月別アーカイブ: 2017年4月

■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1316号 4月28日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1316号 4月28日 
 
            皐月(さつき)へ 

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1 蝙蝠日記  
 
2 展覧会案内   杉本裕子展 西久保専司展
          
3 現代アートと<いのち>  

4 今日の言葉

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1 蝙蝠日記 皐月(さつき)へ 
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5月はゴールデンウィーク、すなわち黄金週間として7日まで9日間も休みが
続く人もあるそうな。
私には無関係なことです。

ともかく「託されること」が「解決する」ことより限りなく多く、山となす。
積み上がるのがお金であればいいのだけど。

それがますます顕著になったのが昨年7月のギャラリー島田Troisのオープン
でした。

そこを私の居場所とし「財団」のオフィスとしました。
今までは訪ねてこられても展覧会場でしたから・・・

私の尊敬する白洲次郎、正子さんの鶴川村の居宅は「武相荘」と名付けられ
ていました。
私はそれに倣って妙法寺の居宅を「武愛荘」と呼んでいました。不愛想にち
なんでのことです。
Troisのオフィスに今度も看板を掲げようか。

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2 展覧会案内    
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「杉本裕子展 ―‘17」 4/29(土) – 5/10(水)  B1F
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なんという自由な発想、壊しながら創る。面白いを楽しむ。
それが私たちの頭をほぐし、大切ななにかを取り戻してくれる。

展示作業も実に大胆。下記をどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7092

キャンバスの白をそのまま絵具として使う。
木枠にはって、のこぎりで切る。木枠は画布をささえるものだけど、違う意
味として表にあらわれる。描いた画を消す。床におちた絵具、パレット、椅
子、ハコ、イーゼル、白いキャンバス、木枠。いつも、私の居るところ。そ
こですごす時間。(杉本裕子)

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「COLOR×COLOR 西久保専司展」 4/29(土) – 5/4(木)  1F deux
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僕らの世代は、あくまで物質感にこだわる。IT化のデジタル思想により総て
の事象が記号化される今日、むしろアートの生命は全くその外側にある。
現場に立ち、事物を自分の五感で受けとめ、確かめるというアナログ精神が
必要だ。総ては、そこから始まる。(西久保専司)
http://gallery-shimada.com/?p=4374

西久保さんは初登場。でもギャラリー島田での展覧会は、ほとんど見ておら
れます。
カラフルでパワフル・・・
でもその素材感は?
お運び、確認してください。
http://gallery-shimada.com/blog/

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3 想像文化研究組織(ICI)で話します
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現代アートと<いのち>
三回シリーズの2回目に、昨年9月に引き続き呼んでいただきました。

まだ話し足りない思いがあったので、うれしいことです。
5月14日(日)には 井上廣子さん 「時の足音を聴く」
6月10日(土)は 私が「生きる実感の共有」
6月18日(日)は 藤本由紀夫さん

井上廣子さんも、藤本由紀夫さん(2018年に)も個展をさせていただく、尊
敬してやまない作家さんです。

ICIの紹介文は次の通りです。

■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1315号 4月26日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1315号 4月26日 
 
            神戸塾 サロンのお知らせ

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1 蝙蝠日記    「芸と反骨」から
2 神戸塾サロン  「羅生門」上映とトーク
3 展覧会案内   上村亮太の世界 No.2 、細井美奈子展
4 今日の言葉   一本の鉛筆
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1 蝙蝠日記
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〇お礼
アート・サポート・センター神戸は多くの皆さまに支えられて様々なプロジ
ェクトやサロン、東北志縁なども行ってきました。
2017年度会費を多くの方から頂戴いたしました。
心からのお礼を申し上げます。

〇神戸塾サロン
第325回は、伊良子序による「羅生門」上映とトーク
5月16日(火)18:30−
第326回は フランティシェク・ノボトニー「無伴奏ヴァイオリンの夕べ」
6月20日(火)19:00−  詳細は追って

〇永六輔さんの伝言
僕が愛した「芸と反骨」(矢崎泰久 編 集英社新書)を読みました。
この時、今。
そして今更ながらに知らなかったこと、思い出すこと、その姿、声、振る舞
い、言葉。
しきりに永さんを思います。

この本から
 
現代政治家五訓
一、政治家は親分の命令に忠実なることを本分とすべし。
一、政治家は外国に礼儀を正しくすべし。
一、政治家は法律の言外の意味を尚(たっと)ぶべし。
一、政治家は金品を重んずべし。
一、政治家は世論をそらすことを旨とすべし。
(永さんも構成作家だった三木鶏郎 NHK「ユーモア劇場」から)

この番組の政治風刺に封印命令が出され、そして番組も中止に追い込まれる。
NHKの会長の首も飛んだ。
1954年、63年前のことです。

その30年後、真相がわかった。
当時の佐藤栄作幹事長本人の指示だったという。
(矢崎泰久 「永六輔の伝言 僕が愛した『芸と反骨』」P52,53)

永さんが取り上げた反骨の人たち
野坂昭如、渥美清、三木鶏郎、小沢昭一、淡谷のり子、美空ひばり、中村八大、
坂本九、水上勉、三国連太郎、筑紫哲也、井上ひさし、三木のり平
みんな、飛び切りのエピソードで繋がっていきます。

矢崎さんがこの本を纏め校了したのは7月7日。永さんは帰らぬ人となりました。
あとがきは 7月11日 出棺の日です。

8月30日の「永(なが)のお別れ会」を永く心に抱き続けています。

今は、誰もいない。

そして気がつけば

戦争が廊下の奥に立つてゐた  渡邊白泉(昭和14)

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2 第325回 神戸塾 「羅生門」上映とトーク   
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5月16日(火)18:30 (開場18:00) 21:00終了予定
参加費:¥1,000 (ASK会員および、NPO神戸100年映画祭会員¥500)
主催:アート・サポート・センター神戸、NPO神戸100年映画祭
「羅生門」上映と伊良子序(いらこ・はじめ)さん(作家、NPO神戸100年
映画祭顧問)によるトーク

必ずご予約下さい。先着40名さま。
(会員のかたはその旨、お知らせください)

世界の映画の黄金時代と言われるのは、第二次大戦後の約十五年間。当然、
技術的にはアナログの時代である。映画人は情熱を結集し、創意工夫を重ね
て、戦争によって露呈した人間の本性の描写、社会描写に打ち込んだ。現在、
映画製作の土台はデジタル技術に移行し、表現の可能性が格段に広がった。
にもかかわらず、映画は訴える力を大きく後退させてしまった。なぜか?ア
ナログ時代の傑作中の傑作で、世界に日本映画とクロサワの存在を知らしめ
た「羅生門」の映画作りを見直すことで、総合アートとしての映画における
アナログ、デジタルの特質とその境界線について考えてみたい。

「羅生門」(1950年 大映)ベネチア映画祭グランプリ 88分
原作・芥川龍之介 監督・黒澤明 撮影・宮川一夫 脚本・黒澤明、橋本忍 
音楽・早坂文雄 出演・三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬、千秋実

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3 展覧会紹介 
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上村亮太の世界 No.2 多くの方が来て下さいました。 
本日、最終日です。17:00まで
http://gallery-shimada.com/?p=4317

細井美奈子展 LOVE PEACE 2017 明日27日(木)16:00 まで
http://gallery-shimada.com/?p=4332

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4 今日の言葉 一本の鉛筆
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1.あなたに 聞いてもらいたい
  あなたに 読んでもらいたい
  あなたに 歌ってもらいたい
  あなたに 信じてもらいたい
  一本の鉛筆があれば
  私は あなたへの愛を書く
  一本の鉛筆があれば
  戦争はいやだと 私は書く
2.あなたに 愛をおくりたい
  あなたに 夢をおくりたい
  あなたに 春をおくりたい
  あなたに 世界をおくりたい
  一枚のザラ紙があれば
  私は子どもが欲しいと書く
  一枚のザラ紙があれば
  あなたを返してと 私は書く
  一本の鉛筆があれば
  八月六日の朝と書く
  一本の鉛筆があれば
  人間のいのちと 私は書く

【作詞】松山善三
【作曲】佐藤 勝
美空ひばり 「広島平和音楽祭」にて
https://www.youtube.com/embed/2iennv9YhlA

「永六輔の伝言 僕が愛した『芸と反骨』」p144 から

ひばりさんは亡くなる一年前に東京ドームで「不死鳥コンサート」を行い、
そのまま救急車で病院へ直行。
「広島平和音楽祭」はその数か月後だったことが書かれています。

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1314号 4月22日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1314号 4月22日 
 
              美術館を歩く

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1 蝙蝠日記

2 美術館を歩く  

3 展覧会紹介 細井美奈子展 今日から

4 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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ステッキを持ち、耳が遠いこの頃。出歩くことが億劫になった。
「スッテッキは素敵」などと洒落ているときではない。
でもバスや電車で、目の前の人が、スット立ち上がる、降りるのかと思うと、
席を譲ってくれたのでした。
概して人々はやさしい。

「国内亡命者宣言」をした詩人と飲んだ。ひそひそと。「共謀罪だね」
私はとっくにリストに入っている。
他人事ではないです。
みなさんも。
また。

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2 美術館を歩く   
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兵庫県立美術館の「新宮晋の宇宙船」の旅。
ゆったりと深呼吸をしながら伸びをし、強張った体もこころもほぐす。
この宇宙船は風や水や光でゆるかか千変万化して誘う。
Gallery Shimada Information 5月号に担当学芸員の遊免寛子さんがエッセイ
を寄せて下さいました。(今日の言葉をお読みください)

そして県美プレミアム「Out of Real」が多彩で面白い。
現実・社会に生きることの自覚を基点に、自らの作品に新たな生命を息づかせ
てきた作家たち。
「繋・関」、「変・語」、「転・現」、「虚・成」、「生・実」、「望・迫」

ギャラリー島田から上記、兵庫県美の展覧会へ先着10名様 ご招待


BBプラザ美術館では時を映す女性像  特集展示:松本宏―エロスの世界―が
開催されています。
コレクションによるものですが、いつもながら正確な解説とともに見せる、学
ぶ展覧会です。
入り口でお迎えする横尾忠則「Yasue」をはじめ、石井一男、高野卯港、西村功
などギャラリー島田のご縁による作品とも出会えます。是非、お運びください。

ギャラリー 島田から10名様、ご招待いたします。


神戸市立博物館の「遥かなるルネサンスー天正遣欧少年使節団がたどったイタ
リア」
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2017_1renaissance.html これは面白かったですね。
私は1983年にはじめてローマに行って以来9回、イタリアへ行っています。
なにより少年使節団の旅を辿ることがイタリアの私自身の旅の記憶と重なって
きます。
「そこに立った。そこで感じた」ことは大変重要なことだと思います。

本展では触れられていない4人の少年使節の帰国後の運命についても若桑 みど
りの「クアトロ・ラガッツィ – 天正少年使節と世界帝国 」を感動しながら読
みましたから。
一層の感懐でした。

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3 展覧会紹介 
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細井美奈子展  1F deux 今日から
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ギャラリー島田Deuxで「細井美奈子展 LOVE PEACE 2017」が始まります。
4/22(土)- 4/27(木)
初登場なのですが、パワフルでユーモラスですね。
時代のうっとうしい空気を切り裂いて「飛べ!」
なにかいいことありそう。
作家の言葉です。
女性は豊かな大地であってほしい、
赤のエネルギーを持ってたっぷりの愛情で
それぞれの人生に素晴らしい花を咲かせてほしい、
http://gallery-shimada.com/?p=4332
スタッフMの妄想コメントもどうぞ
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7070

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4 今日の言葉
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「新宮 晋の宇宙船」の旅                 遊免 寛子

 三田にアトリエを構える新宮 晋さんとの出会いは2012年、東日本大震災
の翌年に開催された「元気のぼり」のワークショップでした。「元気のぼり」
とは、こいのぼりの形をした白い布に復興を祈るメッセージや絵を描いて、
風に乗せて被災地に送る新宮さんのプロジェクトです。阪神・淡路大震災の
復興のシンボルである当館でも、こども達がメッセージや絵を描くワークシ
ョップを開催することになり、教育普及担当学芸員として関わったわけです。
その後「元気のぼり」は被災地に送り届けられ、宮城県美術館でもワークシ
ョップが開催されました。筆者も個人的に参加し、新宮さんの作品に対する
姿勢やお人柄に触れることが出来ました。
それから5年、これまでは団体鑑賞の対応やこどものイベントなど日常業務で
精一杯ということもあり、小規模展以外は担当することがなかったのですが、
今回は、係を超えたバックアップを得て「新宮 晋の宇宙船」を担当すること
になりました。美術館を含む博物館では、近年、国立や公立・私立の大規模
館を中心に、教育普及専門の職員を配置する例が増えています。専門的な知
識を持つ職員が継続して活動を行うことはひとつの理想ですが、博物館にお
ける最も基本的な教育普及活動が展示であることは言うまでもなく、その全
体を知らずして十分な教育普及活動が出来るのだろうかと常々考えていた筆
者にとって、この機会はまさに天の恵みでした。
展覧会の準備段階では、風や水で動く新宮さんの作品は屋外にあってこそと
いう評価を拡張すべく、あえて室内の展示に挑戦する新宮さんの情熱や尽き
ることのないアイデアの数々に触れ、昂揚感を味わう一方、美術館の空間を
「宇宙船」を思わせる別世界に変えたいという新宮さんの思いを実現するこ
とは大変難しく、悩みの絶えない日々が続きました。しかし、展示に関わる
多くの方々に支えられ、遂にいつもとは少し異なる不思議な空間が出現しま
した。開幕してからも小さなトラブルは続き、まるで生き物を預かっている
ような気持ちです。それにも関わらず、展示にまつわる悩みや苦しみも含め
全てに喜びを見出している自分にふと気付きました。それは「旅」の感覚に
似ています。どうやら、新宮船長が舵を取る宇宙船のクルーとして筆者もず
っと旅をしていたようです。次はいよいよみなさんの番です。神戸に寄港中
の「宇宙船」に乗り込んで、新宮船長と共に新たな美を探す旅に出かけませ
んか。

(Gallery Shimada Information 5月号「美の散歩道」から)

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1313号 4月17日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1313号 4月17日 
 
              今を生きる

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1 展覧会紹介  「上村亮太の世界 No.2」と
         「泉昭人 記憶の索引 Index of Memories」
不思議と揺らぎ

2 蝙蝠日記   縄を綯う  

3 今日の言葉

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1 展覧会紹介
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「上村亮太の世界 No.2」
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上村さんの世界は不思議と揺らぎに満ちています。
「面白いですね」といく人も眼を輝かせて声をかけていただきました。
そう、なんだか不思議、この人たちは何をしているのだろう。

会場の入り口付近には神戸港に行きかう船を描いたTag Boat seriesや
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4354
半抽象のWarehouse seriesが
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4353
奧へ進むと
壁面を埋め尽くすドローイングが
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4357
正面には不思議な三枚の絵が
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4356
パラシュートで降下する男たち
燃える紙を掲げる少女たち
網に絡めとられて抱き合う男女

絵が伝えようとすること
上村さんは言葉では語らないで絵にしているのです。
(画家ですから当然です)
SF漫画風であったり物語の挿画風であったり。
私はその奥に社会や人間存在への深い洞察を感じないわけにはいきません。
言葉に置き換えることを禁じるからこそ作品は雄弁であり、存在そのものが
語っているのです。

「燃える紙を掲げる少女」は上村さんの重要なモチーフです。
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4352

上村さんが厳密に作成した、年度毎の膨大なファイルもご覧いただけます。
しかし、残念なことに、そのファイルに収録された作品の多くが現存してい
ません。
そして、その時代と現在では作風が劇的に変化しています。

そこでどんなドラマがあったのか・・・・

そして今回、
上村さんのブログ DAY BY DAY
http://shipponashi.blog98.fc2.com/
に毎日かき続けてきた膨大なドローイングも整理されてご覧いただけます。

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「泉昭人 Index of Memories」
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まずは作家の自己紹介から
http://gallery-shimada.com/?p=4329
作品は
大きな空間に浮かぶように、取り残されたような建物
灰青系、青系の空間そのものが豊かなニュアンスを伝えています。
http://gallery-shimada.com/?p=4329#jp-carousel-4361
アメリカでのレジデンスで描いた作品です
http://gallery-shimada.com/?p=4329#jp-carousel-4365
伸びやかで豊かなリズムがあり美しいですね。

知的で禁欲的な作品と、リズムとハーモニーがある作品。

◆●◆
泉さんと上村さん、面識もない二人ですが、近い意識も感じます。
この場にあること、いることが、泉さんに決定的な経験を与えるような気が
します。
お運びください。

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2 蝙蝠日記   縄を綯う  
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GALLEY INFORMATION(月報)としての蝙蝠日記 4月号は下記でお読みいた
だけます。

「縄を綯う」
http://gallery-shimada.com/koumori/?p=557

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3 今日の言葉
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「財界人と云わず誰でも日本日本国民は、もっとはっきり政治に対する意見
を云うべきだと考える」 
「私は『戦後』というものは一寸やそっとで消失するものだとは思わない。
前の戦争が厳然たる事実である限り、歴史の一頁は永久に残ると考える。戦
後は永久に続くという考え方だ」
白洲次郎

◆●◆
占領期にGHQから「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれ、占領時代が終わっ
ても、日本の代議士から「もっとも煙たがられた男」であり続けた。
白洲次郎は神戸一中出身。同級生に今日出海。吉川幸次郎。
今こそ、それぞれに声を上げ続けねばならないですね。

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1312号 4月14日 

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1312号 4月14日 
 
          上村亮太の不思議な世界

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1 展覧会紹介  上村亮太の世界 No.2
         泉昭人 記憶の索引 Index of Memories

2 今日の言葉  

3 こぶし基金より 高瀬アキ&岡登志子『大人のための音楽会 vol.2』
本日14日開催
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1 蝙蝠日記
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上村亮太の全てをギャラリー島田が共にあるき、皆さんとともに感じていき
たいと願って、いわば上村プロジェクトとして取り組んでいます。

上村亮太は書き継ぎ、私たちは長い物語りを読み解きます。
上村が触れる、すこし向う側であったり、隠されたり。聴こえない音、変え
られた意味。違う触感、食感や音、リズムなどが日常に差し込まれ、日々を
流れていきます。

今は、知る人も少ない、迫力に満ちた抽象や風景の作品の交えながら、そし
てそこに潜んでいた圧倒的なマグマと、現在の日常を描く断層についても覗
きこみたい、そしてこの場での意識的で連続的な発表によってその航跡をし
っかりと記憶にも記録にもとどめたいと願っています。

Document

2006年 言ってみたい正直な気持
http://gallery-shimada.com/01/schedule/exhibition/uemura_0609.html

2011年
http://gallery-shimada.com/?p=854

2012年
http://gallery-shimada.com/?p=729

2014年 SF
http://gallery-shimada.com/?p=1357

2014年 続SF
http://gallery-shimada.com/?p=2411

2016年 上村亮太の世界 No.1
http://gallery-shimada.com/?p=3950

そして今回が「上村亮太の世界 No2」となります。
http://gallery-shimada.com/?p=4317

上村亮太の2004年頃〜2017年までのドローイング作品。抽象的な風景
画を経て人物を描き始めた「swimming」シリーズ、神戸港を行き交う船を始
め、動いている物を描いた「moving」シリーズ、旗を描いた「flag」シリー
ズ、そして、夜の風景を描いた「夜景」シリーズから、現在の「SF」シリー
ズに至る作品群を展示しています。

展示作業風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7050」
展示風景はまだご覧いただけませんが、空間全体を、作品が埋め尽くす、す
なわち上村ワールドに包まれる。そんな感じでしょうか。

もう一つの展覧会案内
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1Fdeux   泉昭人  記憶の索引 Index of Memories
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続々と続く 新しい作家の登場シリーズです。

泉昭人さんは、勤めながら絵を描いてこられましたが、それを辞し、英国の
大学でファインアート修士課程を修了、当ギャラリーでの個展を目指して二
つの海外でのレジデンスを経ての今回の発表となりました。 

作家の言葉です。
http://gallery-shimada.com/?p=4329
展示作業風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/

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2 今日の言葉
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輝ける老人よ、いまこそ もっと未来を語れ。若者のために。

水戸喜世子

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3 こぶし基金より 助成事業のお知らせ
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高瀬アキ&岡登志子『大人のための音楽会 vol.2』
本日開催です!

前半はピアノとダンスの即興セッション。
後半のワークショップでは、ジャズピアニストの高瀬アキさんのナビゲート
で、参加者みなさんと手拍子でリズムを奏でます。
https://ensemblesonne-news.jimdo.com/event/

日時:4月14日19:15開演(開場19:00、受け付け開始18:30)
会場:神戸市立灘区民ホール http://nadakuminhall.net/
料金:2,500円

◎灘区民ホールの横流れる都賀川沿いは桜の名所です!
 公演のあとは夜桜を楽しめるかもしれませんね。ぜひお運びください。

◇今年度の助成事業はHPをご覧下さい。
 http://kobushi-kikin.com/

■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1311号 4月13日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1311号 4月13日 
 
           プリンシプルのない日本

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1 蝙蝠日記

2 今日の言葉  

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1 蝙蝠日記
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自民党の連中は、さぞ国民の支持未だ変わらずと得意になっているらしいが、
また国民が支持した結果になったのは事実であるが、自民党を支持した大部
分の人々は、安定政権の必要性を感ずるのあまりに、どっちかと云えば仕方
なしに、自民党を支持したのではあるまいか。ながい目で見ると、心からの
支持というか理解をともなっての支持と、致し方のない支持とは、余程のひ
らきが出て来る。自民党のお歴々はこの「危険」を自覚しているのだろうか、
あやしいものだ。

上記の文の「自民党」を「自由党」と置き換えて下さい。
1952年の白洲次郎の「腹たつままに」からです。(P77)

現在の日本の復興ぶりなどということは、いわばクリスマス・ツリーみたい
なもので、飾りつけて豆電球がついて色々のものがぶらさがってあって、見
ると本当に綺麗なものだが
悲しい哉あのクリスマス・ツリーには根がない。あの木は育たない。あの木は
きっと枯れる。
本当はツリーでなくてただの枝みたいなものだから。(P100)

以下は辻井 喬 「プリンシプルのあった人」から白洲次郎は戦前から、日
米戦争が不可避だと予言していたらしい。その上、必ず日本が敗北し、敗北
経験のない日本人は飽くまで抗戦して東京は焼け野原になるだろう、といっ
ていたという。その自分の予想に従って彼は東京郊外の鶴川村に疎開してし
まうのである。
そこでからは百姓の生活をはじめる。
今日出海は「小汚い野良着を着ている彼は政治的野心もなければ、金儲けも
念頭にない。
余り野心がないから誤解を受けるのだ」
 ケンブリッジで学んだ白洲次郎は本質的には極めて礼儀正しい紳士であっ
た。彼は「身分に関係なくお互いに人間的な尊敬を払うこと」を大切と考え、
そうすることこそ「本当の民主主義というもの」と考えていた。
 その彼は意外なことに学生運動などに理解を示していた。この著作集でも
二箇所で「自分は同情的である」と言明している。
「何故ならこの再軍備問題なんて一つの適例であるが、終戦まで為政者はウ
ソばかりついていたという印象を国民はもっている」として若者の側に立つ
のである。(P277,288)

すべては65年前に書かれたことである。

■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1310号 4月11日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1310号 4月11日 
 
          残雪いだく浅間 春を告げる梅花

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1 蝙蝠日記   (1) 行ってきました。

(2) 積もる話に時間を忘れて

(3) 会場から

2 今日の言葉  

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1 蝙蝠日記
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(1) 行ってきました。
梅野記念絵画館は神戸からは6時間かかりの長い、しかしゆったりとした旅に
なりました。名古屋から長野県篠ノ井、ローカル線で山田へ。そこからタク
シーで。
とはいえ、私は4回目の懐かしい訪問でした。

春の光が柔らかく、そして温かく、残雪いだく浅間 春を告げる梅花が、日
ごろの強張った神経をほぐしてくれました。
四季、折々に美しい絵画館を巡る風景を下記でご覧ください。
http://www.umenokinen.com/
「湧きいづる光 伊津野雄二彫刻展」
http://www.umenokinen.com/exhibition/2017_exhibition/2017_izuno/ 画像4点のうち3点が当ギャラリー関係の作品です。

(2) 積もる話に時間を忘れて
稀代のコレクターで研究評論に命を捧げた梅野隆さんによるこの美術館は美
の本質を探究する多くの人々にとっての聖地でもあります。
伊津野雄二作品集「光の井戸」を共に世に出した伊津野雄二、順子ご夫妻、
大倉宏(新潟絵屋、砂丘館館長)、中山真一(名古屋画廊)そして、美術館
館長、佐藤修、雅子(梅野隆の娘)夫妻、秋山功(絵画館友の会会長)と共
に、まるで泊まり込み合宿の様相で様々に語り合った濃密な長い時を過ごし
ました。

(3) 会場から
静謐で、深い精神性を感じ、見入って時を忘れました。それぞれのひとたち
も。
私が写した会場風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/
最後の「されどなお汝は微笑むか」の左に見えるのが「Days」で関連作品で
す。

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2 今日の言葉
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私の蒐集は
自分の 美の憧れの
飽くことなき追及であるとともに
忘れられてしまった
秀れた芸術家たちに捧げる
私の 心からの
愛の花束なのである

梅野 隆「私の美」を語る

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1309号 4月8日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1309号 4月8日 
 
           読んでいただけることの喜び

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1 蝙蝠日記  それはうれしいことでした

2 展覧会案内 マサル・マツハラ ミニアテュールアート2017’神戸

3 行ってきます 「湧きいづる光 伊津野雄二彫刻展」
          4月9日(日)オープニング

4 今日の言葉  おまえが海だったとき 

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1 蝙蝠日記   それは、うれしいことでした
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私たちはギャラリー、アート・サポート・センター神戸、公益財団法人「神
戸文化支援基金」という三つの文化発信拠点をもっています。
その活動を紹介するために、このメールマガジン(現在1309号、読者3000人)
Gallery SHIMADA & Art Support Center Kobe INFORMATION (月間1400通)、 HP、Blog などの媒体を組み合わせながら発信しています。

それらの発信は作家やゲストを含め、すべてのスタッフや、インターンさん
に至るまで多くの皆さんが作り上げています。

そして、それを読まれた方が、また、発信してくださるのです。

「思泳雑記」というブログが時折、こうした発信に対して丁寧に追跡され、
自身を重ねられ、深い示唆へと誘います。
投瓶通信(宛先なし)のように手ごたえがないままにともかく発信を続ける
ものとしては、いささか、面映ゆいですが、このブログの受け止めはうれし
いことです。
   
 「思泳雑記」最新号 4月1日 福島原発事故から6年
  http://bibou726-49.jugem.jp/
  は文中で「蝙蝠日記 2017.3 6年目の3.11へ」と響き合い
  同じく文中で引用されている
  ある回想ー「託されたことを生きて」ということー
  は、これも筆者による「蝙蝠分析」なのです。

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2 展覧会案内  マサル・マツハラ ミニアテュールアート2017’神戸
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http://gallery-shimada.com/?p=4314
4年ぶり5回目の松原さんの「極微細画」の不思議な世界へお誘いします。
不思議な透明感と静謐感に満ちた作品はデジタル全盛時代におけるアナログ
の反逆のようにイメージが実体とかけ離れたサイズで構成され、リアルな非
現実感に、異界に迷い込んだような酩酊に陥ります。これを描く人の性格は
「尋常ならざる」で、見なきゃわからないのです。
スタッフblogが紹介しています。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7030

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3 行ってきます 「湧きいづる光 伊津野雄二彫刻展」オープニング 
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6月25日(日)までです。 
長野県東御市梅野記念絵画館
http://www.umenokinen.com/exhibition/2017_exhibition/2017_izuno/ 展覧会を構成する主要な作品7点がギャラリー島田関係の出品となり、う
れしいことです。

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4 今日の言葉  おまえが海だったとき 
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おまえが海だったとき
生まれたばかりの水面から
そっと その手でおくりものをもちあげ
一日を むかえた

ねむるように うたうように
うたうように  ねむるように
千の腕のなかで
一日は すぎる

おまえが海だったとき
あるきつかれた ものたちのために
貝殻をくだき 岩をくだき
荒野を与えた

うたうように  おどるように
おどるように うたうように
千年の祭のなかの
今日は はじまる  

伊津野雄二    2011.4.21

▽蝙蝠から
私が東北入りした三日後に書かれた詩です。

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■□■□ 2017年3月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1308号 4月2日 

■□■□ 2017年3月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1308号 4月2日 
 
           寄贈&寄贈仲介について

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1 蝙蝠日記   ギャラリー 島田という役割

2 展覧会案内  中田誠展 〈海からの関係7〉
         始まりました。会場風景をご覧ください。
        
3 今日の言葉
  べつに監視されても構わない。自分はなにも悪いことをしていないから。

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1 蝙蝠日記   ギャラリー 島田という役割(続)
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前回に作品の寄贈プロジェクトとして304点の作品を納めてきたことを報告
しました。
寄贈及び寄贈仲介については、私のオフィスで、寄贈先と寄贈作家名をご覧
いただくことはできます。事前にお問合せ下さい。

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2 展覧会案内  中田誠展 〈海からの関係7〉
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会場風景をご覧ください。
画像をクリックしてください。
http://gallery-shimada.com/?p=4295

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3 今日の言葉
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『べつに監視されても構わない。自分はなにも悪いことをしていないから』
と言う人たちは、これが自分の行いがいいか悪いかとまったく関係ないこと
を理解していません。
この問題はそうではなくて、市民社会と最も特権と影響力を持つ役人たちと
の間の力のバランスの問題なのです。
プライバシーがなくても構わないと主張する人は、表現の自由なんかなくて
も構わないと主張しているのと同じです。自分には言うことがなにもないか
ら、と。

「スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録」(P173)
小笠原みどり著より

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