義の
戦争はある」としたとき、小田実は「絶対悪である戦争に。正義の戦争などない」と真っ
向から反論しました。暴力は連鎖するからです。報復攻撃は避けあれずあり、片方の息が
とだえるまで暴力が繰り返されるのが戦争の本質です。原爆で息の根を止められた日本は
日本国憲法を得て、戦争をしない別の道を歩んできて、70年間戦争をしないで生きてきま
した。
小田実の著作は繰り返し、何度でも読まれるべきです。
  山村雅治 YAMAMURA SALON REVIEW VOL.53 から

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