■□■□2019年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1479号 5月24日
「緑のテーブル2017」 へのお誘い
――KOBE ART AWARDについて――
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1 蝙蝠日記 KOBE ART AWARD の周辺
2 展覧会から
3 展覧会へ
4 今日の言葉 「日本人である」というアイデンティティー
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1 蝙蝠日記 KOBE ART AWARD の周辺
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2011年、私たちの基金が公益財団法人の認可をうけた節目として始めた
KOBE ART AWARD。
昨年、その第7回の大賞を受けられたお二人。
スズキコージさんがNHK日曜美術館で特集されたことは既に書きました。
もう一人の岡登志子さんの受賞記念の公演をお知らせいたします。
1932年初演の「緑のテーブル」は「反戦」をテーマに創作されたクルト・ヨ
ースによる歴史的作品。本作の放つ痛烈なメッセージは、初演から87年経っ
たいまも色褪せることなく、いや、今という時こそ演じられなければならな
いと思う。
そのヨースのメソッドをドイツで学んだ岡登志子さんが創作し、初演と同じ
1932年に今の姿となったKIITOという空間で発表されます。
是非、是非 お運びください。
第8回のKOBE ART AWARDについても私たちならではの選考を終え、まもなく発
表させていただきます。
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2 展覧会から
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須田剋太展
大変好評で。ほぼ完売でした。
ありがとうございました。
植田麻由展 棲むもの、在るもの、感じるもの
こちらも気持ちのいい空間に会話対話も弾んでいました。
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3 展覧会へ
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吉田淳治展 絵画風景 WATERCOLOR 2 5/25(土)〜 6/5日(水)
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四国・宇和島からお迎えいたします。
神戸では、勿論、初登場です。
作家の言葉をどうぞ
http://gallery-shimada.com/?p=6093
自然と色彩による豊饒な世界ですね。
作家トーク 島田がお聞きします。
5月25日(土)15:00から 無料:予約不要
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コレクション+「ma solitude(私の孤独)」 5/25(土)〜6/5(水)
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コレクション+ のシリーズNo.4 は
「私は決してひとりぼっちではない。私の孤独と一緒だから」(ムスタキ)
コレクションと招待作品とで、全体としても作品であるように・・・
作家については
http://gallery-shimada.com/?p=6167
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4 今日の言葉
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ナショナリズムは、それを信奉する人に一つのアイデンティティーを与えて
くれる。「日本人である」というアイデンティティーである。このアイデン
ティティーの素晴らしいところは、決して傷つかないこと。日本の社会の中
で生きている限り、日本人であるという理由でバッシングを受けることはな
い。(略)
このように有権者が自ら主体を放棄した社会では、民主主義を維持するのは
難しい。民主主義とは、自分のことは自分で決定するという権利と責任を、
原則とした制度だから。
だが、進んで「日本人」信仰を求め、緩やかに洗脳されているこの社会は、
その権利と責任の孤独に耐えられなくなりつつある。
自由を失うという代償を払ってでも、信仰と洗脳がもたらす安心に浸ってい
たいのだ。
それが単なる依存症の中毒状態であることは、言うまでもない。みんなでい
っせいに依存状態に陥っているために、自覚できないだけである。
(星野智幸(作家) 2013年12月25日 朝日新聞 オピニオン)
中原中也 春日狂想 (最後のフレーズ)
ではみなさん、
喜び過ぎず悲しみ過ぎず、
テンポ正しく、握手(あくしゅ)をしましょう。
つまり、我等(われら)に欠けてるものは、
実直(じっちょく)なんぞと、心得(こころえ)まして。
ハイ、ではみなさん、ハイ、御一緒に――
テンポ正しく、握手をしましょう。
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