生来の妄想癖が直らない。実現するには多くの人を巻き込むことになる。メルマガを読まれている方は落語のごとき「根拠なき自信家」論争を思い出されるでしょう。
三つのギャラリーで今年は58を数える展覧会。 常勤スタッフがいないのに芸術文化の土壌を豊かにする散水装置としての「こぶし基金」。
いま、新たな仕組みで出版をする取り組みをはじめる。見かねて多くの人が様々に手伝いコモンズをなす。波紋が静かに多くの皆さんの心に届く。

アート・ブック「アネモネ戦争」
プロジェクトがスタートした。私は発案しただけで、すべてはチーム・アネモネが仕組みを考え実行に移している。私は上村さんの原本を出版したいと思っていたがなんと一から全て新しく描いているそうだ。アート・サポート・センター神戸が協力。林淳子がチームのメンバーです。プロジェクトのHPに編集代表の松田素子さんによるその理念が掲げられている。是非、お読みください。(https://team-anemone.com/)
松田さんは300冊以上の本を世に出した。私は十数冊しか読んでいないが、どれもが素晴らしい。
私にいただいたメールの最後“上村さんが描きつつある作品は本当に、この時代に対して、意味深い本になると確信しています。”

ART PROJECT KOBE TRANS- に向けて
TRANS-が持つ可能性について、ずっと考えてきて、頼まれもしないのに応援している。この通信をお読みいただく頃に始まる。会期は9月14日ー11月10日。誰もがやってこなかったこと。それが徐々に広がり多くの人が関わり、社会の意味を問う。私がいままでにやってきた、そしていまもやろうとしていることと同じ精神から発していることを感じている。
この期間に四つの「TRANS-に向けて」という私たち独自の企画を行います。 ギャラリー島田に初めて登場する皆さんです。
栗田絋一郎「陰 と 翳」、古巻和芳「降り積もる、言葉が見える」、島田陽「タトアーキテクツ展」 、松谷武判「アーティストが招待する堀尾 貞治、神野 立生、ダニエル ポントロー、松谷 武判 四人展」10月26日ー11月6日。

きみはどうしようというのか
破れかかった大きな封筒。表に「島田原稿」、乱雑な鉛筆文字で「テオとゴッホ」とある。忘れていた。「フィンセント・ファン・ゴッホの生涯」島田誠研究ノート、2007年11月。とある。A4 36ページ。ファン・ゴッホ書簡全集を読みながら生涯をたどった。ハラハラし、腹を立て、涙した。ちょっと有名になったり売れたり、浮草のように漂う昨今の風潮。
もう一人、私を律する画家がいる。9月11日に没後8年を迎える松村光秀さん。1986年にアトリエを訪ね、亡くなられるまでほぼ毎年、個展を続け、没後も。在日2世としてあらゆる辛苦を背負ってきた。母の自死、困窮、自宅の火災で妻、子供三人を失くす。そのことを「絵に生きる 絵を生きる」で書いた。天才的な表現力で絵画、彫刻を発表。最後まで見事に自分を律しきったその姿は尊く、フィンセントと同様に私の背骨と化している。