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■□■□ 2017年5月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1321号 5月20日

■□■□ 2017年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1321号 5月20日 
 
              奇想の系譜  

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1 蝙蝠日記
 
2 展覧会案内   三瓶初美展 20日から
          高野卯港展 24日まで  

3 今日の言葉   自由(リベルテ)

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1  蝙蝠日記  奇想の系譜
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20日(土)から兵庫県立美術館で「ベルギー 奇想の系譜展」が始まります。
一足早く、ゆっくりと見てきました。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/

ヒエロニムス・ボス、ブリューゲル、マグリット、アンソールなど好きな作
家がずらり。
ボス、ブリューゲルは海外の多くの美術館で見てきました。
私の最初のエッセイ集「不愛想な蝙蝠」(1993)の最初が、スペインへの旅
でその書き出しが、プラド美術館。その2行目にはボッスの「快楽の園」と
ブリューゲルなのですから年季が入っています。
スペインには三度、ベルギーにも一度行っています。

ここでは、その大好きな作家、毛色の変わったパナマレンコ
に触れておきましょう。(カタログP132,133)
飛行物体を作品に引用するので「パンアメリカン航空」から名前がついてい
るそうですが、そういえば姫路市立美術館でぶら下がっている巨大な作品を
みました。多分、学芸員の方も誰も知らないエピソードを。

パナマレンコの若き日、私が繰り返し紹介してきたスェーデン在住の中島由
夫さんと一緒に暮らしていたことがあるのです。
1965年のことです。その写真もあるのです。
KAIBUNDO GALLERY が出版した「YOSHIO NAKAJIMA DOCUMENT 1940-1994」
(1994)に収めています。

そしてこのDOCUMENTを編集したのが、当時のギャラリースタッフ佐野玉緒さん、
すなわち、花方の珠寶さんなのです。。

今や、国際的に研究も進んでいる、中島由夫ですが、その基礎がこのDOCUMENT
にあるのです。

ギャラリー島田でご覧いただけるようにします。

中島由夫については下記で
http://www.yoshionakajima.net/

ギャラリー島田での中島由夫展は、今年 10月28日―11月8日 です。

◎ご招待情報
兵庫県立美術館「ベルギー 奇想の系譜展」10名様
FAX Mailにて受付いたします。
お名前、枚数、お電話番号をお知らせいただ後、ご来廊ください。

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2 展覧会案内
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三瓶初美展  風は約束にも思える   5/20(土)〜25(水) 1F deux
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2年ぶり、三度目の個展です。

あの時、あの場、あの風だった。立ち竦み、誘われ、見えないものが「内」
「外」を浸し、滲みだすような記憶が懐かしさと少しの哀しみをない交ぜに
しだ軌跡を遺す。

風は詩だった。詩は濃藍色を基調に白、墨、鼠などの豊かなニュアンスとな
り絵となり、心を震わせて通り抜けていく。
風のゆくへを見送る私もまた私の「あの」を抱いて佇みます。

誰が風をみたでしょう ぼくもあなたも見やしない
けれど木の葉を震わせて風は通り抜けていく

http://gallery-shimada.com/?p=4412

展示作業から、スタッフブログです。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7136

――――――――――――――――――――――――――――――――――
高野卯港展 哀しみを抱いて   24(水)まで B1F
――――――――――――――――――――――――――――――――――
洲之内徹に愛された卯港さん。
やはり豊かな情感を感じさせ、いいですね。
初めての方も是非・・・
http://gallery-shimada.com/?p=4409

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3 今日の言葉
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としをとる
それは おのが青春を
歳月のなかで 組織することだ
(エリュアール)

エリュアールはどんな失望の中にあっても真正面から「生きぬく希望」を書
きつづけた。
(石橋毅史 「本屋な日々」No.62 から)

◆●◆蝙蝠から
自由が制限され抑圧される危険な状態に直面しています。
「加川広重巨大絵画が繋ぐ東北と神戸2014」(KIITO)でアカペラ合唱団
「タローシンガーズ」にポール・エリュアールの詩、プーランクが作曲した
名曲「リベルテ」を歌ってもらい、感動しました。

小学校のノートに
僕の机に、木々に
砂に、雪に
僕は書く 君の名を

読んだすべてページに
白いすべてのページに
石に、血に、紙に、灰に
僕は書く 君の名を

金ぴかの肖像に
戦士の武器に
王様の冠に
僕は書く 君の名を

ジャングルに、砂漠に
獣や鳥の巣に、エニシダに
子供時代の木霊に
僕は書く 君の名を

夜の素晴らしい時に
昼の白いパンに
婚約した季節に
僕は書く 君の名を

僕の青空の切れ端すべてに
カビた太陽の池に
輝く月の湖に
僕は書く 君の名を

野に、地平線に
鳥たちの翼に
さらに影の風車に
僕は書く 君の名を

夜明けの 吹きつける風に
海に 船に
そびえ立つ山に
僕は書く 君の名を

雲たちの泡に
嵐の汗に
降りしきる退屈な雨に
僕は書く 君の名を

きらめく形象に
色とりどりの鐘に
自然の真理に
僕は書く 君の名を

目覚めた小道に
広がった道路に
あふれる広場に
僕は書く 君の名を

ともる灯りに
消える灯りに
集まった僕の家々に
僕は書く 君の名を

ふたつに切られた
鏡の中と、僕の部屋の果物に
空っぽの貝殻の僕のベッドに
僕は書く 君の名を

食いしん坊で大人しい僕の犬に
その立てた耳に
そのぎこちない前足に
僕は書く 君の名を

ぼくの戸口の踏み台に
慣れ親しんだ物に
祝福された炎の波に
僕は書く 君の名を

同意した全ての肉体に
友だちの額に
差しのべられた手それぞれに
僕は書く 君の名を

驚きのガラスに
沈黙よりはるかに
慎み深い唇に
僕は書く 君の名を

破壊されたぼくの隠れ家に
崩れ落ちたぼくの灯台に
ぼくの倦怠の壁に
僕は書く 君の名を

希望のない不在に
裸の孤独に
死の歩みに
僕は書く 君の名を

よみがえった健康に
消え去った危機に
記憶のない希望に
僕は書く 君の名を

そして、ただひとつの言葉の力を借りて
僕はまた人生を始める
僕は生まれた

君を知るために
君を名づけるために

自由(リベルテ)と。

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■□■□ 2017年5月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1320号 5月12日

■□■□ 2017年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1320号 5月12日 

             哀しみを抱いて  

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1 蝙蝠日記    何という忙しさ
 
2 展覧会案内   高野卯港展 5月13日 明日から  

3 アート・サポート・センター神戸から
          
4 今日の言葉
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1  蝙蝠日記  何という忙しさ
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黄金週間は普通はギャラリーは静かなのに今年は杉本裕子展も、南輝子展も
終日、ざわざわとにぎわっていました。

それは作家の思い、魅力が磁力となっているのでした。

南輝子展―WAR IS OVER! は後半に入りました。遠くからの方も多く、
画家、エッセイスト、歌人としての魅力が横溢すると同時に、この危機的な
時代への意識が共振しているのですね。
http://gallery-shimada.com/?p=4377
ライブペインティングも・・・

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2 展覧会案内  「高野卯港展 哀しみを抱いて」 5/13(土)―24(水)
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卯港さんの世界は、宮本輝の「泥の河」の世界である。この小説の舞台は、
昭和30年の大阪。まだ戦後を引きずっていた時代で主人公の信雄、喜一は9
歳。そのころ卯港は7歳。ほぼ同じ世界、同じ境遇を生きた。生後1年のとき
父は戦争引き上げマラリアで没。母の手で育てられた。
洛陽で様々に染め上げられ、刻々に変幻し、黄昏てゆく空。そこに鮮やかな
緑や黄を勢いよく刷く。高野卯港の夢と現実とのあわいを揺れ動く思いが凝
縮され、独特の色彩が綾なす感傷美に留まらない切迫した気配は誰にも表現
できない荘厳にして絢爛たる滅びの交響詩である。孤愁を湛えた暗い透明感
のある画面が、惻惻たる余韻を漂わせて美しい。
その美しい世界をご覧ください。
http://gallery-shimada.com/?p=4409

2008年10月3日 歿 最期まで付き合い、見届けた。

展示作業風景です。
新しいインターンさん(中国から)も加わって。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7126

ギャラリー島田Troisにも展示しております。ご覧ください。

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3 アート・サポート・センター神戸から      ◎後援しています◎
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Journey with Music
加川プロジェクトで毎回、東北への思いを即興演奏に込めて演奏してくださ
ったイヨウユミさん。
ピアニスト、作曲家、即興演奏、劇音楽の作曲、指揮者、役者など多方面の
顔を持つ彼女ですが、今回は彼女の大好きな作曲家シューベルトの演奏をお
聞きください。
・シューベルトの即興曲142
・さすらい人幻想曲
・即興演奏

《 イトウユミ ピアノリサイタル Journey with Music Series No.10 》
5月13日(土) 灘区民ホール 14:00―15:30 (13:30開場)
前売:2,000円 当日:2,500円 灘区割:500円引き 
お問い合せ:078-802-8555

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4 今日の言葉
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「人生はいかに悲しいことか。ぼくの願うことの事々は壊れています。この
世に悲しむために生まれてきたようなものだ。これから先、ずっと生きてゆ
かねばならないとは――
ぼくの日記は悲しみばかりだ。」
高野卯港(1972年11月16日の日記から)

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■□■□ 2017年5月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1319号 5月6日 

■□■□ 2017年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1319号 5月6日 
 
            さまざまな交差の場として  

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1 蝙蝠日記  
 
2 展覧会案内  今日から「南輝子展 WAR IS OVER !」   
          
3 今日の言葉
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1  蝙蝠日記  これはクレージーだ!!
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新しいインターンさんと面接をした。
ほとんど大学からの紹介で優秀な人材です。
私がこのギャラリーの内容や学びどころについて説明をし、
「年間、50くらいの展覧会をしている」と言うと
立ち会っていた猪子大地が「いやもっとです」という。

それで数えてみた。
昨年(2016年)が58回。
今年(2017年)が62回であり、全て決まっている。
来年(2018年)は40周年で、大きな展覧会の構想がいろいろあり
ほとんどの日程が決まっていて、三つ目のギャラリーTroisも加わってくる。

どの展覧会も「作家とともにつくる」ことを心がけているので、誰もが忙し
いはずである。

スタッフ(子育て中も含めて)4名と新しい中国からの二人を含めて6名の
インターンさんが学びながら働いていることになります。
過去を含めればドイツ、台湾、ブルガリア、中国と多彩です。
6名のうち2人は9月からフランス、ルーマニアに留学するそうです。
今後はアート・サポート・センター神戸を含めてボランティアさんもお願い
する予定です。

こうしたインターンさんたちはスタッフブログの展示作業で紹介されたりし
ています。今回のブログでもKさんが・・

ならば何人くらいの作家さんが登場しているのだろうか。
グループ展や、なんと言っても「ミニア千ュール神戸展」。
毎年200人くらいでしょうか?
いや、もっと?

そう、忘れないように付け加えれば公益財団法人「神戸文化支援基金」の本
部、事務局でもあり、そのスタッフも出入りしています。

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2 展覧会案内    
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今日から「南輝子展 WAR IS OVER !」が始まります。
会場風景をご覧ください。
http://gallery-shimada.com/?p=4377

島田の言葉です。
南輝子は画家であり歌人である。歌集「Roy-cwratone(精霊ながし)」
「ジャワジャカルタ百首」「WAR IS OVER!百首」の刊行の都度、生命の輝き
を謳い上げる絵を発表している。
根底には神戸の震災によってジャワで虐殺された父への思いが封印を解かれ、
全身で対峙し魂の震えと戦(おのの)きの表現者となった。南の言葉と絵画
は「IF YOU WANT!」という刃を自らの喉元に突き付けていることによって、
時代の空気を切り裂こうとしている。

展示作業風景です(南さんも、スタッフも、インターンさんも)
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7115

そしてこの展覧会に合わせて「WAR IS OVER! 百首」(ながらみ書房)を
上梓されました。

「杉本裕子展 ―‘17」
http://gallery-shimada.com/?p=4371
連日、絶え間なしににぎわっていますね。
自由な空気感がいいですね。
10日(水)が最終日です。(火曜は18:00、最終日は17:00まで)

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3 今日の言葉
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ふめば肉体につたはるおんうおん桜花ふみしむ父踏むように

口にして胎内燃ゆる文字にしてたましい歪む言葉ぎゃくさつ

歳月やジャワ・ジャカルタの虐殺をひとに語りてさらにへだたる

はちぐわつの帽子かぶればいつせいに遠き呻きが駆け寄ってくる

「WAR IS OVER ! 百首」(ながらみ書房)より

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■□■□ 2017年5月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1318号 5月4日

■□■□ 2017年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1318号 5月4日 
 
            身捨つるほどの祖国はありや。

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1 蝙蝠日記  
 
2 展覧会案内  南輝子展(予告) 
          
3 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや。
(寺山修司青春歌集(角川文庫)P27 祖国喪失 壱 の 冒頭より)

5月4日は寺山修司が47歳で亡くなった日です。1983年のことです。 
処女作品集「われに五月を」と題されています。

「身捨つるほどの祖国」を問わねばなりません。

4月29日 昭和の日
5月1日 メーデー
5月3日  憲法記念日
5月4日  みどりの日
5月5日  こどもの日
昭和の日、みどりの日は、ともに昭和天皇に結び付く祝日であることを想え
ば黄金週間は単なるバカンスとは言えない、深い意味を持っていて、この時
期に憲法改悪と共謀罪への道が開かれようとすることは、あってはならない
ことです。
憲法を考える、あるいは変えるということを否定するものではありません。
その目的については、あってはならないことが前提とされているので、改悪
と断定いたします。

今朝、なかにし礼(作家・作詞家)が「憲法は芸術だ」(朝日新聞)に戦争
で三度棄民され、兵士でもない8歳での加害体験を語っています。
ここにも寺山修司の名があり、あっという間に核兵器保有国となり、このま
まではいつか戦争になる、この気配を止めないといけない。それを個人とし
て言い続ける。とあります。(オピニオン 9面)

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2 展覧会案内    
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「杉本裕子展 ―‘17」
まるで画家の画室に遊んでいるようににぎやかに、ゆったりと、様々に触れ、
様々に話し、・・・
みなさんも「ひととき」をお過ごしください。
http://gallery-shimada.com/?p=4371

◎予告です 
「南輝子展 WAR IS OVER !」が6日(土)から始まります。
http://gallery-shimada.com/?p=4377
南さんの父は生まれたばかりの南さんの顔も名も知らぬ間に兵士でもなかっ
たのにジャカルタで終戦後に虐殺されたのです。
南さんの言葉です。
殺すな!殺させるな!殺されるな!アジア太平洋戦争で殺された女、父達
2300万人の無念をおもう時、日本国憲法施行から70年の今年こそ、みんなで
手をつなぎ、心をつなぎ、いまあるこの平和を、次の世代へ、その次の世代
へ、世界へ、手渡さねばなりません。
WAR IS OVER, IF YOU WANT IT.
(南輝子)
 
そしてこの展覧会に合わせて「WAR IS OVER! 百首」(ながらみ書房)を
上梓されました。

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3 今日の言葉
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僕はもう花ばなを歌わないだろう
僕はもう小鳥やランプを歌わないだろう
春の水を祖国とよんで 旅立った友らのことを
そうして僕が知らない僕の新しい血について
僕は林で考えるだろう
木苺よ 寮よ 傷をもたない僕の青春よ
さようなら
きらめく季節に
だれがあの帆を歌ったか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ
二十才 僕は五月に誕生した
僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる
いまこと時 僕は僕の季節の入口で
はにかみながら鳥たちへ
手をあげてみる
二十才 僕は五月に誕生した

1975年1月、寺山修司処女作品集「われに五月を」より後半のフレーズです。
寺山は1935年1月生まれ。20才の5月を謳い、それから27年後の5月に逝った。

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■□■□ 2017年5月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1317号 5月1日

■□■□ 2017年5月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1317号 5月1日 
 
            花々の絨毯とオペラへどうぞ

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1 蝙蝠日記  
 
2 展覧会案内   杉本裕子展 西久保専司展
          
3 今日の言葉  

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1 蝙蝠日記  花々の絨毯とオペラへどうぞ
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原田の森ギャラリー リニューアル・オープン展
    ―ひょうごから世界へー
    [新進気鋭20人の挑戦]

中規模なのが残念ですがそれぞれに見所があり、思わず長い時間を過ごしま
した。
熱心に見入っている知人に尋ねたら面白いので3回目だと答えました。

20人のうち8人の作家がギャラリー 島田に関わりがありました。
なかでも面白かったのは山村幸則の映像「風を待つ」とミクストメディア
「空をみる」。
「空をみる」は外から見上げるのですが、警察に通報があったそうです。何
で??

クボ 健史のオブジェ(屋外展示)も館外展示ですが、しゃがんで覗き込んで
下さい。

どちらも新作で挑んでいて新鮮でした。
タイトルが「森の森のコウモリ」。いいですね。

ポーランドに一年滞在制作する東影智裕、
内藤絹子、来年、登場する築山有城、様々に仕事をしてきた坪田昌之、など。
5月7日までです。
本館1F、2Fとも記念展です。お運びください。

北野坂でのインフィオラータは5月3日(水・祝)〜5月5日(金・祝)です。
その一筋西がハンター坂です。
喧騒を離れてゆったりとした空間へどうぞ。

ギャラリー島田Troisもコレクションを見ていただきますね。
CLOSEの時はそとからでごめんなさい。

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2 展覧会案内    
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「杉本裕子展 ―‘17」 4/29(土) ― 5/10(水)  B1F
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多くの方がゆったりとした時間を過ごされています。
杉本さんの作品に「画室にて」というタイトルを見かけますが、ギャラリー
空間そのものがアトリエ化しているのです。
それは、こんな風なのです。
http://gallery-shimada.com/?p=4371
多くの資料やスケッチファイルなども
そして杉本さんも。
「丸ごと杉本裕子」とともに ゆったりと春をお楽しみください。

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「COLOR×COLOR 西久保専司展」 4/29(土) ― 5/4(木)  1F deux
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こちらは初登場ながらベテランの西久保さん。
 ひたすらCOLOR×COLORの不思議さ。
http://gallery-shimada.com/?p=4374

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3 今日の言葉
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operaとarte
イタリア語で仕事は「オペラopera」ともいう。
一般にはオペラというと「蝶蝶夫人」や「アイーダ」のような豪華なオペラ
ハウスで上演されるオペラを思い浮かべるが、もともとオペラというラテン
語には「仕事」という意味があった。
仕事はオペラのように楽しくするものであって、その楽しみの中に「アルテ」
つまり美があり芸術がある。そのような要素をもう一度復活して、それを洗
練化していくことが、大量生産システムが生き詰まった成熟社会に中で見直
され始めているといってよい。
佐々木雅幸「創造都市への挑戦―産業と文化の息づく街へ」
(岩波現代文庫)P64

3月4日。福島県白河市でのシンポジウムでご一緒した佐々木さんから、もっと
勉強するようにと贈られた本から。
私のGWの課題図書です。

そうか、ここはオペラ劇場で私はそこを率いているのか。だから楽しいのか。

みなさん、GWはこちらでオペラを楽しんで下さい。
劇場までは花々の絨毯がお待ちしています。

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1316号 4月28日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1316号 4月28日 
 
            皐月(さつき)へ 

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1 蝙蝠日記  
 
2 展覧会案内   杉本裕子展 西久保専司展
          
3 現代アートと<いのち>  

4 今日の言葉

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1 蝙蝠日記 皐月(さつき)へ 
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5月はゴールデンウィーク、すなわち黄金週間として7日まで9日間も休みが
続く人もあるそうな。
私には無関係なことです。

ともかく「託されること」が「解決する」ことより限りなく多く、山となす。
積み上がるのがお金であればいいのだけど。

それがますます顕著になったのが昨年7月のギャラリー島田Troisのオープン
でした。

そこを私の居場所とし「財団」のオフィスとしました。
今までは訪ねてこられても展覧会場でしたから・・・

私の尊敬する白洲次郎、正子さんの鶴川村の居宅は「武相荘」と名付けられ
ていました。
私はそれに倣って妙法寺の居宅を「武愛荘」と呼んでいました。不愛想にち
なんでのことです。
Troisのオフィスに今度も看板を掲げようか。

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2 展覧会案内    
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「杉本裕子展 ―‘17」 4/29(土) – 5/10(水)  B1F
――――――――――――――――――――――――――――――――――
なんという自由な発想、壊しながら創る。面白いを楽しむ。
それが私たちの頭をほぐし、大切ななにかを取り戻してくれる。

展示作業も実に大胆。下記をどうぞ。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7092

キャンバスの白をそのまま絵具として使う。
木枠にはって、のこぎりで切る。木枠は画布をささえるものだけど、違う意
味として表にあらわれる。描いた画を消す。床におちた絵具、パレット、椅
子、ハコ、イーゼル、白いキャンバス、木枠。いつも、私の居るところ。そ
こですごす時間。(杉本裕子)

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「COLOR×COLOR 西久保専司展」 4/29(土) – 5/4(木)  1F deux
――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕らの世代は、あくまで物質感にこだわる。IT化のデジタル思想により総て
の事象が記号化される今日、むしろアートの生命は全くその外側にある。
現場に立ち、事物を自分の五感で受けとめ、確かめるというアナログ精神が
必要だ。総ては、そこから始まる。(西久保専司)
http://gallery-shimada.com/?p=4374

西久保さんは初登場。でもギャラリー島田での展覧会は、ほとんど見ておら
れます。
カラフルでパワフル・・・
でもその素材感は?
お運び、確認してください。
http://gallery-shimada.com/blog/

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3 想像文化研究組織(ICI)で話します
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現代アートと<いのち>
三回シリーズの2回目に、昨年9月に引き続き呼んでいただきました。

まだ話し足りない思いがあったので、うれしいことです。
5月14日(日)には 井上廣子さん 「時の足音を聴く」
6月10日(土)は 私が「生きる実感の共有」
6月18日(日)は 藤本由紀夫さん

井上廣子さんも、藤本由紀夫さん(2018年に)も個展をさせていただく、尊
敬してやまない作家さんです。

ICIの紹介文は次の通りです。

■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1315号 4月26日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1315号 4月26日 
 
            神戸塾 サロンのお知らせ

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1 蝙蝠日記    「芸と反骨」から
2 神戸塾サロン  「羅生門」上映とトーク
3 展覧会案内   上村亮太の世界 No.2 、細井美奈子展
4 今日の言葉   一本の鉛筆
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1 蝙蝠日記
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〇お礼
アート・サポート・センター神戸は多くの皆さまに支えられて様々なプロジ
ェクトやサロン、東北志縁なども行ってきました。
2017年度会費を多くの方から頂戴いたしました。
心からのお礼を申し上げます。

〇神戸塾サロン
第325回は、伊良子序による「羅生門」上映とトーク
5月16日(火)18:30−
第326回は フランティシェク・ノボトニー「無伴奏ヴァイオリンの夕べ」
6月20日(火)19:00−  詳細は追って

〇永六輔さんの伝言
僕が愛した「芸と反骨」(矢崎泰久 編 集英社新書)を読みました。
この時、今。
そして今更ながらに知らなかったこと、思い出すこと、その姿、声、振る舞
い、言葉。
しきりに永さんを思います。

この本から
 
現代政治家五訓
一、政治家は親分の命令に忠実なることを本分とすべし。
一、政治家は外国に礼儀を正しくすべし。
一、政治家は法律の言外の意味を尚(たっと)ぶべし。
一、政治家は金品を重んずべし。
一、政治家は世論をそらすことを旨とすべし。
(永さんも構成作家だった三木鶏郎 NHK「ユーモア劇場」から)

この番組の政治風刺に封印命令が出され、そして番組も中止に追い込まれる。
NHKの会長の首も飛んだ。
1954年、63年前のことです。

その30年後、真相がわかった。
当時の佐藤栄作幹事長本人の指示だったという。
(矢崎泰久 「永六輔の伝言 僕が愛した『芸と反骨』」P52,53)

永さんが取り上げた反骨の人たち
野坂昭如、渥美清、三木鶏郎、小沢昭一、淡谷のり子、美空ひばり、中村八大、
坂本九、水上勉、三国連太郎、筑紫哲也、井上ひさし、三木のり平
みんな、飛び切りのエピソードで繋がっていきます。

矢崎さんがこの本を纏め校了したのは7月7日。永さんは帰らぬ人となりました。
あとがきは 7月11日 出棺の日です。

8月30日の「永(なが)のお別れ会」を永く心に抱き続けています。

今は、誰もいない。

そして気がつけば

戦争が廊下の奥に立つてゐた  渡邊白泉(昭和14)

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2 第325回 神戸塾 「羅生門」上映とトーク   
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5月16日(火)18:30 (開場18:00) 21:00終了予定
参加費:¥1,000 (ASK会員および、NPO神戸100年映画祭会員¥500)
主催:アート・サポート・センター神戸、NPO神戸100年映画祭
「羅生門」上映と伊良子序(いらこ・はじめ)さん(作家、NPO神戸100年
映画祭顧問)によるトーク

必ずご予約下さい。先着40名さま。
(会員のかたはその旨、お知らせください)

世界の映画の黄金時代と言われるのは、第二次大戦後の約十五年間。当然、
技術的にはアナログの時代である。映画人は情熱を結集し、創意工夫を重ね
て、戦争によって露呈した人間の本性の描写、社会描写に打ち込んだ。現在、
映画製作の土台はデジタル技術に移行し、表現の可能性が格段に広がった。
にもかかわらず、映画は訴える力を大きく後退させてしまった。なぜか?ア
ナログ時代の傑作中の傑作で、世界に日本映画とクロサワの存在を知らしめ
た「羅生門」の映画作りを見直すことで、総合アートとしての映画における
アナログ、デジタルの特質とその境界線について考えてみたい。

「羅生門」(1950年 大映)ベネチア映画祭グランプリ 88分
原作・芥川龍之介 監督・黒澤明 撮影・宮川一夫 脚本・黒澤明、橋本忍 
音楽・早坂文雄 出演・三船敏郎、森雅之、京マチ子、志村喬、千秋実

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3 展覧会紹介 
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上村亮太の世界 No.2 多くの方が来て下さいました。 
本日、最終日です。17:00まで
http://gallery-shimada.com/?p=4317

細井美奈子展 LOVE PEACE 2017 明日27日(木)16:00 まで
http://gallery-shimada.com/?p=4332

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4 今日の言葉 一本の鉛筆
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1.あなたに 聞いてもらいたい
  あなたに 読んでもらいたい
  あなたに 歌ってもらいたい
  あなたに 信じてもらいたい
  一本の鉛筆があれば
  私は あなたへの愛を書く
  一本の鉛筆があれば
  戦争はいやだと 私は書く
2.あなたに 愛をおくりたい
  あなたに 夢をおくりたい
  あなたに 春をおくりたい
  あなたに 世界をおくりたい
  一枚のザラ紙があれば
  私は子どもが欲しいと書く
  一枚のザラ紙があれば
  あなたを返してと 私は書く
  一本の鉛筆があれば
  八月六日の朝と書く
  一本の鉛筆があれば
  人間のいのちと 私は書く

【作詞】松山善三
【作曲】佐藤 勝
美空ひばり 「広島平和音楽祭」にて
https://www.youtube.com/embed/2iennv9YhlA

「永六輔の伝言 僕が愛した『芸と反骨』」p144 から

ひばりさんは亡くなる一年前に東京ドームで「不死鳥コンサート」を行い、
そのまま救急車で病院へ直行。
「広島平和音楽祭」はその数か月後だったことが書かれています。

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1314号 4月22日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1314号 4月22日 
 
              美術館を歩く

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1 蝙蝠日記

2 美術館を歩く  

3 展覧会紹介 細井美奈子展 今日から

4 今日の言葉
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1 蝙蝠日記
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ステッキを持ち、耳が遠いこの頃。出歩くことが億劫になった。
「スッテッキは素敵」などと洒落ているときではない。
でもバスや電車で、目の前の人が、スット立ち上がる、降りるのかと思うと、
席を譲ってくれたのでした。
概して人々はやさしい。

「国内亡命者宣言」をした詩人と飲んだ。ひそひそと。「共謀罪だね」
私はとっくにリストに入っている。
他人事ではないです。
みなさんも。
また。

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2 美術館を歩く   
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兵庫県立美術館の「新宮晋の宇宙船」の旅。
ゆったりと深呼吸をしながら伸びをし、強張った体もこころもほぐす。
この宇宙船は風や水や光でゆるかか千変万化して誘う。
Gallery Shimada Information 5月号に担当学芸員の遊免寛子さんがエッセイ
を寄せて下さいました。(今日の言葉をお読みください)

そして県美プレミアム「Out of Real」が多彩で面白い。
現実・社会に生きることの自覚を基点に、自らの作品に新たな生命を息づかせ
てきた作家たち。
「繋・関」、「変・語」、「転・現」、「虚・成」、「生・実」、「望・迫」

ギャラリー島田から上記、兵庫県美の展覧会へ先着10名様 ご招待


BBプラザ美術館では時を映す女性像  特集展示:松本宏―エロスの世界―が
開催されています。
コレクションによるものですが、いつもながら正確な解説とともに見せる、学
ぶ展覧会です。
入り口でお迎えする横尾忠則「Yasue」をはじめ、石井一男、高野卯港、西村功
などギャラリー島田のご縁による作品とも出会えます。是非、お運びください。

ギャラリー 島田から10名様、ご招待いたします。


神戸市立博物館の「遥かなるルネサンスー天正遣欧少年使節団がたどったイタ
リア」
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2017_1renaissance.html これは面白かったですね。
私は1983年にはじめてローマに行って以来9回、イタリアへ行っています。
なにより少年使節団の旅を辿ることがイタリアの私自身の旅の記憶と重なって
きます。
「そこに立った。そこで感じた」ことは大変重要なことだと思います。

本展では触れられていない4人の少年使節の帰国後の運命についても若桑 みど
りの「クアトロ・ラガッツィ – 天正少年使節と世界帝国 」を感動しながら読
みましたから。
一層の感懐でした。

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3 展覧会紹介 
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細井美奈子展  1F deux 今日から
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ギャラリー島田Deuxで「細井美奈子展 LOVE PEACE 2017」が始まります。
4/22(土)- 4/27(木)
初登場なのですが、パワフルでユーモラスですね。
時代のうっとうしい空気を切り裂いて「飛べ!」
なにかいいことありそう。
作家の言葉です。
女性は豊かな大地であってほしい、
赤のエネルギーを持ってたっぷりの愛情で
それぞれの人生に素晴らしい花を咲かせてほしい、
http://gallery-shimada.com/?p=4332
スタッフMの妄想コメントもどうぞ
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7070

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4 今日の言葉
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「新宮 晋の宇宙船」の旅                 遊免 寛子

 三田にアトリエを構える新宮 晋さんとの出会いは2012年、東日本大震災
の翌年に開催された「元気のぼり」のワークショップでした。「元気のぼり」
とは、こいのぼりの形をした白い布に復興を祈るメッセージや絵を描いて、
風に乗せて被災地に送る新宮さんのプロジェクトです。阪神・淡路大震災の
復興のシンボルである当館でも、こども達がメッセージや絵を描くワークシ
ョップを開催することになり、教育普及担当学芸員として関わったわけです。
その後「元気のぼり」は被災地に送り届けられ、宮城県美術館でもワークシ
ョップが開催されました。筆者も個人的に参加し、新宮さんの作品に対する
姿勢やお人柄に触れることが出来ました。
それから5年、これまでは団体鑑賞の対応やこどものイベントなど日常業務で
精一杯ということもあり、小規模展以外は担当することがなかったのですが、
今回は、係を超えたバックアップを得て「新宮 晋の宇宙船」を担当すること
になりました。美術館を含む博物館では、近年、国立や公立・私立の大規模
館を中心に、教育普及専門の職員を配置する例が増えています。専門的な知
識を持つ職員が継続して活動を行うことはひとつの理想ですが、博物館にお
ける最も基本的な教育普及活動が展示であることは言うまでもなく、その全
体を知らずして十分な教育普及活動が出来るのだろうかと常々考えていた筆
者にとって、この機会はまさに天の恵みでした。
展覧会の準備段階では、風や水で動く新宮さんの作品は屋外にあってこそと
いう評価を拡張すべく、あえて室内の展示に挑戦する新宮さんの情熱や尽き
ることのないアイデアの数々に触れ、昂揚感を味わう一方、美術館の空間を
「宇宙船」を思わせる別世界に変えたいという新宮さんの思いを実現するこ
とは大変難しく、悩みの絶えない日々が続きました。しかし、展示に関わる
多くの方々に支えられ、遂にいつもとは少し異なる不思議な空間が出現しま
した。開幕してからも小さなトラブルは続き、まるで生き物を預かっている
ような気持ちです。それにも関わらず、展示にまつわる悩みや苦しみも含め
全てに喜びを見出している自分にふと気付きました。それは「旅」の感覚に
似ています。どうやら、新宮船長が舵を取る宇宙船のクルーとして筆者もず
っと旅をしていたようです。次はいよいよみなさんの番です。神戸に寄港中
の「宇宙船」に乗り込んで、新宮船長と共に新たな美を探す旅に出かけませ
んか。

(Gallery Shimada Information 5月号「美の散歩道」から)

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1313号 4月17日

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1313号 4月17日 
 
              今を生きる

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1 展覧会紹介  「上村亮太の世界 No.2」と
         「泉昭人 記憶の索引 Index of Memories」
不思議と揺らぎ

2 蝙蝠日記   縄を綯う  

3 今日の言葉

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1 展覧会紹介
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「上村亮太の世界 No.2」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
上村さんの世界は不思議と揺らぎに満ちています。
「面白いですね」といく人も眼を輝かせて声をかけていただきました。
そう、なんだか不思議、この人たちは何をしているのだろう。

会場の入り口付近には神戸港に行きかう船を描いたTag Boat seriesや
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4354
半抽象のWarehouse seriesが
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4353
奧へ進むと
壁面を埋め尽くすドローイングが
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4357
正面には不思議な三枚の絵が
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4356
パラシュートで降下する男たち
燃える紙を掲げる少女たち
網に絡めとられて抱き合う男女

絵が伝えようとすること
上村さんは言葉では語らないで絵にしているのです。
(画家ですから当然です)
SF漫画風であったり物語の挿画風であったり。
私はその奥に社会や人間存在への深い洞察を感じないわけにはいきません。
言葉に置き換えることを禁じるからこそ作品は雄弁であり、存在そのものが
語っているのです。

「燃える紙を掲げる少女」は上村さんの重要なモチーフです。
http://gallery-shimada.com/?p=4317#jp-carousel-4352

上村さんが厳密に作成した、年度毎の膨大なファイルもご覧いただけます。
しかし、残念なことに、そのファイルに収録された作品の多くが現存してい
ません。
そして、その時代と現在では作風が劇的に変化しています。

そこでどんなドラマがあったのか・・・・

そして今回、
上村さんのブログ DAY BY DAY
http://shipponashi.blog98.fc2.com/
に毎日かき続けてきた膨大なドローイングも整理されてご覧いただけます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
「泉昭人 Index of Memories」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
まずは作家の自己紹介から
http://gallery-shimada.com/?p=4329
作品は
大きな空間に浮かぶように、取り残されたような建物
灰青系、青系の空間そのものが豊かなニュアンスを伝えています。
http://gallery-shimada.com/?p=4329#jp-carousel-4361
アメリカでのレジデンスで描いた作品です
http://gallery-shimada.com/?p=4329#jp-carousel-4365
伸びやかで豊かなリズムがあり美しいですね。

知的で禁欲的な作品と、リズムとハーモニーがある作品。

◆●◆
泉さんと上村さん、面識もない二人ですが、近い意識も感じます。
この場にあること、いることが、泉さんに決定的な経験を与えるような気が
します。
お運びください。

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2 蝙蝠日記   縄を綯う  
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GALLEY INFORMATION(月報)としての蝙蝠日記 4月号は下記でお読みいた
だけます。

「縄を綯う」
http://gallery-shimada.com/koumori/?p=557

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3 今日の言葉
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「財界人と云わず誰でも日本日本国民は、もっとはっきり政治に対する意見
を云うべきだと考える」 
「私は『戦後』というものは一寸やそっとで消失するものだとは思わない。
前の戦争が厳然たる事実である限り、歴史の一頁は永久に残ると考える。戦
後は永久に続くという考え方だ」
白洲次郎

◆●◆
占領期にGHQから「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれ、占領時代が終わっ
ても、日本の代議士から「もっとも煙たがられた男」であり続けた。
白洲次郎は神戸一中出身。同級生に今日出海。吉川幸次郎。
今こそ、それぞれに声を上げ続けねばならないですね。

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■□■□ 2017年4月 Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1312号 4月14日 

■□■□ 2017年4月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE Info―1312号 4月14日 
 
          上村亮太の不思議な世界

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1 展覧会紹介  上村亮太の世界 No.2
         泉昭人 記憶の索引 Index of Memories

2 今日の言葉  

3 こぶし基金より 高瀬アキ&岡登志子『大人のための音楽会 vol.2』
本日14日開催
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1 蝙蝠日記
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上村亮太の全てをギャラリー島田が共にあるき、皆さんとともに感じていき
たいと願って、いわば上村プロジェクトとして取り組んでいます。

上村亮太は書き継ぎ、私たちは長い物語りを読み解きます。
上村が触れる、すこし向う側であったり、隠されたり。聴こえない音、変え
られた意味。違う触感、食感や音、リズムなどが日常に差し込まれ、日々を
流れていきます。

今は、知る人も少ない、迫力に満ちた抽象や風景の作品の交えながら、そし
てそこに潜んでいた圧倒的なマグマと、現在の日常を描く断層についても覗
きこみたい、そしてこの場での意識的で連続的な発表によってその航跡をし
っかりと記憶にも記録にもとどめたいと願っています。

Document

2006年 言ってみたい正直な気持
http://gallery-shimada.com/01/schedule/exhibition/uemura_0609.html

2011年
http://gallery-shimada.com/?p=854

2012年
http://gallery-shimada.com/?p=729

2014年 SF
http://gallery-shimada.com/?p=1357

2014年 続SF
http://gallery-shimada.com/?p=2411

2016年 上村亮太の世界 No.1
http://gallery-shimada.com/?p=3950

そして今回が「上村亮太の世界 No2」となります。
http://gallery-shimada.com/?p=4317

上村亮太の2004年頃〜2017年までのドローイング作品。抽象的な風景
画を経て人物を描き始めた「swimming」シリーズ、神戸港を行き交う船を始
め、動いている物を描いた「moving」シリーズ、旗を描いた「flag」シリー
ズ、そして、夜の風景を描いた「夜景」シリーズから、現在の「SF」シリー
ズに至る作品群を展示しています。

展示作業風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/?p=7050」
展示風景はまだご覧いただけませんが、空間全体を、作品が埋め尽くす、す
なわち上村ワールドに包まれる。そんな感じでしょうか。

もう一つの展覧会案内
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1Fdeux   泉昭人  記憶の索引 Index of Memories
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続々と続く 新しい作家の登場シリーズです。

泉昭人さんは、勤めながら絵を描いてこられましたが、それを辞し、英国の
大学でファインアート修士課程を修了、当ギャラリーでの個展を目指して二
つの海外でのレジデンスを経ての今回の発表となりました。 

作家の言葉です。
http://gallery-shimada.com/?p=4329
展示作業風景です。
http://gallery-shimada.com/blog/

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2 今日の言葉
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輝ける老人よ、いまこそ もっと未来を語れ。若者のために。

水戸喜世子

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3 こぶし基金より 助成事業のお知らせ
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高瀬アキ&岡登志子『大人のための音楽会 vol.2』
本日開催です!

前半はピアノとダンスの即興セッション。
後半のワークショップでは、ジャズピアニストの高瀬アキさんのナビゲート
で、参加者みなさんと手拍子でリズムを奏でます。
https://ensemblesonne-news.jimdo.com/event/

日時:4月14日19:15開演(開場19:00、受け付け開始18:30)
会場:神戸市立灘区民ホール http://nadakuminhall.net/
料金:2,500円

◎灘区民ホールの横流れる都賀川沿いは桜の名所です!
 公演のあとは夜桜を楽しめるかもしれませんね。ぜひお運びください。

◇今年度の助成事業はHPをご覧下さい。
 http://kobushi-kikin.com/