□■□2015年6月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info―1102号
伊津野雄二のしごと
1 蝙蝠日記 お前が海だったとき
2 展覧会案内 伊津野雄二の仕事 展
3 「フランティシェック・ノボトニー 無伴奏ヴァイオリン名曲の夕
べNo.2」 6月23日(火)
4 ご招待情報 没後20年 具体の画家―正延正俊 展 7名様
5 今日の言葉 見ることのない あしたのために
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蝙蝠日記 お前が海だったとき
今回の展では、伊津野さんのことをもっともっと深く知りたいと願ってときおり訪ね
たアトリエで出会い、夢中になった素描や淡彩、アクリル、制作ノート、そして彫刻
はギャラリー島田のコレクションを交え、多岐にわたる伊津野さんの仕事をご紹介し
ます。アトリエで恵まれた豊かな時を、みなさんとともに分かちたいと思います。
▲
石をかみくだき
貝殻をかみくだき
平らに用意された光る道を
おまえはゆく
ころげるように 山肌をくだり
瀬にあそびながら
一身に陽光をうける
時に深き湖をさまよい
水底に手をふれ 我にかえる
遠くにけものの咆哮と
ことりのさえずりをきき
私の中におよぐ鱗のきらめきは
あこがれの かたち 2010
▲
おまえが海だったとき
生まれたばかりの水面から
そっと その手でおくりものをもちあげ
一日を むかえた
ねむるように うたうように
うたうように ねむるように
千の腕のなかで
一日は すぎる
おまえが海だったとき
あるきつかれた ものたちのために
貝殻をくだき 岩をくだき
荒野を与えた
うたうように おどるように
おどるように うたうように
千年の祭のなかの
今日は はじまる 2011 4・21
■■伊津野雄二の仕事 展 今日から
今回の展では、伊津野さんのことをもっともっと深く知りたいと願ってときおり訪ね
たアトリエで出会い、夢中になった素描や淡彩、アクリル、制作ノート、そして彫刻
はギャラリー島田のコレクションを交え、多岐にわたる伊津野さんの仕事をご紹介し
ます。アトリエで恵まれた豊かな時を、みなさんとともに分かちたいと思います。
▲
それにしても展示作業そのものがワクワクする時間でした。
伊津野さんのスピリットに喚起されるように林淳子も加わり、みんなで、こうしよう、
ああしよう。
さあ、美しい空間、ゆったりと楽しい空間が生まれました。まあ、ご覧ください。
http://gallery-shimada.com/blog/
木彫の代表作から、ブロンズ、初めてご覧になる小品、デッサン、アクリル、レリーフ。
そして何より作品毎の制作へのスケッチ帖(伊津野さんの制作の鍵が・・)そして
家具を作っておられたアルバムなど、皆様をアトリエへお招きしたような空気を感じて
下さい。
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海と言えば伊津野展に続いて
『海の本屋のはなし ―海文堂書店の記憶と記録』(著・平野義昌 / 苦楽堂)の出版を記
念して本への思いを作品とした「本への偏愛 Partiality for Books」を企画いたしまし
た。 2015 年6 月27 日(土) − 7 月8 日(水)
初日18;00から高田郁、卯月みゆきさんなどをお招きして「 海文堂書店を語る・本への愛
を語る」のトークを行ないます。 ( 入場無料・要予約・定員50 名様)
詳細は間もなくお知らせいたします。
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この美しい伊津野空間でのサロンコンサートは贅沢なひと時です。詳しくは次号で書きま
すが、このコラボレーションの機会は逃さないで下さい。
第 293 回 火曜サロン「フランティシェック・ノボトニー 無伴奏ヴァイオリン名曲の夕
べNo.2」
6月23日(火)18:00 (開場 17:30) 会費:\3,000 (ASK 会員\2,000)
http://gallery-shimada.com/salon/?p=227
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具体の画家―正延正俊 展 西宮市大谷記念美術館 10名様
詳細は前号をお読み下さい。
http://otanimuseum.jp/home/exhi/masanobu15/masanobu15.html
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今日の言葉
あしたのために
見ることのない あしたのために
風は たねをはこび
見ることのない あしたのために
雨は大地をうるおす
さあ 友よ 手をかしておくれ
ぼくたちも また
この小さな庭をたがやし
たねをまこう
それは美しい 午後のために
そして見ることのない あしたのために
伊津野雄二
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豊かにする芸術活動に助成しています。
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