月別アーカイブ: 2015年12月

Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1166号

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1166号
      
           金昌国さんのこと, 再び
             
1 蝙蝠日記   遠く離れた祖国への熱い思い
2 石井一男展  新しい展示と出会って下さい
3 展覧会案内  歌舞伎仮名手本忠臣蔵 作品展
3 神戸塾 古典サロン 第3回12月10日(木) 講談 講師:旭堂南青   
3 今日の言葉  無表情な兵士に向かって差しだした一輪の小さな花
         (加藤周一先生の命日)
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蝙蝠日記 同胞と、遠く離れた祖国への熱い思い
前回のメールマガジンでフルート奏者である金昌国さんの思い出を書きました。
在日としての苦難の道のり、外国で孤独耐えながら祖国(韓国)を思い、育った
日本への思いが自分を支えてきたことを語っていましたと書きましたが、の肝心
なところを書けていませんでした。
資料が出てきたので書いておきます。(1980年7月の海文堂書店「読書アラカ
ルト」から)
日経新聞の記事から。
かれと同じ学校で学び音楽の友でもあったのに、全く気が付かなかった
金さんの告白でした。

音楽家として大成する陰には、民族的な自負心「日本で異民族として不当に扱
われている同胞と、遠く離れた祖国への熱い思い」が金さんを支えてきたという
ことを知り、心揺さぶられたのです。それからすでに50年。残念なことにいまな
お心痛む隣国との対立も続いています。
音楽家としても人間としても素晴らしい金さんですが幾夜の眠れぬ日々、そして
バッハに底知れぬ感動する心、そのことを静まりかえった心の奥の湖に抱き続
けている君を大切に思っている。
■展覧会案内
ギャラリー島田ではないのですが交流している京都の弘道館が毎年企画されて
いる、忠臣蔵の企画イベントに参加しています。
ゴトウ千香子 歌舞伎仮名手本忠臣蔵 作品展 (弘道館・京都)
今日から14日(月)までです。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6061

ギャラリー島田でのゴトウ千香子展は 12/12(土)〜12/23(水)
ベンジャミン・ブリテンのオペラからインスピレーションを受けた作品で
誠に興味深いものです。
作家と島田の言葉を下記でどうぞ
http://gallery-shimada.com/?p=3421」」
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今日の言葉
1960年代の後半に、アメリカのヴィエトナム征伐に抗議してワシントンへ集
まった「ヒッピーズ」が、武装した兵隊の一列と対峙して、地面に座りこんだと
き、その中の一人の若い女が、片手を伸ばし、眼のまえの無表情な兵士に向
かって差しだした一輪の小さな花ほど美しい花は、地上のどこにもなかったろ
う。その花は、サン・テックスSait-Exの星の王子が愛した薔薇である。また聖
書にソロモンの栄華の極みにも比較したという野の百合である。(略)
しかし人は小さな花を愛することはできるが、帝国を愛することはできない。
花を踏みにじる権力は、愛することの可能性そのものを破壊するのである。
(略)私は私の選択が、強大な権力の側にではなく、小さな花の側にあること
を、望む。望みは常に実現されるとは、かぎらぬだろうが、武装し、威嚇し、瞞
着し、買収し、みずからを合理化するのに巧みな権力に対して、ただ人間の
愛する能力を証言するためにのみ差しだされた無名の花の命を、私は常に、
かぎりなく美しいと感じるのである。
「小さな花」P36−38

蝙蝠から
2008年12月5日(午後2時)。加藤周一さんが亡くなられた日です。
加藤周一先生のメール仲間に参加させていただいていて様々な資料に出会
うのが楽しみです。
http://www.freeml.com/kshu
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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊かにする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
 他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393

Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1165号

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1165号
      
           金昌国さんのこと
             
1 蝙蝠日記  兵庫県文化賞に思う 
2 石井一男展  須飼秀和展から
3 神戸塾 個展サロン 第3回12月10日(木) 講談 講師:旭堂南青   
3 今日の言葉  嫌われな、嫌がられな。敵をつくらんとあかんわ

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蝙蝠日記 2015年の兵庫県文化賞の発表がありました。
その中で中辻悦子さんと金昌国さん神木哲男さんのお名前を見てうれしかったです。
それぞれにお付き合いがあります。
中辻さんは元永定正夫人。アーテイストファミリーの全員が個展をして下さってい
ますし、なんといっても中辻さんの人間としてその佇まいにいろいろ教わり心酔していま
す。

ここでは金昌国さんの思い出を書きますね。神戸国際フルートコンクールを世界に誇るも
のとした立役者ですが、その事ではなく、そのずっと昔のことです。
彼とは神戸高校の同級生で同じクラブに属していました。吹奏楽部で金さんはフルートを
私はクラリネットを吹いていました。私は2年になって合唱部に移りましたが卒業演奏会
(1961)が神戸国際会館であり金さんは確か「ヴェニスの謝肉祭」をフルート独奏し、私はイタリア古典歌曲「愛の喜び」とベートーヴェンの「この暗い墓の中にIn questa tomba oscura」を独唱したのでした。歌ったのはどちらも愛の儚さを歌ったものですが、よりによって卒
業演奏で「暗い」のは50年以上前からのことなのですね。

書きたいのはこのことではなく、社会人となってからのことです。
三菱重工の独身寮のベッドに寝ていて(何故か昔からベッドで新聞を読む習慣なのですね)
日経新聞の文化欄に金さんの長いエッセイが掲載され、当時、ドイツで頭角を現し、高い評価を
えるまでの在日としての苦難の道のり、外国で孤独耐えながら祖国(韓国)を思い、育った日本へ
の思いが自分を支えてきたことを語っていました。それを読んだ私は重奏低音のごとき響きを深く
心に刻みすぐに手紙を出したり電話でやりとりし、また20年ぶりに再会したのは金さんが日本で
腰をすえて音楽活動をすることに決め「東京バッハ・アカデミー」組織し、その結成演奏会が1981
年7月8日に大阪であり、駆けつけ、それ以来、「東京バッハゾリスデン」を応援してきたもので
す。
そこで金昌国さんは語っています。
「昨年の夏でした。眠れない夜があり、ハノーヴァーの自宅の地下室でフーガの技法のスコアを引
っぱり出し、拙いピアノを奏いてみたのですが、震える様な感動をおぼえました。大バッハが人生
の最後に、このような曲を書いた気持ちがよくわかる気がしました。」
奥様も同級で、息子さんがNHK交響楽団のオーボエ奏者、青山聖樹さん。TV放映で映る
度に金さんのことを思い出します。
最近は神戸国際フルートコンクールで挨拶を交わす程度ですが心から尊敬している友人です。

存続の危機にあった「神戸国際フルートコンクール」は、形をかえて存続されるようです。この間
「神戸国際フルートコンクールの存続を希む会」が頑張られました、そして「発展を希む
会」と改称されたそうです。

石井一男展もちょうど中日を終えました。
初日をご覧になられた方は三分の一くらいは作品が代わっていることになります。
ゆったりとした、、、こころ鎮まる時をお過ごし下さい。
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今日の言葉
「あんたは人に好かれすぎる。嫌われな、嫌がられな。敵をつくらんとあかんわ。もりち
ゃん(大蔵さんのこと)、えろう変わったなと周りの人に思わせな。それがでけへんのやっ
たら、あんたが目指す舞踊家なんて、夢のまた夢、あきらめた方がええわ」
2015年10月26日神戸新聞夕刊「随想」から
米朝師匠の忠言  坂東大蔵(日本舞踊家)さん
蝙蝠から
「人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ半分の人間に積極的に嫌われるように努
力しないと、ちゃんとした仕事はできねえぞ」と語ったのは白洲次郎。
「風の男―白洲次郎」(青柳恵介))P190
私は米朝さんや白洲次郎さんの教えを忠実に守っていることになります。

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