月別アーカイブ: 2019年7月

■□■□ 2019年7月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1492号 7月28日

■□■□ 2019年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1492号 7月28日

            わたしの 万有引力
          ミニアチュール神戸 2019
             いままでにない

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1 蝙蝠日記

2 展覧会から ミニアチュール神戸2019

3 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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不順な天候が続きましたが、晴れれば酷暑。
いかがお過ごしですか。
いままでにない規模と内容で始まったミニチュール神戸展。
大変、好評で、みなさんゆったりと長い時間を過ごしていただいてます。
8月4日までですが、早い目にお運びください。

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2 展覧会から  第19回 ミニアチュール神戸 2019
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『万有引力とは、引き合う孤独の力である』
      
谷川俊太郎「20億光年の孤独」
広大な宇宙に今、命を抱く表現者として伝えたいこととは。
147名の作家が豊かな想像力を宇宙に放ちます。
  
三つのギヤラリーでの展示風景をご覧ください
http://gallery-shimada.com/?p=6266

大勢の皆さんによる展示作業風景
初日の恒例  ドリンクナイトが和やかに 
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8880

@@@ お便りいただきました

ミニアチュール展Vol.19
すばらしいですね。約150点の作品も、展示も!!
特に今年の展示はすばらしい!!

いままでのように各自が自分の作品を誇示(主張)するのではなく、あたか
も雄大な交響曲のようにフルオーケストラが全員こころをあわせてうつくし
く、晴朗な(ハイターカート)音楽をかなでているような、宇宙に、大空に
かかる天の川のような。
ひとつひとつの作品も、作家のおもひがあふれていて、それがひとつの世界、
宇宙を創っている。
こんな清らかな展覧会(グループ展)ははじめてです。
私もその一員として参加させていただけてとてもすがすがしい充実感をもて
ました。
これがアートの力とつくづく感じました。

ギャラリー島田全体がきよらかな空間として静かに発光しています!!

私の一言「万有引力」もおもしろい。なんだか勇気が湧いてきました。
(抜粋引用)

出品作家であり歌人でもある、南輝子さんから。

@@@
今回初めての試み「言葉のミニアチュール展」では八上桐子さん、時里二郎
さん、佐藤文香さんに出品いただき、こられた皆様方にも言葉を残していた
だいています。たくさんの子供さんや外国のかたも。
現在、約80名の方が書いて下さっています。画家造形作家の150名と同じく
らいの方が参加してくださるとうれしいですね。

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3 今日の言葉
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言葉のミニアチュールから

高く飛べたら もっとくるくる回転できたのに 万有引力感じたのに
To be To be Ten made To be To be

夏やせの 引力に従う耳たぶ

ここにいることがそういうことなのか

下へ下へ降りていくのではなく 上へ上へと引き寄せる 
坂の上の Gallery・S

万有引力にさからって張る虹をわたろう

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■□■□ 2019年7月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1491号 7月20日

■□■□ 2019年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1491号 7月20日
 
            わたしの 万有引力
          ミニアチュール神戸 2019
              今日から

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第19回 ミニアチュール神戸 2019
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今日から開催です。
http://gallery-shimada.com/?p=6266

毎年 テーマを決めて新作で挑んでいただく夏の風物詩
大変な盛り上がり方です

2008「joie de vivre―生きるよろこび」
2009「こころに花を」
2010「じゆう/自由」
2011「Wish」
2012「Slowly」
2013「Cadeau―贈り物」
2014「Change」
2015「ホワイボン」
2016「いまこそわたれわたりどり Now the time to go」
2017「わたしのかふか」
2018「ありがとがんす」

そして今年は
わたしの 万有引力

『万有引力とは、引き合う孤独の力である』
(谷川俊太郎「20億光年の孤独」)

広大な宇宙に今、命を抱く表現者として伝えたいこととは。
147名の作家が豊かな想像力を宇宙に放ちます。

今年から始まったこと
ギャラリー島田の三つのギャラリーを全部、使っての展示となりました。
作品サイズも少し大きめになりました。
その会場があたかも銀河系のように構成されています。
作家さんの資料コーナーも。
会期も延長されて8月4日まで。(ただし水曜日休廊)。

新たに「言葉のミニアチュール」が加わり
招待作家  時里二郎 佐藤文香 八上桐子 さん
ご来廊いただいたみなさんも 一句 一言 お書き下さり、この宇宙を構成さ
れませんか?

今夜は恒例のドリンクナイトです。
16:00から
作家の皆さんとご一緒に楽しく。(ポトラック方式)です。
どなた様もどうぞ。
お手伝いも歓迎!!

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■□■□2019年7月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1490号 7月14日

■□■□2019年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1490号 7月14日

              新聞記者

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1 蝙蝠日記  映画「新聞記者」が伝えること

2 今日の言葉  自由度ランキング 67位
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1 蝙蝠日記  私は聞き取れないのでは?
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と危惧しながら、でもこれは見逃せないと早くから席をとった。

東都新聞の記者・吉岡(シム・ウンギョン)は大学新設計画にまつわる極秘
情報の匿名FAXを受け取り、調査を始める。
日本人の父と韓国人の母を持ち、アメリカで育った吉岡はある思いから日本
の新聞社に在職していた。
かたや内閣情報調査室官僚の杉原(松坂桃李)は、国民に尽くすという信念
と、現実の任務の間で葛藤する。
私たちの眼前で起こったリアルとフィクションが重なりただならぬ緊迫感を
与える。

吉岡は杉原にまっすぐ「これでいいんですか。私たちは?」と問う。
立ちすくむ杉原。
この言葉は 私を今もとらえ続けている問いに重なる。

ゴッホ兄弟に纏わるもので、何度も書いてきた。
自殺したフィンセントがテオに書いた最後の手紙(投函されなかった)の末

……きみは現実に人間に対する愛をもって行動し、方針をきめうるとぼくは
思うが、しかしきみはどうしようというのか?
(ファン・ゴッホ書簡全集5 の最後 P1767)

テオはその半年後に亡くなった。

私の「絵に生きる 絵を生きる 5人の作家の力」(風来舎)のエピローグ。

フィンセントの「きみはどうしようというのか?」という問いかけは、絵画
や芸術にとどまらず、混迷する現代を生きる私たちへの根源的な問いかけで
ある。
「今を生きる」ということは、この問いに対する「答えを生きる」というこ
とにほかならない。

この映画で想起したもう一つの言葉は「一点の恥じることなきを」です。

序詩

いのち尽きる日まで天を仰ぎ

一点の恥じることなきを、、

木の葉をふるわす風にも

わたしはこころいためた

星をうたう心で

すべての死にゆくものを愛おしまねば

そしてわたしに与えられた道を

歩み行かねば。

今夜も星が風に身をさらす。 1941年11月20日

空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)評伝(藤原書店) P330

1946年2月16日 27才2ヶ月 獄中死。

「新聞記者」の設定と問いかけの背景の深さに粛然とする。

この映画に関わったすべての人に深い敬意を表します。

私は聴覚に問題を抱え、半分以上意味として聞き取れないままに何度か涙し
ました。
こうした事態のなかで苦しみ、そして自ら命を絶つのは誠実すぎる人たちで
す。

私は、もう一つ中学時代に大きな影響をうけた本を思った。

吉野源三郎「君たちはどう生きるか?」
マガジンハウスから羽賀翔一の漫画版と新装版が出版。
漫画版(マガジンハウス)が 2017年8月。
今回の原文復刻(マガジンハウス)も同じ時期に刊行。
吉野源三郎の日本少国民文庫(新潮社)への書下ろしは1937年。

国政選挙のこともあるが、今、私たちを取り巻くことへの違和感は、日々の
佇まいのなかで自ら表明し行動していくことでしか変えることは出来ない。

ともかく「新聞記者」を見て欲しい。そして行動へ。

この原稿を三日間、抱いている。

さて書き上げようと考えていて、自分自身の体験に及んだ。

その経緯を岩波新書397「神戸発 阪神大震災以後」(1995年6月20日刊)に
書いた。
すこし重なるものを感じる。

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2 今日の言葉
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国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は18日、2019年の「報道の自由
度ランキング」を発表した。
調査対象の180カ国・地域のうち、日本は前年と同じ67位だった。

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■□■□2019年7月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1489号 7月10日

■□■□2019年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1489号 7月10日

             新聞記者を見る

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1 蝙蝠日記  新聞記者を見る しかし・・・

2 展覧会へのお誘い  スタッフがそれぞれの展覧会をご案内いたします

3 今日の言葉  知能は愛情に奉仕する場合にだけ役立つ
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1 蝙蝠日記
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話題の映画「新聞記者」を見てきた。
しかし、危惧したとおり半分以上聞き取れなかった。
でも感じた・・・
いい映画でした。
それは次号で。
皆さんも是非、ご覧ください。

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2 展覧会へのお誘い  三つの展覧会
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スタッフがそれぞれご案内いたします。
大作展ですが、これは島田からのコメントです。
どの作品も大きすぎるし個人のコレクターが買いそうなものではありません。
では将来の投資価値があるのか?
そういう対象でもなさそうです。
ギャラリー島田のコレクションはそういう意味で蒐集しているものではあり
ません。
しかし物語を紡ぎだすものです。
ひと月まえの「奥田善巳・木下佳通代の相克」では200号の大作を公立美術館
のコレクションに選んでいただきました。
今回の大作展もその候補が出ています。さてどれでしょう。

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大作コレクションによる――内省と対話
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スタッフ(H)がご案内いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8862

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泉昭人展  広っぱに出る Empty Lot in the Woods
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スタッフ(T)がご案内いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8825

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井階麻未展  色を奏でる
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新しいスタッフ(K)がご案内いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8839

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3 今日の言葉
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建築成った伽藍内の堂守や貸椅子係の職に就こうと考えるような人間は、
すでにその瞬間から敗北者であると。
それに反して、何人にあれ、その胸中に建造すべき伽藍を抱いている者は、
すでに勝利者なのである。勝利は愛情の結実だ。
・・・知能は愛情に奉仕する場合にだけ役立つのである。

サン・テグジュペリ
「戦う操縦士」(堀口大学訳)から
「遠い朝の本たち」P125

同文を私の「忙中旅あり―蝙蝠流文化随想」のP92に「心に伽藍を立てる人
―マドレーヌ寺院にて」で引用している。

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■□■□2019年7月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1488号 7月8日

■□■□2019年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1488号 7月8日

             100年不安 ?

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1 展覧会へのお誘い

2 今日の言葉  
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1 展覧会へのお誘い
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昨日から始まった三つの展覧会

会場風景をご覧ください。
どれも充実しています。(画像をクリックしてください)
是非ともお運びください。

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大作コレクションによる――内省と対話
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1点1点が強く伝えるものがあります。
どうぞゆったりとご覧ください。
http://gallery-shimada.com/?p=6257
http://gallery-shimada.com/?p=6257#jp-carousel-6288

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泉昭人展  広っぱに出る Empty Lot in the Woods
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迂回者がたどり着いた広場とは?
http://gallery-shimada.com/?p=6260

スタッフブログはこちら
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8825

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井階麻未展 色を奏でる
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色鉛筆を駆使した不思議な世界。
華麗であるjことを超えて、物語が語り出します。
井階の豊かなグラディエーションに今を生きるノロ(祝女)の姿を感じる。
http://gallery-shimada.com/?p=6263

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2 今日の言葉
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「生きる力」で戦後の半世紀
「共生」が続き
 そして
「無縁社会」
 2011・3・11から
「絆」
 さてこれからは
「100年不安」だろうか?

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■□■□2019年7月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1487号 7月6日

■□■□2019年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1487号 7月6日

           三つの展覧会 今日から
       ―― 大きく ― 力強く ― 多彩に ――   

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1 蝙蝠日記  KOBE ART AWARD 楽しくお贈りしました

2 展覧会へのお誘い
    大作コレクションによる――内省と対話
    泉昭人展 広っぱに出る Empty Lot in the Woods
    井階麻未展 色を奏でる

3 今日の言葉
    自省の中から  芽生える詩こそ あるべき詩
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1 蝙蝠日記  贈呈式が楽しく和やかに
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KOBE ART AWARD(KAA)の贈呈式が楽しく和やかに開催されました。
7月4日(木)11 時より ギャラリー島田にて
財団らしく、手作り感あふれるなかでマイムあり演奏あり、歌声あり。

贈呈式風景、交流会風景なども追ってご覧いただけるよう準備しています。

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2 展覧会へのお誘い   今日から三つの展覧会が
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大作コレクションによる――内省と対話
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ギャラリー がコレクションするものですから大作といっても100号、200号
ですが未発表のもの、招待作品を加えて、見ごたえのある展示となりました。
http://gallery-shimada.com/?p=6257

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泉昭人展  広っぱに出る Empty Lot in the Woods
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三度目となる泉昭人展。探求の道から「広っぱにでた」
作家の言葉が心を撃ちます。 ご一緒に 広場でお会いしましょう。
http://gallery-shimada.com/?p=6260

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井階麻未展 色を奏でる
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空間全体が色を奏で、喜びを伝えます。
体全体 心全体が 色彩のシャワーを浴びてください。
http://gallery-shimada.com/?p=6263

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3 今日の言葉
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おもねらず
なびかず
なだれていかず。
そうであってはならないことには
絶対にくみしないという意志と
自省の中から
芽生える詩こそ
あるべき詩だと信じている

         金時鐘(キムシジョン)
         神戸新聞2019年7月2日

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