□■□2015年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info―1058号
加川プロジェクト終わりました
1 蝙蝠日記 ありがとうございました
2 今日の言葉 市場原理から生まれた空虚な文化とはまったく異な
るものだ。 野村万之丞
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蝙蝠日記
加川プロジェクトに関心のない皆様には読む気になれないメルマガが続きました。
私たちが全霊をこめて準備し、多くの皆様がたと共につくりあげてきたので発信も
これ一色に染め上げられてしまいました。
10日からはじまった「加川広重巨大絵画プロジェクト2015―フクシマ」は昨日、幕を降ろしました。
お運びいただいた方、お読みいただいた方に篤く御礼もうしあげます。
▲
最後に名倉誠人さんがバッハの「無伴奏パルティータ第2番」を演奏、拍手なりやまず
アンコールの「SARABAND」で、低い音が床を幽かに照らし、高い音が光の粒となってKIITOの高い天井を越えてそろそろ夕べの気配がしのびよってきた天空へと消えていくのを見上げながら涙が溢れました。 ▲
ずっと私が心に抱き、こうありたいと心に刻んできた答をこのプロジェクトで書いた思い
でした。
それは2004年6月10日に44才で急逝された狂言師野村万之丞さんの言葉です。
・
利益を優先する企業と補助金をあてにする自治体、それに依存する市民、そこへ偽善的に
参画する芸術団体。みんなが他人に頼り、楽してくらそうとしているこの悪しき構造を打
破するには、それぞれ自力でやるしかない。みずからの力を、個人ではなく地域やまちの
ために使うのだ。そういう志で頑張るアーティストを、市民も企業も行政も自分の目で見
つけだし、ともに力を合わせる。利己的で即物的な利益のために、利用する利用されると
いう関係ではなく、本当の意味で地域が一体となったとき初めて、そこにしかない、固有
の文化が創造されるだろう。それは、市場原理から生まれた空虚な文化とはまったく異な
るものだ。
・
万之丞さんにこのプロジェクトを見ていただきたかった。
・
神戸市、兵庫県、様々な企業にも大きな協力をいただき、多くの芸術文化団体にも協力を
いただきました。しかし、内容や運営にはどこにも全く依存することはなく、束ねている
のは「同じ志」でした。
▲
このモデル(実験装置)に特許はありません。
多くの方が学んで、希望なき時代の希望をつないでいっていただきたいと願っています。
■■今日の言葉
万之丞さんは、狂言のため、芸能のため、日本のため、アジアのため、次代のため、世界
のために、超人的な毎日を、まさに、身を粉にして、頑張っておられたのです。すでに何
十倍もの人生を生きておられました。少し飛ばしすぎたのかもしれません。でも、もっと
長く、ご一緒にこの時代を生きていただきたかった。
万之丞さんを偲ぶS氏の言葉から
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豊にする芸術活動に助成しています。
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■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸