月別アーカイブ: 2019年1月

■□■□2019年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1462号 1月31日

■□■□2019年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1462号 1月31日

            新しい展覧会にむけて
           蝙蝠はお休みしていました

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1 蝙蝠日記  蝙蝠はねぐらへ

2 展覧会へのお誘いとサロン
   大変魅力的な展覧会が2月2日からはじまります
   第357回 土曜サロン ギャラリートーク「小貫政之助展によせて」
   ゲスト 御子柴大三(東御市梅野記念絵画館運営委員)

3 今日の言葉  同世代多数の失われた命に対する葬儀
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1 蝙蝠日記
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疲れが溜まった蝙蝠はねぐらでひっそりしています。
どうりで静かでよかった!
このまま静かに
との声もきこえてきます。

三つの展覧会はそれぞれに手ごたえがあり、とりわけ津高和一&吉田廣喜で
は吉田さんによるサロンも充実して、大変お世話になりました。

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2 展覧会へのお誘い と サロン
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必見。
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没後30年 小貫政之助展  2/2(土)〜13(水)
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下記をご覧下さい。
http://gallery-shimada.com/?p=5845

  第357回 土曜サロン ギャラリートーク「小貫政之助展によせて」
  2月2日(土)17:00〜
  ゲスト:御子柴大三(東御市梅野記念絵画館運営委員)

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異端反俗の画家たち  2/2(土)〜13(水)
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異端とは
反俗とは?

ご案内に使われている「すみれ色の脱走兵」可愛いですね。
出会ったときから「糞ったれ」「おまえこそ糞ったれ」と言い合った作家。
好きです。
http://gallery-shimada.com/?p=5848

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3 今日の言葉
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敗戦時二十歳であった自分として同世代多数の失われた命に対する葬儀なし
には生きることができない。

(小貫政之助「日記」より)

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■□■□2019年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1461号 1月23日

■□■□2019年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1461号 1月23日

             縄文と沖縄

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1 蝙蝠日記  多田智満子さんを偲ぶ
   2003年1月23日 多田智満子さんが逝去されました。
   遺稿集「封を切ると」を読み返していました。
   
2 展覧会へのお誘い
   津高和一展 deux
   津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展 trois
   人間・風景・記憶・旅展 un

3 映画「岡本太郎の沖縄」(葛山喜久監督)へのお誘い
   元町映画館で上映されていますい

4 今日の言葉
   沖縄は、まったく異質な天地なのだ
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1 蝙蝠日記
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1月23日は多田智満子さんを偲ぶ「草風忌」です。
「草風忌」については2013年12月の蝙蝠日記をお読み下さい。
 
http://gallery-shimada.com/koumori/?p=120

ここに書かれている事に私は深く関わっていた。
”御政道批判すなわち打首の昔を今になすよしもがな―現代の権力者―”
私は多田さんの良き読み手とは、とても言えないが、「草風忌」を明日に控
え 「封を切る」「句集 風のかたみ」「告別式次第」「定本 多田智満子
詩集」などで思いに耽っています。

http://gallery-shimada.com/cgi-bin/magazine/magazine.cgi?mode=bkview&bk=34

「多田智満子さん三途の川を虹の架け橋で渡る」
 
詩人で、現代を代表する明晰な知性をもつ文学者であった多田智満子さんが
1月23日午前8時58分にお亡くなりになった。72才でした。
この日、神戸から東の空をながめると六甲山系から大阪湾にかけて見事な七
色の虹が壮大に掛かったという。
生前最後の出版となった秀逸なエッセイ集「犬隠しの庭」(平凡社)に「虹
が水を飲みにくる」という項がある。
虹ほど美しく、静かな夢想をさそうものがあるだろうか、と虹を讃えたあと
「雨上がりの夕刻、川向こうの東の稜線に片脚をおき、片脚を広大な桑畑の
果てにおいて、ぐっと上半身をのりだしたような、すばらしくスケールの大
きな、美しい虹。
それは天に高々とかかる七色の巨大な円弧のなかに人の世をそっくり包みこ
んで、どこか遠い山の彼方、この世の彼方へ、すっと運び去るかのようであ
った」と書く。
六甲の稜線に片脚をおき、片脚を広大な大阪湾においてと亡くなられた23日
の情景にそのまま読みかえられる。
心を通い合わせた澁澤龍彦さんがハレー彗星の壮大な箒尾にのって天空の星
に「帰一」したと多田さんが語ったように、多田さんも壮大な虹の架け橋で、
三途の川を7日かけてわたり天空の星に帰一したに違いない。

中国では虹は龍に喩えられる。私は龍となって、彗星の箒尾にのって昇天し
た澁澤龍彦を追う多田智満子さんの姿を瞼に浮かべる。

封を切ると―――
    光の目つぶし
    きのうがあしたになり
    終わりが始まりになり
    夢幻が無限になって・・・・。

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2 展覧会へのお誘い
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津高和一展  津高和一を偲んで、豊富な資料とともに 
1月19日(土)〜 1月30日(水)   deux
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会場風景はこちら
http://gallery-shimada.com/?p=5841

スタッフ島田容子がblogでご紹介いたします
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8338

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津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展
1月19日(土)〜 1月30日(水)   trois
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初日の吉田廣喜さんによるギャラリートーク「津高先生と共に歩む」は満席
になり、興味深いお話しをお聞きすることが出来ました。
http://gallery-shimada.com/?p=5816

スタッフ山本貴士がblogでご紹介いたします
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8334

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人間・風景・記憶・旅展
1月19日(土)〜 1月30日(水)   un
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会場風景はこちら
http://gallery-shimada.com/?p=5809

スタッフ林淳子がblogでご紹介いたします
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8351

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3 映画「岡本太郎の沖縄」(葛山喜久監督)へのお誘い
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監督のトークの聞き手として沖縄に長くかかわり合いをもたれてきた坪谷令
子さんにお願いしました。

坪谷さんからのメッセージです。

映画『岡本太郎の沖縄』が1月19日から2月1日まで、元町映画館で上映され
ます。
2018年制作のドキュメンタリー映画は、岡本太郎さんが訪れた「1959年と66
年の沖縄」と「今の沖縄」を重層的に映し出します。

本島や八重山で、そして久高島で…岡本太郎さんが出会った「沖縄」は、今
の私たちに何を問いかけてくれるのでしょうか。

1月27日(日)、15時から17時までの上映後、葛山喜久監督によるトークが
2階ロビーで予定されております。(1時間ほど、無料、申し込み不要)

その「聞き手」を私がさせていただくことになりました(なってしまいまし
た)…島田誠さんからの要請でピンチヒッターとして。

映画を観た後、監督・葛山喜久さんの想いをお聞きしながら、今を生きる私
たちが「今」をともに考え合う時空となりますように…そう願っております。

元町映画館でお会いできましたら幸いです。 2018年1月18日・記

坪谷令子

映画については https://eiga.com/movie/89936/

昨年9月の重松あゆみ展は「JOMONの面影」で岡本太郎の縄文に深く出会いま
した。
今回は岡本太郎の沖縄の沖縄に出会います。

是非、ギャラリー島田共々、お運びください。

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4 今日の言葉
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沖縄は、まったく異質な天地なのだ。本土とまるで違っていながら、ある意
味ではより日本的である。
あの耀く海の色、沖縄の人たちの人間的な肌ざわり。もちろん、あの「沖縄
時間」を含めて。
本土の一億総小役人みたいな小じんまりとした顔つきにうんざりした人は、
沖縄のような透明で自然なふくらみ、その厚みある気配にふれて、自分たち
が遠い昔に置き忘れてきた、日本人としての本来の生活感を再発見すべきな
のである。

「岡本太郎の見た日本」 P216 より

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■□■□2019年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1460号 1月19日

■□■□2019年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1460号 1月19日

            24年目に想う

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1 蝙蝠日記
   山本忠勝さんの訃報
   
2 展覧会へのお誘い
   津高和一展 deux
   津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展 trois
   人間・風景・記憶・旅展 un

3 今日の言葉
   美しい海を見たよ
   あふれていた 花の街よ
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1 蝙蝠日記
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1月13日の「神戸・あいウォーク2019」は参加できませんでした。
そのころ危篤であったのは山本忠勝さん。
翌14日正午ころお亡くなりになられました。
神戸新聞文化担当の編集委員。

思い起こせば30年以上のお付き合いで
私たちの財団では25年前から役員を務めていただきました。
私は全く記憶がなく、5,6年前の財団の集まりで山本さんが私が指揮する神
戸大学グリークラブで歌っていたことがあると言われて驚いたのでした。
当時、グリークラブで歌っていた財団の川本理事が調べて下さいました。
1963年ころとのこと。
何と55年も前のことです。

ふり返っても、食事やお酒やお茶をともにしたことはありません。

山本さんの素晴らしい評論の数々を本に纏めたいと多くの方に呼びかけてま
したがご本人はきっぱりとお断りになられました。

山本忠勝美術評論集「坂の上の作家たち ギャラリー島田という絶壁」(ギャ
ラリー島田)は私が山本忠勝さんのために捧げるために刊行したのものです。

13日に病床に付き添った私はこの本を手に語りかけていました。

山本さんについてはGallery Information 3月号で書かせていただきます。

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2 展覧会へのお誘い
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19日(土)から三つの展覧会が始まります。
全てが連環をなしています。
是非、お運びください。
 
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津高和一展  津高和一を偲んで、豊富な資料とともに 
1月19日(土)〜 1月30日(水)   deux
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あらゆる事象をのみ込んで、無限に豊かになっていくもの、それは突き詰め
ていきますと、結局一本の線になるんですね。
世のすべてのけん騒も、宇宙への大きな感動も、僕自身の人生も、一本の線
の中に入ってしまう。
一本の線を引いて、そこに僕の全てが入ってしまえば、絵はそこで完成する。
単純になればなるだけ、絵は一層豊かになる。

なんとインタビュー 山本忠勝さんです
1994年12月25日:神戸新聞から インタビュー 山本忠勝

画像の作品「響」は、この記事の3日後にご夫妻と選んだ作品です。

原野を疾駆(はし)り
鬱々樹木どもの静謐にあきたらず
身をもって断崖に身をおどらす
野獣がある
―25才の津高和一の詩「火」より

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津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展
1月19日(土)〜 1月30日(水)   trois
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http://gallery-shimada.com/?p=5816

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人間・風景・記憶・旅展
1月19日(土)〜 1月30日(水)   un
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http://gallery-shimada.com/?p=5809

もう一つの見所
1995年1月17日
長田でなくなられた大島幸子さんの「長田下町風景」を2点、ご覧いただき
ます。
当時、大きく取り上げられました。

●●●●●●●●●本日のサロン「津高先生と共に歩む」●●●●●●●●
秘話ー大変珍しい豊富な資料とともに、初めて明かされるお話しを、島田が、
突っ込んでお聞きします。
予約不要、無料です。
 
1月19日(土)15:00〜 ギャラリートーク「津高先生と共に歩む」
話し手:吉田廣喜
聞き手:島田誠

ギャラリー島田 troisにて

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3 今日の言葉
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花の街
七色(なないろ)の谷を越えて
流れて行く 風のリボン
輪になって 輪になって
かけていったよ
歌いながらかけていったよ

美しい海を見たよ
あふれていた 花の街よ
輪になって 輪になって
踊っていたよ
春よ春よと 踊っていたよ

すみれ色してた窓で
泣いていたよ 街の角で
輪になって 輪になって
春の夕暮(ゆうぐ)れ
ひとりさびしく ないていたよ

江間章子

私がここに「花の街」を引いたのは、山本忠勝さんが私たちの財団の記念誌
「志の縁をつないで そして未来へ」への寄稿をお願いして書いて下さった
「人の光、愛の風」の最後がこの「花の街」のエピソードでした。

今、思えば、山本忠勝さんの遺言でした。
私は1000字ほどでお願いしたのですが、届いたのは6000字を超えて
いました。

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■□■□2019年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1459号 1月17日

■□■□2019年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1459号 1月17日

       阪神大震災からの日々をどのように生きたか   
        これからの日々をどのように生きるか

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1 蝙蝠日記   1.17 を忘れないという意味

2 展覧会へのお誘い

3 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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この日のことは忘れたことはない。

この日を思う時、私にとっての執拗低音(バッソ・オスティナート basso
ostinato)は次の言葉です。

かってわが国に厳然と在った、ともに悲しむとことのできる宗教的な感情や
倫理の基盤を根こそぎ崩壊させたなれの果ての欲望自堕落空間に私達は生き
ているといえようか。

切断された日常の切れ目で、あの日、こう問うたはずだ。

信じるに足る社会を、本当に築きあげてきたのか。人と人とが信頼しあい、
ともに歩むことの出来る社会意識を、私達は培ってきたのかと。

だが、

問いは、日常の回復と共に薄れ、やがて問いそのものも消えようとしている。

問いの刃は、亀裂によって明らかになったものに向けるのではなく、隠蔽す
る構造の方に向けるべきである。

あの災害はなんであるのか。何度も思い起こすこと、深く想起すること。私
達は、ここを、旅立ちの場とし、私的な記憶を通路として歩もうと思う。

季村敏夫の言葉 「生者と死者のほとり 阪神大震災・記憶のための試み」
(人文書院 1997年11月) 

その日から私がなしてきたことを辿ってみる。

「アートエイド神戸」。
竹下景子さんの朗読の会。
「アーツエイド東北」の設立。
加川広重巨大絵画プロジェクト。
財団を通じての東北志縁など。ひとつながりなのです。

震災、災害への備え、教訓を忘れないのは大切ですが、私は、あのあとの人
びとに広がっていた人が人として等しく「生きているだけで良かった」と感
じた透明で平明な感覚を忘れることができません。
語り続けているのはそのこと。天災への備えよりも人災への備えかもしれま
せん。

この日を迎えるごとにくりかえされる「わすれない」は「生者と死者のほと
り」の問いからは遠い。

17日は、
ギャラリー島田Troisの入り口には林哲夫「1995年1月17日 長田」と、津高
和一の1994年の「響」を飾ります。
林哲夫さんは当時、長田にお住まいでした。津高和一さんは震災で亡くなら
れたが、その直前の作品です。
(ギャラリーはこの日は休廊、展示作業日ですが、これらの作品はご覧いた
だけます)

1月13日の「神戸・あいウォーク2019」に久しぶりに友人と途中まで
でも参加するつもりでしたが大切な友が危篤になり断念しました。

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2 展覧会へのお誘い
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19日(土)から三つの展覧会が始まります。
 
 津高和一展  deux

 津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展  trois

 人間・風景・記憶・旅展  un

次回 ご案内させていただきます。

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3 今日の言葉
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あの揺れ知らんお前は神戸市民と違う!

私は震災のあった日の夕刻に関西空港に英国から帰着。

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■□■□2019年1月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1458号 1月8日

■□■□2019年1月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1458号 1月8日

     新しい年が皆様にとって穏やかで豊でありますように

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1 蝙蝠日記  みなさまはどのように過ごされましたか

2 展覧会について

3 今日の言葉
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1 蝙蝠日記  今年も、どうかよろしくお願いいたします。
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長かったような、あっという間だったような日々。
私にとっては年に一度、家族が集まるかけがえのない年始です。
三人の孫は齢は離れているのですが、仲良く遊ぶ姿はなによりです。

今年、取り組まねばならないことに、ずっと心を捕らわれてきました。
でも、それがあるからこそひりひりするほどの実感をもって今を生きている
と思えるのです。

ギャラリー島田という船があたらしい寄港地へ向けて汽笛を鳴らします。
信頼するcrewとともにみなさまにご挨拶させていただきます。

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2 展覧会へのお誘い
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幕開けは…

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栃原敏子展   1/8(火)〜1/16(水)
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21世紀の始まりは栃原敏子展でした。

のびのびとした美しく、そして、さりげなく深いせかいへと・・・・

栃原敏子の言葉
http://gallery-shimada.com/?p=5802

林淳子が会場をご案内いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8315

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高安醇展   1/8(火)〜1/16(水)
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ミニアチュール展ではお馴染みの高安醇。個展としては初登場です。
鮮烈な世界がひろがり、こちらが言葉を失います。

高安醇の言葉
私は生まれた時から耳が聞こえず、無音の世界にいます。
今も言葉の持つ微妙なニュアンスがわからずに生活しています。
自分の目にうつる光景、自然の色彩の美しさに心を打たれ幻想的な美しさを
表現したくて制作して来ました。

全文と会場風景を下記でご覧下さい。
http://gallery-shimada.com/?p=5805

島田容子が会場をご案内いたします。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=8317

高安さんの父は高安国世(歌人・ドイツ文学)さん。
私の手元に氏の翻訳によるリルケの「若き詩人への手紙・若き女性への手紙」
(新潮文庫)がある。昭和40年1月30日 十五刷とある。
古び、ところどころ付箋があり、鉛筆で線が引かれている。

二つの展覧会
是非ともお見逃しなく。

そして
それに続くのが
新しく決まりました、

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津高先生と共に歩んだ吉田廣喜展  1/19(土)〜1/30(水)
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津高和一展(ギャラリー島田deux)と同時開催になりますが、急遽、お願いを
いたしました。
詳細はあらためてお知らせいたします。
http://gallery-shimada.com/?p=5816

豊富な資料と秘話も交えての師弟展でもあります。
御期待ください。

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3 今日の言葉
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月満ちるまで持ちこたえ、それから生む。これがすべてです。
すべての印象、すべての感情の萌芽をして、全く自己自身の内部で、幽暗の
境いで、名状し難いところで、無意識のうちに、自己の悟性の到達しえない
ところで、安全に発育せしめるようにし、深い謙虚さと忍耐をを以て新たな
明澄さの生まれいずるのを待ちうける、これのみが芸術家の生活と呼ばれる
べきものです、理解においても創作に於いても。

忍耐こそすべてです。

リルケ「若き詩人への手紙・若き女性への手紙」(新潮文庫) P21

若き日、私が罫線を引いていたところから。

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