Gallery SHIMADA メールマガジン 1068号

□■□2015年2月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1068号
         
          心に届く表現が誕生する場

1 蝙蝠日記   ベオグラード日誌
2 展覧会案内  藤崎孝敏の世界       今日から
         矢原繁長個展 「直感」   今日から
3 今日の言葉 
国や言葉を越えて、心を開き合える仲間にめぐり合うことは、なんという喜びだ
ろうか。

登録、解除は下記から(新しくなっています)
メルマガ登録・解除フォーム(バックナンバーリンク)
http://gallery-shimada.com/mailmagazine/

面白いと思われたらお勧めください
#################################
蝙蝠日記  セルビア大使館(品川)にて
「ベオグラード日誌」で読売文学賞を受賞された山崎佳代子さんの受賞を祝うトークショ
ーが昨日、セルビア大使館(品川)で開かれ、行ってきました。
トークのお相手は季村敏夫さん。私は季村さんに教えられてこの本を5日前に取り寄せて
深い感銘を受けて読み終えたばかりで会場に着いた。
ベオグラードはバルカン半島の交通の要所であるがために戦略的拠点として、町
は古代より現代までの間に140回にわたって戦いの場となった。そこに若き日、
留学しセルビア人を夫とし、3人の母となり、詩人として、セルビアの詩と日本の詩を相互に翻訳し、ベオグラード大学教授として日本文学を講じ、難民の子ども 達の支援をする。

「ちいさな声」を繋ぐということに拘る季村敏夫さんと山崎さんは、短い立ち話ていどの
出会いから、お互いを瞬時に理解し、このトークに至った。
季村さんは、私に短く、この本のことを伝え、なにかに引き寄せられるように、私はこの
場へ坐っていた。
季村さんは、穏やかに言葉を選び、眼差しを遠くに、小さな声で、山崎さんに寄り添うよ
うに語った。そして互いに相手の詩を朗読した。

人と人との巡りあい、繋がりこそが、目に見えない小さな力、しかし、それだからこそ内
なる世界を少しずつ変える力になるのではないだろうか。この小さな力さえあれば、様々
な土地に刻まれた記憶の豊かさに触れ、命の重さの等しさを感じ取り、自然の力の深さを
確かめ合うことが出来る。生活というささやかな営みに潜む、無数の小さな力が結び合う
とき、なにかを変えることが出来る。  終りにー「小さな言葉」という小窓から
  P226-227

山崎さんの言葉も、セルビアの詩人たちの言葉も、かすかな声として平易であり、夢と現
の間のようでいて深い。このことを襟を正す思いで読み、聴いていました。
私たちを取り巻く言葉の浅さにほとんど絶望する思いがありますが、「ベオグラード日誌」
については次号でまた書いてみたいと思っています。
■■■展覧会案内■■■■■■
藤崎孝敏の世界展が今日から始まります。
藤崎孝敏という豊かな才能をもち、酔いどれ詩人や娼婦たち、貧しい農民や希望なき
人々への共感をパリ・ピガールのアトリエを構えて、ヒリヒリと魂を揺さぶるような
作品を愛して、私もパリへと何度も訪ねたものです。
ギャラリーゴトウ(銀座)での新作展も見てきました。(25日まで)
http://www.gallery-goto.com/
でも、やはりピガール時代の作品にこそ藤崎さんの作家としての魂の燃焼があると私は
思います。
会場風景をご覧下さい。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=5326
藤崎さんのために私が作った公式HPです
その魅力はお伝えできるでしょう。
前出の季村敏夫さんによる評論もお読みいただけます。
http://cauvine.com/
しかし、事情があって現在は更新されていません。

矢原繁長個展 「直感」
2011年にギャラリー島田で初個展、振り返ってみれば、以降毎年の開催となる。鉛に
よって「時間」を造形し、東北の震災、原発を理念的に象徴した。その後の「封印」
シリーズでは、硬質な文体による初詩集「輪郭のない時刻」を鉛で封印してみせ、「境
界線」のシリーズでは、基地などと向き合ってきた。詩と造形で先端的に現代と向き
合おうとする姿勢は哲学思想の領域に浸透しつつある。
矢原繁長さんとは、展覧会にいたるまで、いつも何度も何度も議論しながら準備しま
す。といっても私は「部分」を知りだけで、そこから私のイメージを超えたものを
創造するのが作家です。展示に立ち会っていませんので、楽しみにしています。
会場風景をご覧下さい
http://gallery-shimada.com/blog/?p=5308
■■今日の言葉 
 多くの人々がニューヨークの9月11日やフクシマの3月11日を記憶する。だが記憶に
刻まれるべき日付は無数にある。コゾボ、イラン、イラクをはじめ、記憶されないだけで
はなく語ることさえ許されぬ悲劇の日々が、次々と世界史に書き込まれレいく。
 しかし国や言葉を越えて、心を開き合える仲間にめぐり合うことは、なんという喜びだ
ろうか。
終りにー「小さな言葉」という小窓から  P226-227      山崎佳代子
「##################################
公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊にする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393
■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸