■□■□ 2017年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1392号 12月31日
新しい年にむけて
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1 蝙蝠日記 2018年を思う
2 展覧会へのお誘い 沢村澄子展
津高和一 架空通信
3 今日の言葉 全てに感謝の気持ちを抱きながら
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1 蝙蝠日記 新しい年にむけて
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今年、11月で75才となりました。
繰り返し、私の人生は75年と言ってきた。平々凡々だった父の人生に重ねな
がら。
ますます頑張っているように言われることが多いけど、そんなことはありま
せん。
いままでの生き方において私はいつも「託されたこと」を心をこめて取り組
んできました。
そのことがあまりに多いだけです。
新しい年に
ギャラリーは40年目を迎えます。
地域に根差しているギャラリーですが俯瞰することによって見えてくる航跡
があります。
人が生きてきた姿のように、その佇まいは消すことはできません。
ギャラリーは Un Deux Troisの三つがあります。ここを舞台に、1週間、2週
間、1ヶ月と組み合わせながら全体としてギャラリー島田の仕事を問いたい
と思います。
・三つで全体を使って1ヶ月は初登場の藤本由紀夫さん(4月)と榎忠さん
(6月)。
・三つで全体を使って2週間は元永ファミリー(5月)。
・二つを使って2週間は初登場の沢村澄子さん。40周年幕開けです。
他に初登場は加藤竜、福島千佳、南野芳恵、倉富泰子、住谷重光さんなど。
その間にコレクションを縫うようにご覧いただきます。
楔を打つように
充実した神戸塾を。そして40年の航跡をご覧いただく試みを随所に配します。
兵庫・神戸の文化の土壌を豊かに
公益財団法人「神戸文化支援基金」が25周年を迎えました。
1992年に建ち上がってから市民の皆さまから寄せられたご寄付が9千万円を超
えています。
芸術文化への市民からの支援としては凄いことですね。
2018年は、さらに新しい段階へとすすみたいと思います。
皆様とともに真に創造的なプロジェクトを育てていきましょう。
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2 展覧会へのお誘い 40周年の幕が上がります
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幕開けは岩手県、盛岡からお迎えしての
沢村澄子展です。
二つのギャラリー を使っての大きな個展となります。
http://gallery-shimada.com/?p=5079
もう一つが
津高和一 架空通信 です。
http://gallery-shimada.com/?p=5082
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3 今日の言葉
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全てに感謝の気持ちを抱きながら
私事で恐縮ですが
お正月は家族全員(孫たち3人を含めて8人)で初めての旅行をします。
東京の孫の響子、英里夏と神戸の迪は初対面ですね。
高松の「川島猛アートファクトリー」を訪ね、小豆島などを周る三日間。
川島先生がNY時代、私はよくお世話になり、島田剛(長男)は国連に勤務し
ていたころ、小さかった孫とともに先生のアトリエをお尋ねして以来です。
https://kawashima-af.com/
小豆島では島田陽の設計した建物などを訪ねます。
島田陽は時おり、このメルマガに登場します。
島田剛については9月に出版されたジョセフ・E・スティグリッツ(2001年ノ
ーベル経済学賞)の「生産性を上昇させる社会 LEARNING SOCIETY」(東洋
経済新報社)の序文で名が上がっていました。
大学時代から発展途上国への関わりを続けて、そのために仕事を選んできた
ことを知るだけに、うれしいことです。
その序文ですが
『本書の執筆のきっかけになった問題提起の一つは、日本の成功の要素のう
ち、他の国々、とくにアフリカ諸国で採用できるものは何か、ということで
した。私は国際協力機構(JICA)との共同研究に携わってきました。これは
緒方貞子氏が理事長だった時に始まったものです。JICA研究所では細野昭雄
氏と島田剛氏にとくにお世話になりました。世界銀行のかつての同僚である、
コロンビア大学のアクバル・ノーマン氏とは、発展途上国をラーニング・エ
コノミーにする産業政策の採用を一緒に研究しました。この政策を過去の産
業政策と区別するため、私たちは「ラーニング・産業・技術政策」と呼ぶこ
とにしました。アフリカの開発についての会議であるアフリカ開発会議(TI
CAD)に日本が参加したことで、アフリカの指導者たちと本書の考えを共有
する機会に恵まれました。(後略)
2017年7月 ジョセフ・E・スティグリッツ』
二人の息子、そしてそのパートナー。みんな若き日の志を育てて今をいきて
いることを、うれしく思います。孫たちもそうであって欲しいと願いつつ。
2018年 大晦日に。
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