■□■□2020年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1537号 4月21日
緊急支援助成のお知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1 神戸文化支援基金よりお知らせ
2 臨時休廊中です
3 今日の言葉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
==================================
1 神戸文化支援基金よりお知らせ
==================================
この度のコロナウイルスによるパンデミックが身近なものとして私たちを囲
い込んでいます。
政府による緊急事態宣言を待つまでもなく兵庫県下における芸術文化活動は
大きなダメージを被っています。
私たちに出来ることはなにかを考え続けました。
ギャラリー島田に本部をおく神戸文化支援基金の定款のギリギリの援用を検
討し、兵庫県下の文化拠点、文化活動にたいし緊急支援助成を行うこととい
たします。
助成規模:1000万円 助成額:10万〜20万/件
なお、公募はいたしません。
兵庫県下を6地区にわけ、財団役員とゲスト審査員(総計16名)が審査にあ
たります。
選考方法など詳細については公益財団法人神戸文化支援基金のHPをご覧くだ
さい。
http://kobushi-kikin.com/
==================================
2 臨時休廊中です
==================================
ギャラリー島田は当面のあいだ臨時休廊いたします。
コレクション展 アートの架け橋「ギャラリー島田コレクションをあなたに」
http://gallery-shimada.com/?p=6814
も会期を延期いたします。
新しい会期は決まりましたら、お知らせいたします。
==================================
3 今日の言葉
==================================
1940年に上映された「独裁者」の中で、ヒットラーのダブルの床屋が兵
士たちの前で演説するシーン。チャーリー・チップリン自身によって書かれ
たスピーチで、史上でもっとも感動的なスピーチとも言われ、各国の言葉に
訳され、世界中に広められています。
チャップリン自らが書いたスピーチ全文です。
申し訳ないが、私は皇帝などなりたくない。それは私には関わりのないこと
だ。誰も支配も征服もしたくない。できることなら皆を助けたい、ユダヤ人
も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。
私たちは皆、助け合いたいのだ。人間とはそういうものなんだ。私たちは皆、
他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ。私たちは憎
み合ったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。
この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、大地は豊かで、皆に恵
みを与えてくれる。人生の生き方は自由で美しい。しかし、私たちは生き方
を見失ってしまったのだ。欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、
不幸、惨劇へと私たちを行進させた。
私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。ゆと
りを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。
知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。私たちは考
え過ぎで、感じなく過ぎる。機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。
賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。そういう感情なしには、世の
中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。
飛行機やラジオが私たちの距離を縮めてくれた。そんな発明の本質は人間の
良心に呼びかけ、世界がひとつになることを呼びかける。
今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに、絶望した男性達、女性
達、子供達、罪のない人達を拷問し、投獄する組織の犠牲者のもとに届いて
いる。
私の声が聞こえる人達に言う、「絶望してはいけない」。
私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、人間の進歩を
恐れる者の嫌悪なのだ。憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、人々か
ら奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。決して人間が永遠に
は生きることがないように、自由も滅びることもない。
兵士たちよ。獣たちに身を託してはいけない。君たちを見下し、奴隷にし、
人生を操る者たちは、君たちが何をし、何を考え、何を感じるかを指図し、
そして、君たちを仕込み、食べ物を制限する者たちは、君たちを家畜として、
単なるコマとして扱うのだ。
そんな自然に反する者たち、機械のマインド、機械の心を持った機械人間た
ちに、身を託してはいけない。君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃな
い。君たちは人間だ。君たちは心に人類愛を持った人間だ。憎んではいけな
い。愛されない者だけが憎むのだ。愛されず、自然に反する者だけだ。
兵士よ。奴隷を作るために闘うな。自由のために闘え。『ルカによる福音書』
の17章に、「神の国は人間の中にある」と書かれている。一人の人間では
なく、一部の人間でもなく、全ての人間の中なのだ。君たちの中になんだ。
君たち、人々は、機械を作り上げる力、幸福を作り上げる力があるんだ。君
たち、人々は人生を自由に、美しいものに、この人生を素晴らしい冒険にす
る力を持っているんだ。
だから、民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。皆でひとつに
なろう。新しい世界のために、皆が雇用の機会を与えられる、君たちが未来
を与えられる、老後に安定を与えてくれる、常識のある世界のために闘おう。
そんな約束をしながら獣たちも権力を伸ばしてきたが、奴らを嘘をつく。約
束を果たさない。これからも果たしはしないだろう。独裁者たちは自分たち
を自由し、人々を奴隷にする。
今こそ、約束を実現させるために闘おう。世界を自由にするために、国境の
バリアを失くすために、憎しみと耐え切れない苦しみと一緒に貪欲を失くす
ために闘おう。
理性のある世界のために、科学と進歩が全人類の幸福へと導いてくれる世界
のために闘おう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━