月別アーカイブ: 2015年12月

□■□2015年12月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1171号  2015年12月28日

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1171号  2015年12月28日
      
    それぞれが当事者として、 ご意見をお寄せ下さい

1 蝙蝠日記   訝(いぶか)りながら 今年を振り返る 
2 やすこ日記  面白いこと書くなぁ
3 神戸ビエンナーレから神戸エイエンナーレ(永遠なれ)へ
  皆様のご意見をお寄せください。私の「考察」をHPでお読み下さい。
4 今日の言葉 
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蝙蝠日記  2015年を振り返る
ここ2年間は年末年始は寝食を忘れる、一心不乱のうちに過ごしてきました。
それは加川広重巨大絵画プロジェクトが年初から始まるからです。
それが体内に刻み込まれた記憶として消えないのでしょうか。
スタッフチームは、ギャラリーのメインテナンス、倉庫の整備、在庫や資料の整理などチ
ェックリストを作りながら睡眠を削っています。
私は、スタッフにはそんなに完璧にやらなくていい、と注意するほどです。
これって普通とは逆ですよね。

訝(いぶか)りながら 今年を振り返る
ようやく朝 光を失って、大空の瞬きが消え去り地上の灯りが建物や道路に続き、人々は
まだまどろみから目覚めの浅瀬へとゆっくりとながされる朝まだき。大阪湾の向こうの山
の背が曙に色づき深い呼吸を誘う。いかに心の余裕を失っていたかを思い知る。
これに続く「振り返り」は長いので下記でお読み下さい。
http://gallery-shimada.com/koumori/?p=501

毎月、顧客とアート・サポート・センター神戸の会員さまにお送りしている通信
(INFORMATION)に「やすこ日記」が掲載されています。まえは「うぐいす日記」を林
淳子が書いていました。これらが好評で、ここから読み始めるという読者も多いのです。
HPのblogもスタッフが書いているのですが、この日記はメルマガでは読めません。
■■やすこ日記
巻き込まれて早○年
先月はカラタチでしたが、最近はスダチです。完熟スダチが200個近く収穫できたので
せっせとジャムを作っておりました。
第一弾はオーソドックスにスダチのみ。第二弾はスパイスや生姜も加えて。第三弾は糖
分の種類を変えて。満足満足♪
ってそれはさておき、先月号につづいて今回も蝙蝠は私たちスタッフの身のふりに影響
しそうな話を断りも無しに原稿に書いておる。
編集しているのは私たちなので、検閲は入ってはいると言えるのですが、書き直せとも
言えないですしねぇ…。丁度昨年の今ごろ、蝙蝠は台風の目であるからして、まわりは知
らず知らず巻き込まれていくのであーる、という話を書いた記憶が蘇ってきました。
まぁ、巻き込まれる人はそもそも共通する因子(磁石の小さな粒みたいな?)ものを持っ
いて、それでキュキュキュキューっと引き寄せられちゃうのかもしれませんけどね。明ら
かに巻き込まれない人もいるわけですから。
私は8年前に不思議なご縁で島田家の一員となり、3年前にピンチヒッターとして何だか
自分が適当な気がしてしまいギャラリー島田に加わったのですが、名前が島田であることが幸いして(災いして?)みなさまに、役割以上に良くしていただき、目にかけていただきました。 2016年はどんな体制で運営していけるか未知ですが、この、ある意味実験的な試みを、
同じく巻き込まれていくメンバーたちとともに、楽しんで正解を見つけていけたらいいな
ぁ、と思っています。みなさまもすでに巻き込まれているかも!?

林淳子は神戸新聞に登場していました。
12月24日夕刊。「次の本へ」に登場。猪熊弦一郎さんの「物物」から「きりんの絵本」へ
と繋がり浮田要三さんを語っていました。
ギャラリー島田での浮田要三展は3月5日から16日です。
■■■■
「神戸ビエンナーレ」をみんなで考える。
それぞれが当事者として「神戸ビエンナーレ」を考えていただいて、ご意見をお寄せ下さ
い。
過去5回の開催で15億を下らない事業費を投じられてきました。そのことを念頭において
実情を知っていただくために私の「2015神戸ビエンナーレからの考察」をお読み下さい。
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TOPページの左、メールマガジン、バックナンバーの下の「神戸ビエンナーレ2015改定総
括版」からお読みいただければうれしいです。

次回開催のための決定(予算審議)の前に、大きなムーブメントが必要なのです。
下記までご意見をお寄せ下さい。(12月31日―1月4日までは読むことができません)
info@gallery-shimada.com
■■■■今日の言葉
「いわい」の島、と書いて「ほうり」の島。「祝(ほうり)」という言葉にについて少し説明しましょう。
祝島は。関西と九州の国東半島をむすぶ採点の航路上にあたり、奈良時代から会場の要衝とな
る寄港地でした。
 そして、古代よりこの島には、航海安全を祈願し、豊かな海への感謝を捧げる神官の「祝」がい
たとされ、神霊の島と言われてきたのです。
 瀬戸内海を行き交う船が受難の時、この島に向かって一心に祈ると、島は霊光を発して行き先
を照らしたという話も残っています。(p104、105)
 28年前に祝島から約4キロさきの対岸に上関原子力発電所が計画されます。それ以来、島の
大多数の人がずっと反対運動を続けています。(略)
祝島の猟師さんたちは、いまだに中国電力の補償金の受け取りを拒否しています。
「金は生活するのに必要最小限あればいいんだ。世の中にはお金にかえちゃいけないものがあ
る。海は絶対にお金では売れん」P103
「はっぴーあいらんど祝島通信 Vol.1」から。みずのわ出版
http://www.iwaishima.jp/home/happy_book.pdf
蝙蝠から
「祝島」といえば私にとっては松田正平さんの絵です。
「風の吹くままー松田正平画集」(求龍堂)
祝島、周防灘の絵がどれも飄々として理屈抜きに美しい。
         祝島の朝日は拝みたくなるくらいに美しい。   画集 P36
大重潤一郎さんの「久高オデッセイ」と重なります。
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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊かにする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
 他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393

Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1170号  2015年12月24日

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1170号  2015年12月24日
      心からメリー・クリスマス
      
1 蝙蝠日記  Happy Xmas!
2 ギャラリーの年末年始
3 神戸エイエンナーレの集まり
4 今日の言葉 
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蝙蝠日記  かけがえのなさへの感謝
皆様のおかげさまで、ご一緒になにものかを作り上げてきたという、かけがえのなさへの
感謝が胸のうちをひたひたと微かな音となって満たしてくれています。

2015年、最後の二つの展覧会は笑いあり、涙あり、出会いありのうちに終りました。
そして“リコーダー部”によるコンサートがまた良かったし、その後のパーティー。     
けっして上手いとは言えないアンサンブルが、すべてオリジナルの音程もリズムも
怪しいのに無垢な思いが伝わり、初めて聴く人の心を撃つ。それを目撃し、熱い感想
をいただきました。
いつもと違う皆さんがポトラックパーティーを豪華に彩り、果てなく続きました。

what have we done
ふりかえれば、この一年、ひたひたと戦争へとむかう危険なシグナルが次々と点灯され、人が人と
してあるべき姿がどんどんと後ろへと遠ざかっていくのをふりかえり、踏みとどまるよう焦りに似た
思いに駆られ続けた日々でした。
今日はクリスマス・イブですね。
せめて一日はmerry Christmasと笑顔で歌いましょう。
聞きながら映像を見ながら歌詞を追ってください。
A very merry Christmas And a happy New Year    
繰り返し、繰り返し、聴いて、見て、人々への思いを抱いて過ごしたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yN4Uu0OlmTg

A very merry Christmas And a happy New Year                   心からメリー・クリスマスそしてハッピー・ニュー・イヤー
Let’s hope it’s a good one Without any fear                     願おうよ 良い年である事を  不安なんてない年をさ And so this is Christmas (War is over)
For weak and for strong (If you want it)
For rich and the poor ones (War is over)
The world is so wrong (Now)
そして今日はクリスマス  (War is over)
弱い人も強い人も  (If you want it)
金持ちも貧しき人も  (War is over)
世界はとても間違ってる  (Now)
And so happy Christmas (War is over)
For black and for white (If you want it)
For yellow and red ones (War is over)
Let’s stop all the fight (Now)

そして今日はクリスマス  (War is over)
黒い人も白い人も  (If you want it)
黄色い人も赤い人も  (War is over)
やめようよ あらゆる争いを  (Now)
Chorus
And so this is Christmas (War is over)
And what have we done (If you want it)
Another year over (War is over)
And a new one just begun (Now)
そう、今日はクリスマス  (War is over)
そして何を僕らはした?  (If you want it)
一年が終わり  (War is over)
そして新しい年が今、始まった  (Now)
Ans so happy Christmas (War is over)
I hope you have fun (If you want it)
The near and the dear one (War is over)
The old and the young (Now)
Chorus
そしてハッピー・クリスマス  (War is over)
楽しんでるといいな  (If you want it)
身近な人も敬愛する人も  (War is over)
老いた人も若い人も皆  (Now)
War is over
If you want it
War is over
Now
戦争は終わるさ
みんなが望むと
戦争は終わるさ
もう
(Happy Xmas!)
■■
今日から三日間、ギャラリーのメインテナンスに入ります。
1月9日から「獏枕展2016 ―日常をアートに―」から始まりますが、これも趣向を
凝らした楽しい展覧会になります。
■■■■
神戸エイエンナーレの集まり
昨夜「神戸ビエンナーレを考える」集いがギャラリー4でありました。
私は主催者ではありません、参加者です。
小さなスペースですが溢れかえって、やけどしそうな熱い議論が交わされました。
22:30に終りましたと言うより終えました。
今の「神戸ビエンナーレ」はもうやめようという声が溢れ、ならばどうするのか。
それは私の「考察」の「最後に」書いている結論の方向なのですが、ベッドに倒れこんだ
疲れた体と頭をふとよぎったのは神戸エイエンナーレという言葉でした。
誤りの多い私の文ですが、これは間違いではありません。
こうした熱い魂と出会って浮かんだ言葉です。
「神戸ビエンナーレ」はもうやめよう「神戸エイエンナーレ」でいこう。
■■■■今日の言葉
加川プロジェクトにあって、神戸ビエンナーレにないものが何なのか。
それは、参加する作家、スッタフの当事者意識ではないかと思います。
加川プロジェクトは、それぞれが考える主体で、一人ひとりがプロジェクトの光を放って
いました。翻って、ビエンナーレは、発光する(ように見える)ものに引き寄せられた主
体のない(薄い)存在の集まりではないかと思うのです。 野崎ターラー
(アート・サポーターとして集会に2回参加してやめられた経験を踏まえての発言です)

それにしても、知らない世界がまだまだ…なのですね。
リコーダーの奏でる世界…「国籍不明」とか「年齢不詳」とか
言いますが、何の境界もない、どこにでも居れる、地平を越え、
時間も超えた「変幻自在の世界」に心が持って行かれました。
森の中は無論、木の葉の裏にだって世界があるのを感じさせて
くれるのですから…味噌汁の中にも宇宙があるのですものね。  坪谷令子
蝙蝠から
いただいたメールからの無断引用です。
野崎さん、坪谷さん。お許し下さい。

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Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1169号  2015年12月22日       

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1169号  2015年12月22日
      
        愉快なリコーダークラブとパーティー
           今日はみんなで楽しく

 今年最後のサロンとパーティー  まあ見て下さい。楽しそう。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=270

  号外編  フランス便り  イギリス便り 楽しんでいただけましたか。

  今日は、その作家さんもご一緒に、今年最後のサロンとパーティー 
 19:30開演 (開場19:15)
思わず顔が緩みますね。たのしそう。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=270
みんな大好き、リコーダー部にご登場いただきます。
前半はリコーダー部による生演奏ライブ。
後半は、リコーダー部といっしょに楽しんだり、パーティー(クリスマス会&忘年会です
ね!)したり…。どなたでもどうぞ。
無料で予約も不要ですが、パーティーはポトラック(持ち寄り)です。
私も腕によりをかけて、スタッフもそれぞれ・・・

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Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―号外号  

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―号外号  2015年12月20日
      
           号外!!号外!!
フランス便り・・・イギリス便り
■■迪子のフランス便り
売れない絵描きの話
私たち夫A と妻Mはフランスに在住する<売れない絵描き>です。
生活はいつも苦しくて、いつか<売れる絵描き>になりたいな、と、
話し合って来ました。
「そうだ!売れる絵を描かねば」
「売れ絵を描こう!」ウレエ、ウレエ!と叫びましたが、<売り絵>ではなく
<売れ絵>は<良い絵>のことです。
私たちのサイノウではなかなか其れは実現出来そうにありません。
それでもなんとか<売れない絵描き状態>を続けながら、フランスに居住し続け
ました。
フランスに存在する日本人は十万人以上と言われていますが、私たちはせっかく
フランスに居るので、出来るだけフランス人のことを知りたいと思い、日本人との
お付き合いは極力避けるように心がけました。
そして、フランス人の<仲良し>を作る事を心がけました。
運のいいことに沢山の友人が次々出来ました。
今は住んでいる村の百数十人と20人ばかりの芸術家が友人です。
中にはドイツ人、英国人、ポルトガル人、オランダ人、イタリア人、アイルランド人等な
ど外国人もいます。共通語はフランス語です。
そのヨーロッパ人中でアジア人のAとMはちょっと特殊な存在です。
福島の災害が起こった時には、特にみんなの注目を集めました。
沢山の友人知人が気遣って連絡が来ました。
でも、遠い国日本のことは誰にもどうすることも出来ませんでした。
友人の彫刻家は<ふくしま>と題する青銅像を制作しました。
絵描きは絵で、詩人は詩で<ふくしま>にたいする思いを表現しました。

それから随分の日が経ちました。
縁あって、<売れない絵描き>の絵を扱って下さる何とも不思議な画廊主と出会う事にな
り、ギャラリー島田でのA ,M展覧会が実現しました。
この不思議な画廊主は、画廊のケイエイは2の次のように、フクシ事業のような事を熱中
的に行なわれておりました。
私たちの展覧会の同時期に神戸のKIITO会館という広い場所で、フクシマのための
運動を巨大な<芸術イベント>として真に実行中なのでした。
画廊に入れ替わり立ち代わり駆け込んで来られるスタッフの方達の一生懸命な様子は、
<一心不乱>の言葉がピッタリ当てはまるようでした。
そして、実際みなさまご存知の<加川プロジェクト>を実際に拝見出来るチャンスに恵ま
れました。そこで、この巨大<加川プロジェクト>が成功に導かれているのは、優れたス
タッフに恵まれたこの不思議画廊主=自称<蝙蝠>氏の魔術による事を発見したのです。
早速フランスに帰った私たちは、友人芸術家たちと、フランスでも<加川プロジェクト>
を実現出来ないものかと計画を練りました。
フランスは日本以上に書類を重要視する国です。それも<美しい書類><独自の書類>を
作成しなければなりません。
友人芸術家たちは皆貧乏を絵に描いた様なのですから出だしから<挫折か?>と思われま
した。が、
実は妻Mは、フランスの現在住んでいる村では<魔女>と言われているのです。
「蝙蝠魔術に負けてなるものか」と魔女も魔法の箒を振り回してフントウいたしました。
アルバイトを見つけ、みんなでお小遣いをかき集め、印刷用の紙やインクを
買って来て、昼夜<資料作り>に励みました。
プロジェクトを進めて行くためには、あちこちに<お願い>に行かねばなりませんところ
が、わたしたちの住んでいる辺りは<地球の果て>と呼ばれているくらいの過疎地で,鉄
道も通っていず、車無しでは生活が出来ない場所なので、<お願い>
のための目的地への往復ガソリン代も問題でした。そんな難問も魔女の箒の威力でどんど
ん解決出来て行きました。
蝙蝠+魔女の威力で、大プロジェクト実現か!!
寸前まで進行した時、突然テロ事件が起こり、一変してしまいました。
1年半に渉るフントウが露と消えるなんて残念無念。
我ら貧乏芸術家だけで何かフクシマに因んで出来ないものか
彫刻家マークのアトリエで何かを実現することになりました。
詳細はおたのしみ!!

追記 ギャラリー島田での個展に滞在中のA & Mさんの手元に詳細はございます。
   23日(祝)17:00までにお訪ね下さい。

■■
千香子のイギリス便り
「夢を叶えて―オールドバラ音楽祭―」<前編>

世の中一寸先は闇というが、一寸先が花畑のこともある。

展覧会をしても赤字続き。還暦も近くなってアルバイトを続けながら、更に売れない絵
をせっせと作っている私に、ある日1本のメールが届いた。
「あなたをアーティスト・イン・レジデンス(居住者)として第67回オールドバラ音
楽祭に招待します。期間中当地に滞在し制作しそれを発表してください。同時に個展も開
催できるよう画廊も用意します。航空券、滞在費などすべてこちらで負担します。連絡お
待ちします」と。
「オールドバラ音楽祭」というのは作曲家B・ブリテンが67年前に始めた音楽祭。
イギリスの東海岸で毎年6月開催されている。日本ではあまり馴染みのない作曲家だが、
私は大ファンなので近年彼のオペラをテーマに木版画作りを始めていた。
作ったからにはみて欲しい。それもブリテンファンに。そう思って1昨年前からメールで
「オールドバラ音楽祭」にその旨知らせていた。昨年は実際に一観光客として渡英し、音
楽祭を楽しんできた。
世界中からブリテンファンの集まる場所。ブリテンは生前から自分の全財産を投じて財
団を設立し、自前のオーケストラをもつ大コンサートホール、録音スタジオ、図書館、
ギャラリーなどを建てた。地元の子供たちの音楽教育も含めて、音楽・美術・ダンス・
工芸等アーティストたちの中心となる一大施設をつくり、育ててきたのだ。6月の音楽
祭だけでなくコンサートは一年中行われ、それは約250人のスタッフとそれ以上の地
元ボランティアに支えられ、現在も運営されている。
「喜んで」そうメールを返したのは2013年の12月。その日から私の超多忙な日々
が始まった。
アルバイトがあるので制作に費やせる時間は週に2〜3日。75平米の主展示室と公開
制作のアトリエにもなる続き部屋、両方で作品が35点は必要、と予定を組んだ。
高齢の両親の世話、主婦業がこれに加わる。6月の出発の頃には手の指が擦りむけ、酷
使のため右手首が痛み、アルバイトを休んだ日もあった。倒れそうになったら、栄養の
ある食事をとるよう心がけた。一晩眠ればリセットする自分の健康に感謝の日々。

2014年6月11日日本を出発。翌朝ロンドン・ヒースロー空港に到着。出迎えの車
は何とマイクロバスだった。 続く

「夢を叶えて―オールドバラ音楽祭―」<後編>

誰一人知る人のいない土地での個展が、いよいよ始まる。夢にまで見たオールドバラ音
楽祭。関連企画の扱いだけに、責任重大だ。独断で私を選んだというプロデューサーの
カルロがにこやかに迎えてくれ、6月13日搬入。翌14日オープン。12時開場と同時
に人が入ってきて夜のコンサートの始まる直前まで人がきれない。
私は海辺のコテージからお迎えの車に乗って約10分の画廊に連日出向いた。新作を制作、
その合間にお客さんの質問に答え、写真を撮られたり時にはサインを求められたりした。
自分が心から好きなテーマに出会い、それを思うままに表現し作品をつくる。そしてそ
れが沢山の人に賞賛され、理解され、評価の最大の結果として人々が購ってくれる。作家
としてこれ以上のシアワセはあるだろうか。初めて羽を広げる場所に来た鳥のような気持
ちでいた。
夜はコンサートやオペラに出かけた。画廊から目の前にあるコンサートホールまで、か
かとのある靴に履き替えてダッシュで走るわたしに、会場スタッフは「チカコ、今日は
何枚売れたの?」「体調はどう?」と親しげに声をかけてくれた。
18日間の会期中、平均500人前後というのに私の個展には約900人もの人が来て
下さった。財団の支援、そして25人のボランティアに支えられ全てにおいて個展は過去
最高のものとなった。
そしてこれからのこと。私は今回「オーウェン・ウィングレイヴ」というオペラに出会
った。これは、軍人の家に生まれながらも徴兵を拒否し、その意思を貫いた男の物語。
それが私の次のテーマだ。
ブリテンは平和主義者としても有名な作曲家だった。特に今年は第一次世界大戦開戦か
ら百年。「戦争の愚かさについて」というテーマで音楽だけでなく、絵画、インスタレーシ
ョンなども音楽祭で展開された。
ブリテンの平和への祈り、願いを私は今後作品のなかで受け継ぎ、表現していきたいと
思う。それこそがこの稀な機会に恵まれた私の役目なのだと今思う。
「来年もくるんでしょ?」と言ってくれる多くの新しいファンの声を支えに、ただ今来
年の個展の実現に向けて活動中だ。1979年から83年、私は英国に留学して絵を学ん
だ。その時出会った、私にブリテンのオペラの素晴らしさを教えてくれた友人(1992
年9月エイズの為死去)の言葉を忘れず、新たな夢を追いたいと思う。
「チカ、なぜ挑戦しないの。何も失うものはないのに」

あと二日(23日まで)となりました。
■■■■
今年最後のサロン(No302)とパーティー 
12月22日(火) 19:30開演 (開場19:15)
思わず顔が緩みますね。たのしそう。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=270
2015年最後のサロンは、みんな大好き、リコーダー部にご登場いただきます。
前半はリコーダー部による生演奏ライブ。
後半は、パーティー(クリスマス会&忘年会ですね!)どなたでもどうぞ。
無料で予約も不要ですが、パーティーはポトラック(持ち寄り)です。
ギャラリーは23日(水)で今年の展覧会を全て終えます。
どなたも、楽しみましょう。
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Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1168号  2015年12月20日

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1168号  2015年12月20日
      
        愉快なリコーダークラブとパーティー
1 蝙蝠日記  一寸先はお花畑 
2 今年最後のサロンとパーティー  まあ見て下さい。楽しそう。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=270
3 今日の言葉 犬も歩けば棒に当たる。当たった出会いを大事にせよ
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蝙蝠日記  一寸先は闇どころではなく
トンネルを抜けると雪だった、どころではなく暖かく、美しいお花畑が広がっていた。

昨日、ゴトウ千香子さんと山田晃稔・迪子さんの二つのトークは海外で夢をかなえていく
楽しく、自分の夢を挑戦して困難を克服してゆく素晴らしいスピリットに、時に笑いに包
まれながら、みんな励まされたのですした。

あと三日となりましたが、山田夫妻はフランスから、後藤さんは由布院から、全日、フル
タイムでギャラリーに詰めておられる、その精神もまた「お花畑」へと導かれるのでしょ
う。
■■■■
今年最後のサロン(No302)とパーティー 
12月22日(火) 19:30開演 (開場19:15)
思わず顔が緩みますね。たのしそう。
http://gallery-shimada.com/salon/?p=270
2015年最後のサロンは、みんな大好き、リコーダー部にご登場いただきます。
前半はリコーダー部による生演奏ライブ。
後半は、リコーダー部といっしょに楽しんだり、パーティー(クリスマス会&忘年会です
ね!)したり…
作家もお客様も通りすがりの誰かも、みなさんで楽しみたいと思います。
無料で予約も不要ですが、パーティーはポトラック(持ち寄り)です。
ギャラリーは23日(水)で今年の展覧会を全て終えます。
どなたも、楽しみましょう。
■■■今日の言葉
「犬も歩けば棒に当たる。当たった出会いを大事にせよ。その時、相手を見下しもせず、へり
下りもせず、同じ目線に立て。そして飯を食う金があったら、フィルムを回せ」(姫田忠義)
蝙蝠から
昨日のトークのスピリットと同じですね。
この言葉は「みじのわ出版刊行案内」の「風の人 宮本常一」の書評から。
姫田忠義さんを巡るサロンは何度もさせていただきました。
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□■□2015年12月
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  Info―1168号  2015年12月18日
      
       うれしいニュース・楽しいトーク 
1 蝙蝠日記   うれしいニュース
2 山田晃稔展  楽しいトーク(無料・予約不要)
パリに生きて、レヴェイヨン村に生きて    19日(土)16;00から
3 ゴトウ千香子展 楽しいトーク(無料・予約不要)
   作家による作品解説と愉快なオールドバラ物語 19日(土)14;00から
4 今日の言葉  罪のない者が最初に石を投げられるのです
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蝙蝠日記   若いひとたちへ
16日、「ひょうご文化の集い」があり「兵庫県芸術奨励賞」贈呈式がありました。
5名が受賞されましたが弊隆太郎(コントラバス奏者)さんも、薮田翔二(作曲)さんも、松岡万希(ソプラノ)さんも「こぶし基金」や「加川プロジェクト」で助成した方で、よ く憶えていてくれました。

若く大切なときに志縁できたことはうれしいことでした。
この「集い」の前に「兵庫芸術文化懇話会」の分科会で隣りあわせだった、今や世界的な
作家として活動されている松谷武判さんと財団の話しになり松谷さんも個人の財団をつく
られ若い人とアートの出会いを作る試みをされていることを教えてくれました。
懇話会が終わったあと松谷さんが「年寄りばかりですな。島田さん、若い人を入れなあき
ませんよ」と言われて別れました。

ギャラリーでは毎日、新しい才能と出会うための「emerging artist」に応募された方
との面談が続いています。若いスタッフが中心にお互いが刺激を交感しながたの選考です。
初個展をここでされた方が、いまのギャラリーを支えています。
■■
山田晃稔さんの仕事
抜けるような蒼い空、時代を経た建物が広場に陰を落とし、鎮まり返った午睡の時を「輪
回し」の少女が駆ける、
その足音が、微かに木霊し白日夢でないことを知る。
建物に囲まれた広場や道には密やかな喜び“光”と哀しみ“影”が移ろう刻とともに
あった。
ここに流れている刻は流れるか流れぬかの悠久に繋がる時です。
フランスでの30余年の歳月は、過剰なもの、余剰なものを流し、人そのもののありようへ
とゆったりと降りていく日々の積み重ねであり、その眼差しと魂はゆったりと天へと
昇っていく。
それは時空に身を置き、晒されたからこその美しさであり、かけがえのない輝きです。
その話しを聞こう。19日(土)16;00から
■■
ゴトウ千香子さんの仕事
「義太夫協会に入って太棹を買い、師匠につき、忠臣蔵三段目『表門』を初めて弾けた
ときの驚きと喜び。体を通して伝わる響きに『音を描く』という自分のテーマが蘇った」
歌舞伎、義太夫、など芝居三昧の日々。
バッハ、バルトークの世界を一途に追い、ベンジャミン・ブリテンへの魂を抱く。
音を描き、物語を描くのではない。
自らを音となり、響き、自らの思想を物語として生きる。

恋多き人。
今はブリテンに恋し、明けても暮れてもブリテン。
「世の中一寸先は闇というが、一寸先が花畑のこともある」(千香子)
ブリテンが69年前にはじめたオールドバラ音楽祭に招待され展覧会まで実現する、そしてまた
今年も。
あらゆるアートへの愛は、あらゆる艱難辛苦を打ち破り全てをお花畑に変えてみせる。
難しくみえるブリテンのオペラの世界を描いた版画が、するすると心に入ってくる。
これは魔術(マジック)だ。
その話しを聞こう。19日(土)14;00から
■■■今日の言葉
何を言われようと
あなたがたのうちで、罪のない者が
最初に石を投げられるのです。
パリサイ人も、サドカイ人も
わが道を進めばいいのです。
ブリテンのオペラ「OWEN WINGRAVE」より
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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊かにする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
 他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393

Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1168号  2015年12月16日

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1168号  2015年12月16日
      
         足し算と引き算、残りの日々に 

1 蝙蝠日記  二つの世界
2 山田晃稔展  体は心は微かな波動に揺れている。
3 ゴトウ千香子展 
   作家による作品解説と愉快なオールドバラ物語 19日(土)14;00から
4 寄せられた感想 ギャラリー島田に向かってー石井一男・須飼秀和展
4 今日の言葉  足し算と引き算、残りの日々に
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蝙蝠日記   二つの世界
フランスから2年ぶりにお迎えした山田晃稔さんは迪子夫人とともに。
30数年前に熱愛の果てにパリへ駆け落ち、いや駆け上った二人の生き方は途方もなく
波乱に未知、それが次々と漫談となってしかも一回限りに生きることの意味を教えて下さ
います。
作品は深みを抱いた蒼い空と赤褐色の石造りの教会や建物。光と影。旗が揺れ、静まりか
えった広場を翔る輪回しの少女。迷いでた仔犬。静と動。尖塔には三色旗、少女の手には
EUの旗。どれもが現実でありうつつである。
その静まりかえった世界は私たちを誘いこみ音もなく風もない大海へと誘う。でも体は
心は微かな波動に揺れている。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6080

「フランスに生きて、オルヌOrne県レヴェイヨン村に生きて」
山田晃稔・迪子ご夫妻の漫談のごとき波乱の人生もお聞き下さい。基本的に在廊されて
います。
■■
ゴトウ千香子さんはブリテンに夢中です。
ブリテンは1976年に63歳で亡くなったイギリスの作曲家ですが「青少年のための音楽入
門」やオペラ「ピーターグライムス」、歌曲、合唱曲程度は聴いたことはあっても今回の
テーマであるオペラ「オーウェン・ウィングレイヴ」に至ってはその存在すらしりま
せんでした。
しかしゴトウ千香子さんはブリテンの聖地サフォート州オールドバラで開催される国際音
楽祭に、持ち前の粘り強いチャレンジ精神で奇蹟のごとく招かれて二度の展覧会を実現し
ました。
その話は痛快でブリテンの世界を独創的に木版で表現した世界は極めて魅力的です。
そして、売れているのですね。
会場では様々な資料や、「ピーターグライムス」のDVD上映、そして何よりゴトウさんの
解説が魅力的です。
▲作家による作品解説と愉快なオールドバラ物語 19日(土)14;00から
ゴトウ千香子展  ブリテンに夢中
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6071
■■
「思泳雑記」
親しい方のブログで「ギャラリー島田に向かってー石井一男・須飼秀和展」を紹介して
下さいました。お読みいただければうれしいです。
http://bibou726-49.jugem.jp/?eid=15
■■■今日の言葉
足し算と引き算、残りの日々に
これは私の言葉です。
もう一つの蝙蝠日記(画廊通信)に書いたものです。
下記でお読み下さい。
http://gallery-shimada.com/koumori/?p=497

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□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1168号  2015年12月16日
      
         足し算と引き算、残りの日々に 

1 蝙蝠日記  二つの世界
2 山田晃稔展  体は心は微かな波動に揺れている。
3 ゴトウ千香子展 
   作家による作品解説と愉快なオールドバラ物語 19日(土)14;00から
4 寄せられた感想 ギャラリー島田に向かってー石井一男・須飼秀和展
4 今日の言葉  足し算と引き算、残りの日々に
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蝙蝠日記   二つの世界
フランスから2年ぶりにお迎えした山田晃稔さんは迪子夫人とともに。
30数年前に熱愛の果てにパリへ駆け落ち、いや駆け上った二人の生き方は途方もなく
波乱に未知、それが次々と漫談となってしかも一回限りに生きることの意味を教えて下さ
います。
作品は深みを抱いた蒼い空と赤褐色の石造りの教会や建物。光と影。旗が揺れ、静まりか
えった広場を翔る輪回しの少女。迷いでた仔犬。静と動。尖塔には三色旗、少女の手には
EUの旗。どれもが現実でありうつつである。
その静まりかえった世界は私たちを誘いこみ音もなく風もない大海へと誘う。でも体は
心は微かな波動に揺れている。
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「フランスに生きて、オルヌOrne県レヴェイヨン村に生きて」
山田晃稔・迪子ご夫妻の漫談のごとき波乱の人生もお聞き下さい。基本的に在廊されて
います。
■■
ゴトウ千香子さんはブリテンに夢中です。
ブリテンは1976年に63歳で亡くなったイギリスの作曲家ですが「青少年のための音楽入
門」やオペラ「ピーターグライムス」、歌曲、合唱曲程度は聴いたことはあっても今回の
テーマであるオペラ「オーウェン・ウィングレイヴ」に至ってはその存在すらしりま
せんでした。
しかしゴトウ千香子さんはブリテンの聖地サフォート州オールドバラで開催される国際音
楽祭に、持ち前の粘り強いチャレンジ精神で奇蹟のごとく招かれて二度の展覧会を実現し
ました。
その話は痛快でブリテンの世界を独創的に木版で表現した世界は極めて魅力的です。
そして、売れているのですね。
会場では様々な資料や、「ピーターグライムス」のDVD上映、そして何よりゴトウさんの
解説が魅力的です。
▲作家による作品解説と愉快なオールドバラ物語 19日(土)14;00から
ゴトウ千香子展  ブリテンに夢中
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「思泳雑記」
親しい方のブログで「ギャラリー島田に向かってー石井一男・須飼秀和展」を紹介して
下さいました。お読みいただければうれしいです。
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■■■今日の言葉
足し算と引き算、残りの日々に
これは私の言葉です。
もう一つの蝙蝠日記(画廊通信)に書いたものです。
下記でお読み下さい。
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Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1168号  2015年12月11日

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1168号  2015年12月11日
      
        イギリスから、フランスから 
         今年、最後の二つの展覧会   

1 蝙蝠日記  社会も変 気候の変 人間も変
2 山田晃稔展 “光” と哀しみ“影”が移ろう刻
12日(土) オープニング
3 ゴトウ千香子展  ブリテンに夢中
4 今日の言葉  ぼくは平和のうちだけで自由になれる
    ブリテンのオペラ「オーウェン・ウィングレイブ」
    第2幕 第1場より

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蝙蝠日記  
今日は突風あり、快晴あり、雨あり、事故あり。
変な一日でした。
風は強かったですが
私の風邪はおさまる気配です。
その私が台風の目になったりして・・・

前回のメルマガの「今日の言葉」は小田実さんの言葉でした。
私は加藤周一さんを尊敬していて加藤周一MLに参加して学ばせていただいています。
そのMLで「小田実さんと平和を考えるつどいー『輝け憲法九条』」(2006/6/11)の講演の
音声がUPされるにあたって主宰される方が私の名前をあげて、このメールマガジンで
小田さんを書いているのに鼓舞されて、と書かれているのに驚きました。
加藤さんのファンにとっては貴重な資料が次々と提供されていて見逃せません。
http://www.freeml.com/kshu
そこで面白い記事に出会いました。加藤さんが食事のあとに皿洗いを進んでされるという話です。
加藤さんは食器を洗うためのHTDWメソッドを発明されたのです。
私も食器洗いも洗濯も苦になりませんが、加藤メソッドを参考にします。
すなわち“ハイ・テンペラチャー・ディッシュ・ウォッシャー” 熱いお湯でお皿を洗う。
電化された台所では当たり前のことですが。これは随分、昔の「サンデー毎日」に小宮悦子さんと
対談された中に出ていることを教わりました。
こういう加藤さんのお話のヒューモアは身近にたくさん聞かせていただきました。
私の豆腐ずきも、加藤さんがしきりに安価で美味しく栄養のある日本食としてしばしば語られる
かれですが、加藤さんと親しかったドナルド・キーンさんも「しあわせ食堂」では「冷や奴」でした。

今から小田さんの講演を聴きます。
■■
山田晃稔展
フランスから2年ぶりにお迎えします。
明日12日(土)17:00から山田晃稔・迪子ご夫妻と交流の場をもちます。
作品のこと、フランスでの加川プロジェクトのこと、テロのことなど・・・
展覧会は下記です。作家の言葉とともにどうぞ。
http://gallery-shimada.com/?p=3417
不思議な静謐感を湛えている。抜けるような蒼い空、時代を経た建物が広場に陰を落とし、
鎮まり返った午睡の時を「輪回し」の少女が駆ける、その足音が、微かに木霊し白日夢で
ないことを知る。建物に囲まれた広場や道には密やかな喜び“光” と哀しみ“影”が移ろ
う刻とともにあった。
ここに流れている刻は流れるか流れぬかの悠久に繋がる時である。フランスでの長い歳月
は、過剰なもの、余剰なものを流し、人そのもののありようへとゆったりと降りていく日々
の積み重ねであり、その眼差しと魂はゆったりと天へと昇っていく。
それは時空に身を置き、晒されたからこその美しさであり、かけがえのない輝きである。
素敵な山田さんの世界を島田容子がご案内しています。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6080

12日(土) 17:00から山田晃稔・迪子ご夫妻の久しぶりの帰国ですのでオープニングのような簡
素なパーティーを行ないます。
■■
ゴトウ千香子展  ブリテンに夢中
「このオペラをきいてほしい」
エイズで亡くなった友人が残した1本のテープ。それはベンジャミン・ブリテンのオペ
ラ「ピーター・グライムズ」。
いつか生で聴いてみたいと待ち望んだ2012年秋。新国立劇場の上演に出かけ、客席か
ら立ち上がれない程のショックを受け制作をはじめた。
同オペラが舞台となったイギリス東海岸の海辺で上演されると聞き、2013年6月、ブ
リテン音楽の本拠地オールドバラ音楽祭を訪れた。
同年12月、作品のコピーをみたオールドバラ音楽祭から、レジデンスとして招待した
い旨のオファーが入った。
2014年6月、まさかの招待作家として当地で個展。2015年6月、再び「オーウェン・
ウィングレイヴ」をテーマに企画展を開催してもらう。(ゴトウ)
物語を生きる人、ゴトウ千香子。
歌舞伎、義太夫、バッハ、バルトークの世界を一途に追い、ベンジャミン・ブリテ
ンへの魂を抱く。
音を描き、物語を描くのではない。自らを音となり、響き、自らの思想を物語とし
て生きる。                           島田 誠
http://gallery-shimada.com/?p=3421
ゴトウ千香子の強い拘りの世界へのご案内は島田容子がご案内しています。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=6071

■■■今日の言葉
ぼくは平和のうちに
自分の姿を見つけた
ぼく自身を見つけた
平和のうちに
人々と共に喜び
それでも一人で歩んでいた

このバランスが
崩れないように守ろう
なぜなら平和は
怠惰なものではなくたえず
監視しているものだから
平和はおとなしく
他人のいうことをきくのではなく
探っている

平和は弱くない
目も眩むような高空で
自分の体重を支えている鳥の
翼のように強いものだ

ああ あなた方は人を脅し
傲慢で 貪欲で 不寛容で
自分勝手な道徳と
けちくさい勝利を自慢するが
平和はあなた方の戦争では
かなえられない

平和は混乱もしていないし
感傷的でも 怯えてもいない

平和は積極的で情熱的で
身を捧げるー戦争そのものよりも

ぼくは平和のうちだけで自由になれる

ブリテンのオペラ「オーウェン・ウィングレイブ」  第2幕 第1場より

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□■□2015年12月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE   Info―1167号  2015年12月7日

□■□2015年12月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1167号  2015年12月7日
      
         人間古今東西平等
             
1 蝙蝠日記  神戸ビエンナーレのこと 
2 石井一男さん、須飼秀和さん 
3 山田晃稔・迪子さん帰国
3 神戸塾 古典サロン 第3回12月10日(木) 講談 講師:旭堂南青   
3 今日の言葉  それぞれすることあり

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蝙蝠日記  「考察」の公開
私が10月10日から11月23日の間に、6回にわたって書いてきた神戸ビエンナーレは、
恐ろしい沈黙で迎えられたと書きましたが、直後から応答が続き、それが賛否はともかく
ムーブメントへと拡がろうとしているようです。
私は断続的な連載による論点を整理しその上で今後にも触れた「考察」を纏めました。
皆さんが関心をもって議論し、他人事としないことがなにより大切なことです。
よって公開は、その流を尊重して行ないたいと思います。

「2015神戸ビエンナーレからの考察」(A4 9ページ)
 公開日時は未定ですがお読みいただける方はご連絡下さい。
 MAIL info@gallery-shimada.com
■展覧会案内
石井さん、須飼さんの展覧も残り二日(9日17:00)となりました。
石井さんはデビューから23年、須飼さんは11年。この二人がずっと仲がいいのも不思議です
けど。うれしいです。
石井さんとはいろいろ話し合ってきました。女神をこえた新しい表現を探し、模索してきました。
苦しい時もありました。今回は「あかり」や「仏頭」や不思議な人物像など新しい世界がなべて
好評であったことがうれしいです。
最終日9日にはその新しい石井さんの世界を中心に展示をしてみましょう。
(スタッフには無断で言っています。ごめんなさい)、

須飼秀和さんは新しくミニフレーム作品が追加されています。
まだお求めいただける作品もございます。
是非、お楽しみ下さい。

神戸塾 古典サロン 第3回12月10日(木) 講談 講師:旭堂南青
コーディネーター・進行: 濱崎加奈子の解説を交えて
琳派400年と講談ってどんな関係なの?
講談って聴いたことないわ! そもそも講談って??
どうも俵屋宗達と関係が???
旭堂南青さんは若手のバリバリ好男子、いや講談師です。
本格的に高座を組んでの講談をお楽しみ下さい。
19:00 〜 20:30 (開場18:30)   定員30名 ・予約お急ぎ下さい。
会費:一般2,000円(ASK会員1,500円)
チラシは下記でごらんになれます。
http://gallery-shimada.com/salon/wp-content/uploads/2015/10/古典サロン15.pdf ■■■■
今日の言葉
人間古今東西平等 チョボチョボなれど それぞれすることあり それをやるべし  
小田実
蝙蝠から
この言葉は1997年12月7日(今日)に色紙に書かれたものです。
山村雅治 YAMAMURA SALON REVIEW VOL.53 から小田さんの言葉を引用します。
かってスーザン・ソンダク(1933−2004)がコソボ空爆への武力行使を支持し、「正義の戦
争はある」としたとき、小田実は「絶対悪である戦争に。正義の戦争などない」と真っ向
から反論しました。暴力は連鎖するからです。報復攻撃は避けられずあり、片方の息がと
だえるまで暴力が繰り返されるのが戦争の本質です。原爆で息の根を止められた日本は日
本国憲法を得て、戦争をしない別の道を歩んできて、70年間戦争をしないで生きてきまし
た。
小田実の著作は繰り返し、何度でも読まれるべきです。
  

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