□■□2015年3月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info―1076号
友よ! ユートピアをもう一度!
1 蝙蝠日記 大重潤一郎 魂の旅 (その二)
2 神戸塾・火曜サロン 長編記録映画「友よ! 大重潤一郎 魂の旅」上映会
3 アート・サポート・センター神戸から
4 今日の言葉 自ら燃えなければどこにも光はない
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蝙蝠日記 人が生を受けたことの意味は何か
私は、人はどうして生きるのか、人が生を受けたことの意味は何か・・・・それだけが知
りたくて、ずっと旅してきただけなんです・・・比嘉康雄(写真家)
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大重さんは比嘉康雄の志を継ぐために沖縄へ入り、「久高オデッセイ」を撮る。
・
島は何も語らない ただ黙っている しかし、目には見えない何かが見えるか、耳には聞
こえない何かが聞こえるかと迫ってくるようだ・・・
自分がその映画の中で生き、映される島人もその映画の中で生き、映画を見る人たちや、
観客であるわたしもその映画のなかで生きる、そういう映画を目指しているのではない
か・・・
・
目を閉じて時と所を忘るれば、神代に近き声ぞ聞ゆる
・
「私たちの社会は、効率優先から、いのち(生命)の時代に入った。人々が太古から受け
継いできた文化の根っこを伝えたい」
・
2004年10月、大重さんは脳出血で倒れた
岩盤の中で変らず流れていく水脈のように、人々の暮らしは歴史の変遷にも動じることな
く自然と融合し、大地に根付いた生活文化、精神文化を培っていることを映像で表現する
ことが、大重映画の創造力の原点となる。
・
<磁場>という土地のもち力‐―
その土地はそれなりの磁場をもっており<地霊>(ゲニウス・ロキ)というべき自然の力
でもあった。それを感知する「身体性」や「五感」を働かせながら、土地に引き寄せられ
るように遭遇することが、ドキュメンタリー映画には不可欠である。
・
動物たちは一生着のみ着のままだ。だけど美しくて品がある。人間同士も品を高めあわん
といかん。きれいな心を持つ者同士は品を高めあう
・
「人間が生きることは人為だけど、自然の移り変わりのような人間の営みもある。それは
信頼にたると思わんか・・・」(大重潤一郎)
険しい顔つきで聞いていた真喜志さんは、グラスの泡盛を一口ふくみ、返事を返す。
「ぼくは辺野古の基地移設の反対運動で、いつも前線にいる。
が、しかしだ・・・・。大重さんの古層の記録は、静かなる運動であっても、ウチナーン
チュの誰もやっていないことだ。ともに、闘ってゆこう!」(真喜志好一)
真喜志さんのことは下記の蝙蝠日記に詳しく書いています。ご覧下さい。
http://gallery-shimada.com/koumori/?p=69
・
大重潤一郎さんについては下記をどうぞ
http://www.kudakaodyssey.com/
▲
第205回サロンの記録から
沖縄のこと
畏友・真喜志好一さんをお招きして「沖縄を知ること、なすべきことなど」を行いました。
スタッフを加えれば70名を超える人が、坪谷令子さんの話と真喜志さんの映像を交えた
テ丁寧な話に聞き入りました。話の骨子は真喜志好一さんのHPで詳しく知ることが出来
ます。情報公開で入手した公文書から「もうだまされない」と情報を分析し、普天間閉鎖、
辺野古への移転は1966年、44年も前からの米軍の意図であったこと。それらを日本のお
金で、しかも増強されて計画されていることなどを証明され、目から鱗が落ちる思いでし
た。しかし、理解したからといって同情し、労わるだけでは何も変わりません。ウチナン
チューから言えば、私たちヤマトは「心の内なる植民地主義者」にしか見えないでしょう。
それに直接関わることは難しいかもしれませんが、日々、なすべきことは山積しています。
それぞれが、果たすことを果たすしかないでしょう。(4月7日)
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辺野古のことが連日、取上げられています。
3月17日には「報道ステーション」に真喜志さん自身が上記のことを説明されていまし
た。
私も真喜志さんに案内されて辺野古にも足を運びました。
沖縄の歴史は、私たちが行なってきた「不正義」が幾層にも刻印されています。
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第289回 火曜サロン
長編記録映画「友よ! 大重潤一郎 魂の旅」上映会
上映日時:2015年4月14日(火)
上映時間:午後6時00分開場/午後6時30分上映(109分)
上映場所:ギャラリー島田B1F
◎上映後トーク:島田 誠・坪谷 令子・村井 雅清
会 費:1000円
主 催:アート・サポート・センター神戸
共 催:しみん基金こうべ
被災地NGO恊働センター
電話またはメールでご予約下さい。
<予約・問合わせ>
アート・サポート・センター神戸(ギャラリー島田内)
TEL:078-262-8058 e-mail:info@gallery-shimada.com
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アート・サポート・センター神戸から
昨日、兵庫県公館で「阪神淡路20年―経験と教訓を活かすために」という
フォーラムが開催され、それに先立ちアート・サポート・センター神戸が
知事から感謝状を受けました。思い出せば10年っでは「アートエイド神戸」で
受けました。どちらも1番に呼ばれたのですが、一番感謝されたというわけでな
く、たんにアイエエオ順のなのです。
フォーラムはなかなか興味深いもので、私が感じていることがパネリストの発言と
重なっていました。
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今日の言葉
「深海で生きる魚族のように、自ら燃えなければどこにも光はない」
大島渚が大重のために渾身で書いた掛け軸
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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊にする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
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■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸