□■□2016年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info―1235号 7月29日
風のゆくえ
1 蝙蝠日記 北の動物を描く
2 展覧会案内 まだまだ続くぞどこまでも
ミニアチュール神戸 いよいよ終盤へ
3 今日の言葉 精緻を超えた生命への畏敬
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■■蝙蝠日記 素晴らしい画文集です
7月25日。わざわざ北海道から増田寿志さん夫妻がギャラリー を訪ねて
画文集を届けて下さった。
その内容の素晴らしさ。
魔法のペン先が閉じ込めた一瞬のドラマ
深い意味を込めた文
造本
紙質
どれをとっても感嘆しました。
8月3日(水)までギャラリー でもご覧いただけるようにします。
増田さんは2014年に個展をされたのですが、この「風のゆくえ」へ私に文を書くように
強い要請があり、ドサッとゲラ刷が届きました。
困ったな と思案したのですが
その素晴らしさに誘われました。
■■
ミニアチュール神戸 いよいよ終盤へ
熱い中をお運びいただきありがとうございます。
まだの方はぜひ。
「Now’s the time to go!」
石井一男さん、堀尾貞治さん、須浜智子さん、Omult Venzerさん、静香さんなど早々と
売約になった作家さんは2点目、3点目をご用意させていただきました。
上村亮太「続・続・SF」展とともに、ギャラリー 島田夏休み前の最後の展覧会をお楽し
みください。
■■ 今日の言葉
「余白」
ゆったりと増田寿志の世界を旅しながら、ほとんど思い出すこともなかった「風」という歌が
誰が風をみたでしょう
ぼくもあなたも見やしない
けれど木の葉を震わせて
風は通り抜けていく
小さく聞こえ続けた。ラファエル前派の画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティの妹、クリ
スティーナ・ジョージーナ・ロセッティの詩を西条八十が訳した。
豊かでかつ厳しい自然、そこで生きるものたちの生死は時に非情であっても、すべては次の
命を育み無駄なものはなにもなく宇宙という壮大なシステムのなかで命は循環している。それ
を見つめる増田の内にたくわえられた無限の宇宙への思いが手に命を与え、精神が文体となって
北の大地から滾々(こんこん)と溢れる地下水のように私たちの魂を洗う。精緻であることを
超えた生命への畏敬が通奏低音として流れ、祈りが立ち上る。
全長20cm、数十グラムの小さなシギが生後1、2か月で北極圏から南半球へ2万キロの旅
をする姿に、アジアから発しベーリング海峡をわたりネイティブ・アメリカンとなるイロコイ
族の一万年の旅路を思い、蝦夷羆(えぞひぐま)は蠣崎波響の「夷酋列像」やアイヌの「イヨ
マンテ(熊祭り)」へと思いが飛ぶ。
「風のゆくへ」には多くの「余白」があるが、そこには絵にも活字にもされていない「人」
のことが豊かに書かれてる。しかし、それは私たち自身の日常の営みと重なり合って初めて読
み取ることが出来、その問への答えは私たち自身が書く。
「風のゆくえ」 刊行に寄せて 島田 誠
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