月別アーカイブ: 2014年8月

Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1003号 恬淡として無に向かって 

□■□2014年8月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info―1003号
         恬淡として無に向かって      
              
1 蝙蝠日記  コレクターの駆動エンジン
2 展覧会案内 ミニアテュール神戸2014
クボタケシ展 Le peche mignon ☆ ボクと小さな言葉 
       最終日6日(水)はどちらも16:00までです。 
お見逃しなく
3 メルマガ1000号記念  感想をお寄せ下さい。(8月5日締め切り) 
4 今日の言葉 そういうものに わたしは負けない

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1000号のアーカイブもご覧になりやすくなりました。

面白いと思われたらお勧めください
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■■蝙蝠日記 出会いの縁
いままでのメルマガの発信システムに不具合があることが分かり、1001号から新しい
システムに移行しました。
いままでは[ギャラリー島田&アートサポートセンター神戸メールマガジン第 xx号]
と表示され、その後にタイトルが表示されていましたが、新しいシステムではいきなり
タイトルなのですね。したがって前号では「出会いの縁」が皆さんのPCに届いたことに
なります。まるで有害「出会い系サイト」のようなメールになっていたのですね。
じじつ、迷惑メールとして削除されたケースもあったそうです。
タイトルにも気をつけねばなりません。

「信濃デッサン館35周年」から連続して3回目になり、ようやく窪島誠一郎さんの仕事
と私の仕事を比較して考えてみます。
比較するといってもまるで器も積み重ねてきたものも違うので、語れば語るほど自己弁護
に陥ってしまうだけかもしれません。
窪島さんは二つの美術館の館主であり美術蒐集家、小説家、エッセイスト、評論家、美術
伝道師など様々な側面があり、どの面においても優れた仕事をされていて人を惹きつけ
ずにおきません。パーティーでも「人たらし」という言葉で紹介されたりしました。
そして「美」に狂い続け、求め続ける姿には不屈の強烈な執念を感じます。
人であるかぎり八百万(やおよろず)の煩悩を抱えている。だからこそ、それをエネルギ
ーとして満身創痍の闘いに挑んでいるのですね、
窪島さんは「金は天下の回りもの」、しかし「絵」はその期を逃せば、二度と手にいれ
ることは難しいと「絵」と「金」を比較して語っています。(絵と借金と美術館 P157)
私は平々凡々とした優等生的な青年期を過ごし、大企業から書店へ、画廊へという、社
会的には下降を目指す軌跡も、受動的なもので野心とは遠い決断を重ねてきました。
目指すべきは高みではなく、心を鷲づかみされる作品や体験も「どうしても」「盗んでも」
とはならないのです。
前号で引用した窪島さんの言葉「絵は一所不在の宿命をもっている」に倣(なら)って
言えば。私にとっては自分「今」も手元の作品も画廊も偶々かかわった「預かりもの」
そしてお金ですら、天下の回りものであり執着がないと言えば噓になりますが、薄いのです。

「絵蒐め」への執着はコレクターの根底にある駆動エンジンです。
では私の駆動エンジンは何なのでしょう。
ひたむきに生きる作家(美術に限りませんが)への共感と言っていいかもしれません。
どちらかと言えば無名、これからの人の同行者でありたいと思ってきました。
作品は「果実」であり、作家は「存在」です。今を生きる存在と同行することはなかなか
難しいことがあり、愛憎が絡み合い深刻な葛藤が生じたりもします。
それらのことは「絵に生きる 絵を生きる 五人の作家の力」(風来舎)をお読みいただ
ければお分かりになれると思います。
http://www.gallery-shimada.com/01/diary/index1108_09.html
それは「作品の蒐集」ではなく「作家の蒐集」といってもいいのですが、蒐集ではなく
やはり「出会いの縁」という言葉が相応しいのではないかと思います。
それらは、いわば綺麗ごとにすぎないと感じられるかもしれません。
自分を問い続け、選びとってきた道は、執着からも「自由=一所不在」として、恬淡と
して無に帰すごとく歩みたいと思います。
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1000回続いてきた「このメールマガジンへの感想」をお寄せ下さい。
締め切り 8月5日(火)
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展覧会案内
ミニアテュール展は見応え、買い応えがあります。
是非、お運び下さい。
■■ クボタケシ展 Le peche mignon ☆ ボクと小さな言葉 
魅力的な展覧会です。Le peche mignonの意味も書いています。
http://gallery-shimada.com/?p=2063
■■今日の言葉
積極的に平和を守るため戦争だ!冗談じゃない。
私は子どもや孫や親戚の子を戦場に送るわけにはいきません。その時は皆さん、
私たちが行きましょう!人数が多くて先が短い高齢者、怖いものなしです。
鉄砲の音も良く聞こえないし(号令も命令も)、照準を定められないから人を殺す
こともなく、敵からも喜ばれます。最高指揮官のあべさんには私から「薬の時間
を守り、近くにトイレがある戦闘地域で、30分毎に休憩と、ケアマネ、ヘルパー
さんを各連隊、部隊に配属するよう」お願いしておきます。
ウチのカミさんも「アンタには保険をかけてあるから喜んで送り出す」と申しております。バンザーイィ!
松元ヒロ
蝙蝠から
松元ヒロさんの「ひとりだち」(紀伊国屋ホール)公演。10月3日、4、5日。
このチラシの言葉から引用させていただきました。
松元ヒロさんの神戸公演(松方ホールホワイエ)を聴きに言ったら、あの爆笑語り口で
石井一男さんのことを語られたのでびっくりしました。
ヒロさんのことは下記で
http://www.winterdesign.net/hiropon/

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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
豊にする芸術活動に助成しています。
http://www.kobushi-kikin.com/
本基金へのご寄付は、公益財団法人への寄付として寄付控除の対象となります。
・みなと銀行 北野坂支店 普 1656831 公益財団法人神戸文化支援基金
・郵便振替口座:公益財団法人 神戸文化支援基金 00950-0-322393
他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393
■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸
〒650-0003 神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲートB1F・1F
 TEL&FAX 078-262-8058
発行責任者 島田誠
ホームページ: http://www.gallery-shimada.com
メールアドレス:gallery.shimada@dream.com

Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1002号 出会いの縁 

□■□2014年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
Info—1002号
出会いの縁
−平和をつくるー
1 蝙蝠日記  窪島さん、佐喜眞さん
2 展覧会案内 ミニアテュール神戸2015
クボタケシ展 Le peche mignon ☆ ボクと小さな言葉
3 メルマガ1000号記念  感想をお寄せ下さい。
4 今日の言葉 そういうものに わたしは負けない

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■■蝙蝠日記 窪島さんの蒐集道楽
上田からの帰路は窪島誠一郎さんの近著「蒐集道楽—わが絵蒐(あつ)めの道」を
読む。行路は「アートで平和をつくる 沖縄・佐喜眞美術館の軌跡」(岩波ブックレット
No904」を読んでいました。
偶然、数日前に佐喜眞道夫さんから送られてきたのです。
この二つのユニークな美術館は異母兄弟のように感じる、そして、どちらともお付き合いさせていただいている。

窪島さんは会の最後の挨拶で自分はいかにデッサン館が建つ塩田平を愛しているか、そこからの眺めに飽きず感動してきたかを、涙を宿したように熱く語った。
私邸からは六甲山と大阪湾に抱きしめられたような神戸を早朝から夜景まで飽かず眺め
細胞の隅々まで愛しさに染まっている。

窪島さんのコレクター魂は「収集」ではなく「蒐」、即ち草叢(くさむら)に鬼が住む。
好きな作品にであうと手に入れるまで追いかけずにおれない。
——「盗んでも欲しいと思う絵がいい絵だ」と言ったのは現代画廊の洲之内徹。
——「盗んだ絵をもう一ど盗まれてもかまわない」もしくは「その絵の良さを、だれかに
わかってもらいたい」と言うのが窪島誠一郎。P176
私には決定的に所有への執念が欠けている。
私にも多くのコレクションがあるが「作品の居場所=一時預かり」と言っていい。
私にとっては、画廊とは作品の居場所探しであり、それが今、たまたま手元にあるだけで
す。
窪島さんの絵に狂うこころに確かに美は宿り、それがデッサン館の35年を支え、無言
館を育て膨大なコレクションを成してきたのです。
この本はその満身創痍の軌跡を赤裸々に語って、圧倒されます。

どんな名だたるコレクションだって、しょせん収蔵家が生きているうちに集めた作品であ
る。人の一生に限りがあるように、やがてコレクションにも散逸したり消滅したりする日
がやってきて自然だろう。そうであるなら、人と絵との出会いも一期一会であり、たとえ
その絵を所有できなくても、人はそのときに出会った絵を愛することだけで、じゅうぶん
幸福なはずなのだ。ほんらい絵というものは、そうした人間のエゴのあいだを行ったり来
たりする、いはば「一所不在」の宿命を持っているのではなかろうか。(窪島P174)

窪島さんは揺れ動く心と歩んできた道を隠さず話し、書かれるようになられました。
いままで繰り返し、講演を聴き、本を読み。また会話をしてきました。
露悪的な匂いが昇華され、私と異なる茨の道を避けずに闘ってきた者としての矜持(ほこ
り)が、今、身についた趣となって自然体のうちに伝わってくるものがあります。

会場で佐喜眞潤さんに会いました。いまは美術館の館長代理です。最初に出会ったのは、まだ彼が大学生で、最初の松村光秀展をしていただいた2007年1月でした。彼が三線を弾き松村先生が踊りだし、そして涙された情景が、まざまざと蘇ります。
(「絵に生きる、絵を生きる」に詳しく書いています)
その後、佐喜眞美術館では
「現代の絵師 松村光秀展」2010年8月25日(水)〜10月18日
佐喜眞美術館へ寄贈した作品による
「謎の絵師 松村光秀を偲ぶ 展」2013年3月14日(木)〜5月6日(月)
と、三回の展覧会が開催され
琉球新報の展評「松村光秀を偲ぶ展 魂の美しき航跡」(4月26日)を私が、
沖縄タイムスの展評、味わい深める「非条理」(4月29日)を窪島さんが書かれたのでした。

今回は窪島さんの仕事と私の仕事の違いを比較的に述べるつもりで書き始めたのですが、
まだ、入り口にたったままです。
次回に続きます。
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1000回続いてきた「このメールマガジンへの感想」をお寄せ下さい。
締め切り 8月5日(火)
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展覧会案内
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■■今日の言葉
雨にも 風にもまけず
西にせんそうがあれば
出かけていってかかわり
フクシマでばくはつがあれば
こわがらなくてもいいといい
けんぽう改正ができなければ
オレが閣議できめるといい
金もちには もっともうけろといい
びんぼう人には がまんして税金を払えという

そういうものに わたしは負けない
(「あべにもまけず」)
かわいいイラストが描かれた、あいおい法律事務所の
暑中見舞いから


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公益財団法人「神戸文化支援基金」(こぶし基金)は兵庫・神戸の文化の土壌を
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他行から振込みの場合は店番 099 当座 0322393
■発行元 ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸
〒650-0003 神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲートB1F・1F
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発行責任者 島田誠
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Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1001号 信濃デッサン館 開館35周年

□■□2014年7月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info—1001号
          信濃デッサン館 開館35周年  
             
1 蝙蝠日記  窪島さんとの深い因縁
2 展覧会案内 ミニアテュール神戸2015  
        クボタケシ展 Le peche mignon ☆ ボクと小さな言葉 
3 メルマガ1000号記念  感想をお寄せ下さい。 
4 今日の言葉 愛し狂う人の心にのみ「美」は生じる。

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■■蝙蝠日記 窪島さんとの深い因縁
畏兄 窪島誠一郎の「信濃デッサン館」が開館35周年を迎え、お祝いの会が
長野県上田市であり、行ってきました。
前史としての画廊暦は除いて「デッサン館」は1979年6月30日に開館しました。
私が海文堂書店の社長に就任したのが1973年、新しい事業展開として、応接室を自ら日
曜大工で改造15平方メートルのギャラリーとしたのが1978年でした。
歴史は、ほぼ同じですが、最初の時点から、その考え方、志のスケールの違いが歴然とし、
いつも仰ぎ見る存在でした。
でも窪島さんとは深い因縁で結ばれています。
私がはじめてデッサン館を訪ねたのは1992年3月。美木剛夫妻(当時、ジャン・ムー
ランオーナーシェフ)と私と家内の4人が神戸からはるばる車で訪ねました。
この旅と、同じギャラリー通信に書いた「50才にして心朽ちたり」という私のエッセイ
を石井一男さんが電話をしてくるきっかけになり今の出会いになりました。
そのことは「無愛想な蝙蝠」(風来舎)に書いています。(絶版ですが貸し出しいたします)

その後、ご縁が繋がり、窪島さんのもう一つの大切な仕事の柱である「戦没画学生の絵の
収集」を野見山暁冶さんと始められその初めての展覧会を阪神大震災の1995年秋に海文
堂ギャラリーで開催しました。それは阪神大震災が50年目の戦場と言われ、窪島さんは
ここから「戦没画学生の絵」はスタートしたいと願われ、野見山暁冶さんもお見えになら
れたのでした。
翌1996年には山本芳樹(神戸・風月堂:故人)さん」の尽力で実行委員会をつくり「兵
庫県復興支援館」(三宮駅前)で展覧会を開催、翌1997年5月1日に戦没画学生慰霊美術
館「無言館」が開館したのです。
毎年続く神戸風月堂さんでの窪島誠一郎さんのサロンの発端はここにあります。

木下晋、水村喜一郎、松村光秀、藤崎孝敏、掛井五郎、など多くの作家が繋がっています。
とりわけ松村光秀さんは二度、「槐多庵」で大きな展覧会を開催していただき、没後40数
点が収蔵され「幽しきかな、愛しきかな<謎の絵師>松村光秀を偲ぶ展」が2013年1月
に開催されました。西橋正泰(元HNKアナウンサー)を交えたトークをしました。

20数年に及ぶお付き合いのことを簡単にはかくことは難しいのですが、次回のメルマガで
引き合うものがありながら、全く正反対ともいえる窪島さんの仕事と私の仕事を、すこし
比較的に書いてみたいと思います。 
■■■■
1000号に到達しました。
よくも書いてきたものですね。よくも読んで下さったものですね。
ありがとうございます。
1000回続いてきた「このメールマガジンへの感想」をお寄せ下さい。
締め切り 8月5日(火)
■■■■
展覧会案内
ミニアテュール展は見応え、買い応えがあります。
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■■ クボタケシ展 Le peche mignon ☆ ボクと小さな言葉 
昨日、ポルトガルでの滞在制作を終えて帰国したばかりのクボタケシさん。
初日だけいて、すぐに宮崎でのレジデンス制作に向かわれ、週末に戻られ
る予定です。
魅力的な展覧会です。Le peche mignonの意味も書いています。
http://gallery-shimada.com/?p=2063
■■今日の言葉
人は「美」を愛し狂うのではない。
愛し狂う人の心にのみ「美」は生じる。
窪島誠一郎 「信濃デッサン館」沿革 より
蝙蝠から
前回の志村ふくみさんの「今日の言葉」に誤りがありました

雑然とした概念を打ち捨て(誤 内捨て)ようやく最後の旅が、今この時なのではないか、
その旅というのは、成熟した物や事として現前するものを私が全存在をかけて受けとめる
ことではないか。それは、委託を受けるということなのではないだろうか。


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