加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸 2014

『雪に包まれる被災地』・『南三陸の黄金』二作品同時公開

日時:2014年1月5日( 日)~17日(金)
   11:00 ~ 19:00 (最終日15:00 まで) 6 日(月)と14 日(火)は休館
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸 入場無料

加川広重の巨大絵画は、東日本大震災からインスピレーションを得て描かれた、類例のない大きな作品(5.4m×16.4m)です。この作品には宮城生まれの加川自身が被災者として震災に出会い、そこからしか生み出しえない根源的な力があり、あらゆる人に震災がもたらしたものを、時間と場所を超えて、一瞬にフラッシュバックさせるのです。
本活動は、この加川広重の巨大絵画を、同じ被災地である東北と神戸で展示することにより、神戸市民をはじめ、震災を体験した人々がまざまざと当時の記憶を呼び起こし、またこの作品に出会うことでより多くの人々が、今、被災地で困難な状況にある人たちへの思いを真剣に共有できる場をつくっていこうとするものです。それは、まさに東北と神戸を繋ぐアートの力であり、震災が忘れ去られていくことを許さず、単なる芸術作品の鑑賞から行動へと、今、あなたは何をすべきなのかを、人々に問いかけ、駆り立てていく、重要な意味を持っています。同時に、東日本大震災にとって福島原発は容易に解決できない課題であり、福島県立博物館館長である赤坂憲雄氏を迎え、この巨大絵画のある空間で、原発が抱える課題や福島の復興、そこから見えてくる日本の課題を、多くの人々、とりわけ若い学生たちとともに考えていくための機会も創出します。

今年1月に開催しました「加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸2014」の記録集のpdf版をアップしました。
作品の持つ力、場の力、表現者たちの力、支える力と、東北から、また寒い中ご来場いただいた皆さんとが乗数的に化学反応を起こし、それらが集中、 融合し全体として奇跡的なことを成し遂げたのです。ですが、その人たちもまた部分しか体験していません。
この記録集は、プロジェクトの全記録であり、皆が記憶として刻み込むためのものです。
沢山の方にご覧いただきたいと思います。
冊子版はギャラリー島田で販売しておりますのでお問い合わせください。
また、震災20年目の神戸で、第3作目の巨大絵画「フクシマ」の展示を予定しています。
2015年1月10日(土)〜18(日)、KIITOにて。
共に、感じ、考え、行動する場となりますように。

「加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸2014」の記録集 ダウンロード(pdf形式)