Gallery SHIMADA メールマガジン 1073号

□■□2015年3月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1073号         
        
          3・11の日に

1 蝙蝠日記  東北大震災から今日で4年 
2 展覧会案内  梅田恭子展 明日までです。
3 今日の言葉  価値の遠近法  鷲田清一

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蝙蝠日記  国境の長いトンネルを抜けると雪国であった
東北大震災から今日で4年。戦後70年。阪神淡路の震災から20年。
様々に心騒ぐ日々が重なります。
改めて身の振りを問い直しながら向き合っていきたいと思います。
でも微かでも灯りを灯すか灯台守でありたいと、今朝、改めて願ってます。
▲旅の途中
仙台空港へいつもの仙台司製茶の佐藤晋さんが迎えに。定点観測のように名取市閖上
ゆりあげ)に。さらっとした気配りがうれしく、いつも数時間をご一緒しています。
今回はロク・ファーム・アタラタ ROKU FARM ATALATAへ。ここは蕎麦レストラン、パン工房、ブッフェ、マルシェ、東北六県アンテナショップなどおしゃれなお店が同一 敷地内に、こだわりの食材や 障害を持った方たちも働いている。環境のこと、生き方、
職や農のことを深く考えさせるおしゃれで実験的な場でした。
22世紀に向け、ていねいにゆっくりと暮らすことの美しさや豊かさを、多くの方と共有
する場として6次産業のモデルと位置づけられています。
http://www.atalata.com/

佐藤さんに仙台駅まで送っていただきJR仙石線で多賀城へ。リーハーサルを見せていた
だく前に市内をタクシーでいろいろ震災被害について聞きながら回って15;30ころに多賀
城市文化センターへ。加川広重さんをはじめ、多くの方と旧交を温めました。
竹下景子さんの朗読は神戸で14回、東北で3回、復興支援コンサート実行委員会(神戸)
に協力する形で関ってきました。
竹下さんの朗読は抑制された心情が溢れて素晴らしいものでした。
▲ 
仙台で泊まって翌朝、大宮経由で新潟へ。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」は川端康成の「雪国」の冒頭。
清水トンネルだと言われている。まさにそのトンネルを出たとたんに雪景色を見
ました。
砂丘館で大倉さんと15:00に会うので市内を散策し「にいがた文化の記憶室」と会津八一
記念館へ。
「にいがた文化の記憶室」では「二人の詩人 堀口大学と西脇順三郎」を見ました。
堀口は長谷川潔に挿画を、西脇は自ら描くことを終生、楽しんだ。堀口は長岡ゆかり
西脇は小千谷市出身。西脇の影響を受けた詩人たちが所属する「神戸詩人クラブ」
に属する詩人14名が検挙される「神戸詩人事件」などを思い出しました。
西脇の弁です。
「私が長年描き続けたということは、おそらく、絵を描くことによって私の中にある絶望
的な魂を慰めてくれたからであろう」随筆「私の画歴」から
私にとっての堀口大学はなんと言っても処女詩集「月光とピエロ」です。清水脩が男声合
唱組曲として1949年に初演された名曲で、私はこの曲を30回を下らず指揮をしたのです。
(私の合唱歴30年の大半は男声合唱の指揮でした)
最初のころはこの詩がマリーローランサンとのアポリネールの悲恋だと知らずに青春の
失われた恋という解釈で振っていました。

砂丘館で大倉宏さんと初対面。
砂丘館は(旧日本銀行新潟支店長役宅)で新潟市の所有、大倉さんたちが管理・運営を任
されています。とても質のいい展覧会を企画、9:00−21:00という長い時間を市民に無料
で開放されているのです。
まあちょっと見て下さい。
http://www.sakyukan.jp/
ここで来年7月にギャラリー島田で個展を予定している蓮池ももさんと打ち合わせをしま
した。もう一年近く前に大倉さんからファイルが届いて神戸での展を薦められていました。
驚くほど豊かなイマジネーションと描写力をもった作家で招くことは決めていたのです
が、それでも実際に作品を見て、作家とお会いしてと思っていました。とても楽しみです。

朝7時のニュースでは北陸は猛吹雪だそうです。
なかなか新潟絵屋までたどりつけません。
これも次号に続きます。
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今日の言葉
価値の遠近法
・絶対なくしてはいけないもの
・見失ってはならぬもの
・あったらいいけどなくてもいいもの
・端的になくてもいいもの
・絶対にあってはならぬもの     これを見分ける能力
鷲田清一 「東北の震災と想像力」(講談社)cより p228