Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1131号

□■□2015年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1131号
             嵐のなかを
            
1 蝙蝠日記   不安な自問
2 展覧会案内  金月しょう子 「わたしのニュヨーク」 開催中 16日まで
Four Women Artists from Collection   開催中  10日まで
3 今日の言葉  「平和の礎(いしじ)」
戦没者を、敵・味方に関係なく、国籍・民間人・軍人を問わず
  
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蝙蝠日記 
 「鴨居玲と神戸」展の後始末が続いています。
私は石川県立美術館からお借りした貴重な資料と、お貸しする資料を抱えて金沢へ。
郵送することが出来ない大切なもので大きく重い荷物を抱えて行きました。
お借りしたものは私が寄贈したものでしたが神戸では初公開だったのです。
石川県立美術館では9月12日(土)から10月25日(日)まで鴨居玲展です。
巡回展と併催の形で別室を使って特別展示がありますが、そこで持参の品々が展示され
るのです。

金沢は大好きな街で、「金沢21世紀美術館」と「県立美術館」は10度を下らず、訪ねて
います。
台風18号の渦中へ飛び込むような旅で、予定も多くは断念してしまいました。
金沢21世紀美術館では「あなたが物語と出会う場所」
そして東京へ
国立新美術館「隣の部屋:Artist File2015—日本と韓国の作家たち」と「第100回二科展」
森美術館(六本木森タワー)「明日への記憶―ディン・Q・レ展」
「二科展」では膨大な展示の中から呼ばれる気がしてふと見ると、うちで7月に個展を終
えた根木悟さんの作品2点でした。
時に激しい雨で夕刻4時半には車中読書となりました。

政治の舞台ではアジア諸国との軍事環境の変化を理由として手続き無視の法案の強行突破
が現実として目前ですが、かたや文化を媒介とした相互理解への努力と交流は格段に確か
なものとしてあります。
森美術館は経済至上主義の象徴のような位置にありますが、いつも時代が抱えた問題に積極的に向かい合いながら集客を犠牲にしないノーハウを獲得しています。 今年の正月には孫たちと一緒に台湾の作家「リー・ミンウェイとその関係展」を見ました。

ディン・Q・レは既視感があると感じましたが横浜トリエンナーレ2014で記憶に残った作
家でした。
それは米軍のヘリコプターが次々と海へと落下する映像で、ベトナム戦争最後の日、脱出
のために続々と空母に帰還するするヘリを、次の機のために海上へ廃棄した出来事なので
すがそれを私は貴重な記録だと思い、福岡アジア美術館の黒田雷児さんに「CGですよ」
と笑われたのでした。もちろん見直してみて子ども騙しのちゃちなヘリでした。


旅の友は「ひとびとの精神史―敗戦と占領」でした。
90%を夢中で読みました。
岩波書店が戦後70年を期に「ひとびとの精神」に焦点をあてて歴史を読み解く。
今回の著者もそれに応える人を選び力の入った評伝になっています。
さて、私は。
それにふさわしい書き手でありうるのか。
そんな不安な自問がじわじわと広がってきました。
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天候に恵まれない日が続いています。
開催中の「金月しょう子展」「Four Women Artists from Collection」も
いい展覧会だと自負しています。
お運び下さい。
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今日の言葉
「平和の礎(いしじ)」は1995年6月、太田昌秀が知事時代に沖縄県の総力を結集して
建立された。
そこには沖縄地上戦でなくなった戦没者を、敵・味方に関係なく、国籍・民間人・軍人を
問わず、また「外地」で亡くなった兵士や在住していた沖縄出身者すべてに戦没者が刻銘
されている。ここに、この刻銘碑のもつ重要な意味がある。
「ひとびとの精神史」P43,44から

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