2012年、前半を振り返る

ギヤラリーの仕事としては力の入った展覧会が続き、財団の助成活動、東北志縁も、実質的な成果を生み出す時を迎えました。鴨居玲、斎藤真一、津高和一、野田哲也、永田耕衣、緒形拳などの著名作家の展覧会や、藤崎孝敏、高野卯港、森本秀樹の力のある作家が続いた。海外からは小山甚ニ(ニュージーランド)、Max Kong(シンガポール)を迎え、田中美和、林哲夫、画集出版記念の井上よう子が充実し、金井和歌子、矢原繁長が異彩を放ち初登場の7名の作家もそれぞれに印象に残る個展でした。これから始まる、石井誠の書アート展は「死すべくして死す」という大作一つでも見ていただく価値があります。画廊も大変な時代を迎えています。でも、ギヤラリー島田の壁、空間に挑む作家たちの思いを、しっかりと受け止めていける場でありたいと、それだけを願っています。

夏休みが明けると、今、世界を舞台に話題を集めている「具体」の作家たち浮田要三さん(8/25~9/5)上前智裕さん(9/8~19)、嶋本昭三さん(9/2~ 10/3)とお迎えいたします。若い大庭和昭 東影智裕 山村幸則が初登場。名古屋から木彫の伊津野雄二さん(10/20~31)、埼玉から梅田恭子さん(11/17~ 22)、パリからの前田隆一さん(11/24~ 29)をお迎えします。
お待ちかねの石井一男さんは、須飼秀和さんと同時期(12/1~12)に。9月から12月までの間に24の展覧会が予定されています。これを2+新人でやるのですから、なかなか大変です。

井上よう子画集を刊行しましたが、1石井一男画集Ⅲの刊行も準備に入っています。11月刊行予定です。

東北へは今年に入って3・11と5月と2度行きました。仙台と福島を訪ね、8月は沖縄へ。東北・沖縄を読み、訪ねる。無力を恥じながら。でも自分の体の一部であることを確かめるように。ファンドレイジングや震災と文化芸術の復興などで東京での講演やシンポジウムが続きました。大学での講義が6回。全力で準備をしますが、徒労に終わったのではないかといつも自己嫌悪に襲われ、満足することがありません。でも感想文やレポートを送っていただき、若い人の心に届くものがあったことに少し心慰めるものがあり、前をむく気持ちになれます。