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■□■□2020年9月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1551号 9月27日

■□■□2020年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1551号 9月27日

              寄り添う共同体

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1 蝙蝠日記

2 展覧会案内  松原政祐展 ―生きるものたちへの讃歌―
         
3 演奏会へのお誘い

4 今日の言葉

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1 蝙蝠日記  寄り添う共同体
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作家もスタッフも人生に寄り添うように私たちと共にある。
いったい何人がともに働いているのか私でもわからない10名ほどがチームを
なしている。働き方は様々である。タイムレコーダもなく自己申告です。
実に多様なことが起り、展覧会の数も半端でなく作家の意気込みに応えるの
も単純なことではありません。
でもそれにしっかり応える体制も整っているようです。
ちなみに私自身が指揮を執ることは、ほとんどありません。
ここでやろうという作家を含めて自然と共同体をなすのでしょうか。

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2 展覧会案内
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9月26日(土)より、生命力にあふれた力強い展覧会が始まりました。
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松原政祐展 ―生きるものたちへの讃歌―
10/7(水)まで B1 unにて
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若き日に、生きることへの不安や苦悩から死の誘惑にかられ、また仕事を通
じて様々な死をみつめてきた末の祈りが形になったのが、松原さんのテーマ
「生きるものたち」であり、それは同時代の人々への信頼と友情のメッセー
ジである。そして、松原さんが40年を超える誠実極まりない画業の総決算と
いうべきこの展覧会に臨む今、世界はパンデミックの只中にあり、まさに
「生きるものたち」の明日を見つめる日々であり、「生かされしものたち」
として応答を迫られているとも言える。
島田 誠

松原政祐さんのテキスト、会場風景など、下記でご覧いただけます。
http://gallery-shimada.com/?p=6921

◆原田の森ギャラリーにて同時開催中です。
生かされしものたち 松原政祐展
9月25日(金)-10月4日(日) 10:00-17:30
*最終日は16:00まで *月曜休館

ぜひ、合わせてご覧いただきたいと思います。

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3 演奏会へのお誘い
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10月24日(土)〜11月4日(水)に開催される南輝子展にて、
ジャズ・ピアニストの板橋文夫さんが演奏されます。
情熱的なピアノコンサートをぜひお聴きください。

板橋文夫 オープニング・コンサート
【日時】10月24日(土) 15:00開演 (14:30開場)
【会場】ギャラリー島田 B1F un
【参加費】2000円 (ASK会員の方は1500円)
<要予約>ご予約受付中!
※感染症対策として、マスクの着用、手指の消毒等へのご協力をお願いいた
します。

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4 今日の言葉
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すべての社会は、生きること、そして、生きながらえることをめざす。それ
で、青春と結びついた活力と豊饒を称賛し、老年の疲弊と不毛を恐れる。
多くの共同体を有効に守ることが出来なくなるならば、衰弱が始まる前に首
長を殺さねばならないのだ。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール『老い』(上)p49より

「老い」とは何か。
老いは不意に我々を捉える。
何人もこの人生の最後の時期に我々はいかなるものとなるのか?
この人間存在の真の意味を示す老いの生物学的、歴史学的、哲学的考察。

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■□■□ 2020年9月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1550号 9月16日

■□■□ 2020年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1550号 9月16日

    秋めいてきましたね

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1 蝙蝠日記  蝙蝠日記クロニクル

2 展覧会紹介  大森翠展
         小谷泰子 ―青の断片から青い闇へ
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1 蝙蝠日記
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みなさま、ご無沙汰しています。
多くの皆さまから盛んにコンタクトいただきながら御返事もせず、昔から不
愛想な蝙蝠と自称はしてきましたが、現在では無礼な蝙蝠と化しています。
お許し下さい。
パンデミックの時代に直面しながら、ギャラリー、こぶし基金、それぞれ頑
張っています。
失礼をお詫びするのは島田誠個人のことです・応答せず交流せず。

通信、メルマガなどは活発なのに????

若き日に脳脊椎鞘腫瘍の手術を受けています。母も複数回脳にメスを。
私はその後も、転倒、聴覚障害などが重なっています。
でも何とか生きていて老いと闘っている不思議。

最近、服部正さん座礁船と再会しし衝撃を受けましたそして私自身の遺すべ
き言葉を捜しています。
皆さんにお送りしてきた蝙蝠日記のクロニクル2000-2020を編集者伊原秀夫
さんとギャラリーの編集チームが2020年11月14日島田誠の78才の誕生日を期
して出版すべく準備しています。

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2 展覧会紹介
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9/19(土)より、力の入った二つの展覧会が始まっています。
3つの空間全部を通して感じる体験は、格別です。ぜひお越しください!

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大森翠展
9/23(水)まで B1 unにて
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このところ、ずっと大森さんのことを考えている。言葉にすることに迷いが
あるのだ。でも、考えてみれば、その思いを抱いているときがいちばん大森
さんに接近しているかもしれない。言葉にするときは「ずれ」がすでにある
から。
時に臥せっていたり、心を閉ざすこともある人だが、でもいざ、作品となり、
空間となるときは、美しく匂いたち、静かに艶やかにある。それだけの修練
をしてきた佇まいだ。不思議な人だ。
島田誠

大森翠さんのテキスト、会場風景など、下記でご覧いただけます。
http://gallery-shimada.com/?p=6914

スタッフブログもどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=9901

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小谷泰子 ―青の断片から青い闇へ
9/23(水)まで 1F trois & deuxにて
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3月に予定していた本展は、新型コロナ感染拡大のため延期になっていました
が、このたび改めて開催する運びとなりました。
コロナ禍の先行きはまったく見えず、誰しも困難な時を生きていかなければ
なりません。
私自身は、降り積もったマイナスの心情を吐露するように作品を発表し
(2017-2018)、その後は少し光が見えてきたように感じてもいたのですが、
この状況においてまたもや闇のなかに後退していくような焦燥を覚えていま
す。
ここで改めて「青い断片」から「青い闇」を振り返る機会をいただけること
は、私にとって自分自身と深く向き合える貴重な機会です。
この混沌のなかで感じたことが、今後どのように作品に反映されるのか、そ
の先を見つめていこうと思います。
小谷泰子

小谷さんのテキスト全文、会場風景など、下記でご覧いただけます。
http://gallery-shimada.com/?p=6917

スタッフブログもどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=9920

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■□■□ 2020年9月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1549号 9月7日

■□■□ 2020年9月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1549号 9月7日
 
              鴨居玲の命日に  

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1 蝙蝠日記 

2 展覧会紹介  鴨居玲と神戸 ―没後35年 特別資料展
         Glass Works 友定聖雄展

3 オンライン・ストア

4 コロナ禍における芸術関係者アンケート 集計結果

5 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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財団は4月5月に緊急支援助成を実施。それに全力を注いできました。
そしてギャラリーは「未来圏から!」をはじめ力のはいった企画を。
そして現在は鴨居玲のオンライン・ミュージアムが始まりました。

本日9月7日は鴨居さんの命日です。
みなさんと共に鴨居さんを思ってすごしたいと思います。

そして、
新しいプロジェクトの構想もまもなく公表すべく、準備を進めています。

***

木下晋さん。
NHKラジオ深夜便 9月10日午前4:00〜5:00 にご出演されます。
また、9月23日発売の「詩と思想」10月号(土曜美術出版社)にインタビュ
ー記事が掲載されるそうです。

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2 展覧会紹介
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鴨居玲と神戸 ―没後35年 特別資料展
9/9(水)まで B1 unにて
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没後35年となる鴨居玲。
直筆の手紙やパレットなど、貴重な資料を公開しています。
http://gallery-shimada.com/?p=6938

オンライン・ミュージアムでも公開を開始しています。
実展示より詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
https://www.galleryshimada-museum.com/reycamoy

スタッフブログもどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=9862

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Glass Works 友定聖雄展  9/8(火)まで 1F troisにて
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4年ぶり3度目の個展となる友定聖雄さん。
今回は、神戸市文化賞受賞記念展ともいうべき展覧会となりました。
troisの自然光の中、大作を存分にご覧いただけます。
http://gallery-shimada.com/?p=6910

スタッフブログもどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=9868

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3 オンライン・ストア
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現在、ギャラリー島田オンライン・ストアでは、
石井一男、井上よう子、上村亮太、須飼秀和、高濱浩子、きたむらさとし
の6人の作家を紹介しています。
https://gallery-shimada.stores.jp/

展覧会では出会えない作品たちです。ぜひご覧ください。

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4 コロナ禍における芸術関係者アンケート 集計結果
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「新型コロナウイルスの影響下における兵庫県内の芸術文化活動に関するア
ンケート調査」の調査結果が下記サイトにまとめられています。
どうぞご覧ください。
https://kobeartresearch202.wixsite.com/report

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5 今日の言葉
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鴨居が急死したのは1985年。まだ57才の秋でした。したたかに酒をのんで車
にのり、エンジンをかけ、しかしガレージにとどまったまま、排ガスで死ん
だのです。
いまひとつの空想をしないではいられません。
鴨居玲が生前もしギャラリー島田を発表の場のひとつとしていたら、と。
生きる時代がずれましたが、もし重なっていたならば。
この危険な画家はギャラリー島田というこの危険な絶壁でむしろ快適な気分
に浸りながらあれら危険な一連の作品を嬉々として並べたのではなかったか。

『坂の上の作家たち ギャラリー島田という絶壁 山本忠勝美術評論集』より

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