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■□■□ 2020年11月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1560号 11月27日

■□■□ 2020年11月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1560号 11月27日

   空は寒く 心は暖かく

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1 蝙蝠日記  

2 展覧会紹介  石井一男展  12月2日まで
         須飼秀和展  12月2日まで

3 「本くらべ、ハンター坂の晝さがり」予約満員のお知らせ

4 ご招待 「無言館 遺された絵画からのメッセージ」終了間近

5 今日の言葉  どろあしのままで いきていけ
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1 蝙蝠日記
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私たちの希望はどこにあるか 今、なすべきこと

科学の定義は疑いである
科学者は絶対にこれがTruth真理だと言ってはいけない
自分の主張する命題は否定することが可能であり実際そうなるかもしれない
ということをたえず意識し、そう宣言しているのが科学者である。
(ノーベル物理学賞受賞のファインマン)
もう一つ、ヒューモア。もっと笑った方がいい。
笑うほかないような事象があとからあとから出てくる。
ことに政界においては。

加藤周一 「21世紀に生きる若い人へのメッセージ」から
      神戸朝日ホールでの講演会から(2003)

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2 展覧会紹介
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今年の石井一男展・須飼秀和展も終了まであと1週間となりました。
初日より、どちらも多くの方にお越しいただいています。
今までの展覧会では見なかったような新しさを持った作品も並んでいます。
寒空が続きますが、心が暖かくなるような体験をしていただけたら幸いです。

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石井一男展  12月2日(水)まで  B1F un にて
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石井さんは毎日在廊予定です。ぜひお出会いください。

展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=7073

スタッフブログはこちらからどうぞ
http://gallery-shimada.com/blog/?p=10105

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須飼秀和展  12月2日(水)まで 1F deux & trois にて
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須飼さんは28日、29日、2日に在廊予定です。ぜひお出会いください。
人気のミニフレーム作品は会期3日目で完売となりましたが、
追加で10点展示することができました。この機会をお見逃しなく…!

展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=7076

スタッフブログはこちらからどうぞ
http://gallery-shimada.com/blog/?p=10113

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3 「本くらべ、ハンター坂の晝さがり」予約満席のお知らせ
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12月12日(土)15:00〜より開催予定のトークイベント、
林哲夫×戸田勝久「本くらべ、ハンター坂の晝さがり」のご予約が満席とな
りました。お申し込みいただいた皆さま、誠にありがとうございます。
現在はキャンセルによる空席待ちでのお申し込みのみ受け付けております。

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4 ご招待 「無言館 遺された絵画からのメッセージ」終了間近
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ご招待券を配布しておりました「無言館 遺された絵画からのメッセージ」
(神戸ゆかりの美術館)が11月29日(日)で終了します。
残数僅かですが、B1F受付にて取り扱っておりますので、お声かけ下さい。

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5 今日の言葉
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どろあしのままで

いやなこと きいたら
 その”みみ”をあらえ
いやなものをみたら
  その”ひとみ”をあらえ
いやなおもいわいたら
   その”こころ”をあらえ
そして あしは どろあしのままで
どろあしのままで いきていけ
  Go With Wuddy Feet!

(阪神淡路大震災の時にボランティア基地の窓ガラスに貼られていたもの)

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■□■□2020年11月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1559号 11月20日

■□■□2020年11月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1559号 11月20日

          声の記憶と秋晴れの予感

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1 蝙蝠日記  声の記憶

2 展覧会案内  石井一男展  明日21日から
         須飼秀和展  明日21日から

3 今日の言葉
  人が生きる意味があるとしたら、この<黄金の時刻>を生き切ること

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1 蝙蝠日記  
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島田誠の『声の記憶「蝙蝠日記」2000-2020 クロニクル』を刊行いたしまし
た。刊行日は11月14日、島田誠の78歳の誕生日です。20年間の活動のなかで
連ねてきた蝙蝠日記が一冊に凝縮されています。
また、島田誠が辿って来た活動の記録も、資料編「声の記録」としてお読み
いただけます。
その痕跡をどうぞご覧ください。

「耳を澄ませば、未来へと向かうエンジンの力強い音が聞こえないか。」
                  ―『はじめに「私の痕跡」より』

著者:島田誠
制作者:風来舎
発行者:ギャラリー島田
頒価:1,500 円 (税込)

ご購入は、ギャラリー島田窓口にて。または、ギャラリー島田までお申し込
みくださいませ。
多くの方にお読みいただきたく、送料無料で送りさせていただきます。
※一般書店での販売予定はございません。

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2 展覧会案内 
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今年も石井一男展と須飼秀和展の季節となりました。
初日にぐっと冷え込み、冬の訪れを感じることとなるのですが、
昨年につづき、今年も暖かい秋晴れの日となりそうですね。
ごゆっくりご覧いただける時間となれば嬉しいです。
なお、感染症対策として、マスクの着用、手指の消毒をお願いし、状況に応
じて、入場制限等させていただきますこと、ご了承くださいませ。

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石井一男展  11月21日(土)〜12月2日(水)  B1F un にて
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1992年石井さんと出会い、それから28年。寵児であり続けてきた。
石井さんに冠された「奇蹟の画家」は、その人のことではなく、生きてきた
佇まいであり、その普遍さにある。石井さんは年月を重ねても変わらず淡々
とあり、女神は清貧や孤独を宿すでもなく、美しくあった。
パンデミックの時代精神が流し去っていく禍禍しくも虚飾まみれの男性論理、
そこに背を向ける女性たちの佇まいはなべて美しい。その姿と自然体のまま
にある石井さんと作品は、今、思いかげないほど新鮮な気を孕んでいる。
是非、その世界に浸っていただきたい。

島田誠

展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=7073

***初日対応につきまして***
11/21(土)石井一男展初日にお越しの皆様へ
開廊前より多くの方にお並びいただいた場合は、下記のように対応させてい
ただきます。

・11:00から入場整理券を配布致します。
・11:00より、番号順に10名ずつご入場頂きます。
・まずは作品をゆっくり鑑賞していただいた上で、10分経ちましたら整理券
番号順にご希望をお伺いいたします。
・様子を見て、12時頃以降はご自由にご入場いただけますが、状況により人
数制限をさせていただく場合がございます。
ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

http://gallery-shimada.com/blog/?p=10099

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須飼秀和展  11月21日(土)〜12月2日(水) 1F deux& trois にて
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今年も個展を迎える事が出来ました。コロナ渦で、普段からアトリエに籠り、
一人で描く事の多い僕には、どこか遠い国の出来事のような感覚でした。
しかし、拡大を続ける中で、イタリアに暮らす姉家族の深刻な状況や東京で
暮らす知人達の生活の変化に、他人事ではないと実感しました。
毎日新聞朝刊・兵庫県版では、毎月一度、兵庫県の風景を描いているのです
が、絵を描いた場所へは、是非、行って欲しいと思うのですが、電車移動や
都市部での密になるところはなるべく慎むようにしました。普通や当たり前
に時間が過ぎて行く事のありがたさや、コロナを機に見つめなおさないとい
けない事の多さも知りました。描ける事や発表出来る事に感謝しつつ、過ご
していきたいです。

須飼秀和

展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=7076

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4 今日の言葉  
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人が生きる意味があるとしたら、この<黄金の時刻>を生き切ることです。
そこでだけ出逢える地上の生ヴィータにひたと見入ることです。

「黄金の時刻(とき)の滴り」辻邦生 講談社 P169

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■□■□ 2020年11月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1558号 11月12日

■□■□ 2020年11月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1558号 11月12日

  隠れた魅力に出会えます

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1 蝙蝠日記  

2 展覧会紹介 アートの架け橋 ギャラリー島田コレクションをあなたに 
        上村亮太「アネモネ戦争」普及版出版記念展 

3 オンライン・ミュージアムのご紹介

4 今日の言葉 命は命に耳を澄まし
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1 蝙蝠日記
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共生の社会への対話

朝日地球会議2020から
マルクス・ガブリエル(ドイツ) 哲学者

都市封鎖(ロックダウン)は当初は弱い立場の人を守る、から始まったが、
次第に権力が生命を管理する方向にむかった。
「自分だけが生き延びるという考えを克服し、全員が他者のために何かを犠
牲にして危機を乗り越えなければいけない」
人類の共通の敵はコロナではなく、子孫を脅威にさらす全体主義である。
子供たちの未来と、法の支配や民主主義という価値のためなら命を投げだせ
る。

所薫子さんが、ずっとやってこられている「命の管理はもうやめて」のこと
とダイレクトに繋がってもいます。

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2 展覧会紹介
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11月7日(土)より、地下では久しぶりのコレクション展、
1Fでは出版されたばかりの「アネモネ戦争」普及版をお求めいただける記念
展が始まっています。
ギャラリー島田自慢のコレクションを、所狭しというほどに。
そしてアネモネ戦争が出来上がるまでのドローイングの数々…。
どちらも、お目にかかれるのが貴重な魅力でいっぱいです。ぜひご覧くださ
い。
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アートの架け橋
11/7(土)〜 11/18(木) B1 unにて
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展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=7067

スタッフブログはこちらから
http://gallery-shimada.com/blog/?p=10079

◆本展は、ご案内状のご優待券をお使いいただくことで、
2万円以上の作品は1万円の割引、10万円以上の作品は5万円の割引でお求め
いただけます。

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上村亮太「アネモネ戦争」普及版出版記念展
11/7(土)〜 11/18(木) 1F troisにて
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展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=7070

スタッフブログはこちらから
http://gallery-shimada.com/blog/?p=10074

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3 オンライン・ミュージアム紹介
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先月10/10(土)〜10//21(水)に開催されました、きたむらさとし展のオン
ライン・ミュージアムを公開いたしました!
https://www.galleryshimada-museum.com/kitamurasatoshi201010

絵本や絵画作品にまつわるきたむらさんのトークとともに、会場の様子をご
覧いただける映像を公開中です。
展示されていた絵画作品をオンラインでご覧いただき、お求めいただけます。

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4 今日の言葉
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異なる民族どうし。殺し合うばかりでなく、豊かにしあうことだってできる。
  水と空気を
  奪われ
  光を消されても
  手をつなぎ

  命は命に
  耳を澄まし
  声をたてず
  階段をのぼりつづける

  天使が空に
  かえった朝も
  小さな足あとが
  ただ闇にかがやき  「階段、二人の天使」より 
     
山崎佳代子 詩集「薔薇、見知らぬ国」

山崎さんは 特別寄稿パンデミックの時代に9に書いていただいています。
今回は山崎さんによる訳書「ダニロ・キシュ 若き日の哀しみ」に感銘を
受けての引用です。

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■□■□ 2020年11月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1557号 11月3日

■□■□ 2020年11月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1557号 11月3日

    南輝子展・藤飯千尋展 会期終了間近

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1 蝙蝠日記  

2 展覧会紹介  南輝子展「ROY-CWRATONE2」 4日まで
         藤飯千尋展「最後の砦」 4日まで
         アートの架け橋 7日から
         上村亮太「アネモネ戦争」普及版出版記念展 7日から

3 今日の言葉  運命の人
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1 蝙蝠日記
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概ね予定の人生を生き終えて何の苦もない今を生きている。
ここ数ヶ月は、服部正さんの座礁船に導かれその跡を辿れば、シアターポシェットの佐本進さんに至る。
今、私はその糸を手繰りよせるように残されたみずからの「今」を慈しんでいる。

私が書き残してきたここ20年の蝙蝠日記を辿る『声の記憶 「蝙蝠日記」2000-2020 クロニクル』が間もなく刊行される。 内容についての選択は全て伊原秀夫さんによるものである。
佐本進も服部正も悲劇の人生を生きたが、私は、いずれにも関わり本として残し、前者では「天の劇場から」、後者は「座礁船」としてある。

その霊を呼び戻すように、私自身のターミナルがしっかりと見えてきた今、毎月の画廊通信からのクロニクルを編むことになった。
佐本進さん、服部正さんの遺言のごとき本を手掛けた編集者 伊原秀夫さんの手による。
このことが暗示することは誠に興味ぶかい。

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2 展覧会紹介
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南輝子展
11/4(水)まで B1 unにて
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ジャズピアニスト板橋文夫さんのオープニングコンサートの興奮もまだ冷めやらず・・・ですが、
会期ははや終盤を迎えております。

生命の輝きを放つ花や果実の明るい色彩に心を励まされます。
温かい気持ちにさせてくれるミニアチュール作品もおかげさまで大好評です。

展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=6979

スタッフブログはこちらから
http://gallery-shimada.com/blog/?p=10020

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藤飯千尋展「最後の砦」
11/4(水)まで 1F troisにて
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深い淵を臨んでいるかのような、めまいにも似た感覚に心が震えます。
こちらも会期が残りわずかとなりました。

目くるめく絵画作品と共に、「白装束」をほどこした静謐な流木の作品も。

展覧会情報はこちらからご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=6981

スタッフブログはこちらから
http://gallery-shimada.com/blog/?p=10044

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アートの架け橋 ギャラリー島田コレクションをあなたに
11/7(土)〜 11/18(木)B1F unにて
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4月に開催を予定していましたコレクション展「アートの架け橋」。
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて延期とさせていただいておりましたが、今回改めて開催をいたします。

本格的にギャラリーを始めて40年になります。
神戸という地域にこだわりながら有名・無名に関わることなく、今を生きる作家たちと共に、そしてアートを愛する皆さんと共にあります。 ひたむきに生きること。そこに生まれる作品。そこで何かが生まれること。
そうした関わりの中で、多くの作品を託されてきました。
大切なのは「居場所」です。
美術館や公的なところに作品を寄贈したり、寄贈仲介すること350点。
その活動もなお重ねています。
このたびの「アートの架け橋」は、私たちのコレクションを大事にしてくださる皆さんに、手から手へ、作品を手渡していく試みのひとつです。 作品の居場所を共に見つけていただければ幸いです。
島田 誠 と スタッフ一同

展覧会の紹介ページはこちらです
http://gallery-shimada.com/?p=7067

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上村亮太「アネモネ戦争」普及版出版記念展
11/7(土)〜 11/18(木)1F troisにて
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これは、長らく美術家として活動してきた上村が初めて制作した絵本作品です。今年3月に出された限定版は好評のうちに完売。それを手にした方たちからの熱い声におされて、今秋、装いを新たにした普及版が刊行されました。

少女が手にしているものは「言葉」「願い」そして「メッセージ」、そこからたちのぼるものは「のろし」であると、作者は語っています。

――戦争とは、どこからやってくるものなのか。その土壌を何が作ってしまうのか……。多くの人がそれぞれの場所で様々なことを模索し考えている時代に、一冊の絵本が問いかけるもの。それは、小さな力がつながっていくことの大切さと強さ。――絵本誕生までの数々の絵をご覧ください。 松田素子(編集者)

展覧会の紹介ページはこちらです
http://gallery-shimada.com/?p=7070

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3 今日の言葉
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運命の人

オリンピックから生まれたスーパースターのふたり
カシアス・クレイ(モハメド・アリ)
ベラ・チャスラフスカ
クレイはベトナム戦争の兵役を拒否。
ベラはプラハの春を支持。20年に及ぶ不遇の日々。
共に国家に歯向かい屈することがなかった。
クレイは病に侵され、ベラは息子の事件で精神に変調をきたす。
ともに過酷なうちに、なお、すくっと立ちつづける。
二人はともに1942年生まれ。
(後藤正治「節義のために」p.34から)

私と同年である。

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