□■□2013年10月
Gallery SHIMADA & Art Support Center KOBE
  Info― 892号
        神戸ビエンナーレに思う
1 蝙蝠(こうもり)日記  問いたいと思いました 
2 今日の言葉 街を再生させるためには、顧客目線に立ち「私益より公益・交流」を
にすべきだ。
 
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蝙蝠日記 
第4回の神戸ビエンナーレ2013がはじまりました。
今回のテーマは「さく」だそうです。
http://kobe-biennale.jp/
あらゆるジャンルをともかく総動員して、ともかく人を呼び込むイベントに徹した運営
ですから「これでほんとにこのままでいいの?」とは思いますが、今回、私が、やむに
やまれずに行動したこととは別のことです。
□
10月4日(金) 神戸ビエンナーレの内覧会があり私は兵庫県立美術館とBBプラザ美術
館での内覧会に出席しました。
そこで「神戸ビエンナーレ公式ガイドブック2013」(美術手帖2013年10月号増刊)を受け取りました。
丁寧に見ていって、「フェアでない」というなんとも言えない嫌な気分に襲われました。
□
「神戸ビエンナーレ」については、一度も相談を受けたり、意見を求められたこともあり
ません。第1回を痛烈に批判して以来、その距離はますます遠いのですが、それでいいと
すら思ってきました。
しかし、今回は、あまりにひどいと思い、関係者にも意見をきいて、ビエンナーレ
組織委員会に、事前に予告したうえで「公開質問書」を出すことにしました。
10月10日付けで書留速達で下記の文を出しました。
■■
              公開質問書
「第4回 神戸ビエンナーレ2013」が開幕いたしました。
毎回、拝見いたしております。その内容についてここで言及するものではございません。
今回の質問は「公式ガイドブック」に限定してお尋ねし、本ガイドブックが「美術手帖2013
年10月号増刊」とされていますので、美術出版社にも「質問書」を送ります。
10月16日までにご回答をいただきたく、お願いいたします。

質問
1 2013年「公式ガイドブック」には北野地区のギャラリーやアートスペースが掲載され
ていません。前回まで、大きく紹介されていた「芸術と計画会議(C.A.P)」も今回から不
掲載となっています。その理由をご回答下さい。
2 北野地区には、そのほか、ギャラリーAO、アートスペースかおる、ギャラリー北野坂
  など、しっかりとした活動をされているギャラリーがあります。それらが、すべて不
掲載です。北野のレストラン、ホテル、ミュージアムなどは詳細に紹介されている中で芸
術文化の拠点が紹介されていない理由をご回答下さい。
3 2009年の「公式ガイドブック」に美術手帖編集部がギャラリー島田を取材、掲載ゲラ
(2分の1ページ)まで確認し、編集権があるから掲載しますと約束しながら貴委員会の
指示で地図からも削除され、現在に至るまで不掲載です。その理由をご回答下さい。
4 過去に重要な役割を果たしたDance Boxも今回は不掲載と思われます。その理由をご
回答下さい。

質問で触れた文化拠点は広く認識された神戸の文化を発信しつづけている拠点だと思い
ます。そこを外している意味をお聞きしたいと思います。
「神戸ビエンナーレ」は市税を投入した公的な組織であると認識しています。
 その立場からの回答をお願いいたします。
 
 公開質問の意味は当ギャラリーの発信媒体、および美術関係者を考えています。
 公開についてはご解答をいただく10月16日といたします。
 また「神戸ビエンナーレ」全体の評価については、本展が終了後に実質的な検証に参加
させていただくか、質問させていただきたいと思います。

                          2013年10月10日
                          ギャラリー島田 島田 誠。
□
ギャラリー島田 島田誠の単独で質問書を出すのは、いちど批判派だとレッテルを貼られると実に様々な不利益を受けることを心配してのことです。
私は震災後、神戸市が進めようとした「六甲シンフォニーホール」や「神戸空港」などに
反対してきましたから、大きなレッテルがいくつも貼られています。
もう一枚のレッテルが加わったことでしょう。
□
皆さんは、このこうしたことを過激だ、もっと穏やかに、話し合いは出来ないのかと
思われるでしょう。
でも、私が提起しているのは、簡単なことではなく、こうしたことが起こる、大好きな
神戸と言う街を覆っている澱んだ空気と土壌のことで、美術出版社に問うているのは出版
社としての良心のことなのです。
■
16日までに回答をお願いしましたが、未着なので、今回は「質問書」のみを公開いたしま
した。予告以来、一度も連絡もありません。
回答があれば、それを書かせていただきます。
■■今日の言葉
メディアに「成功した」と当事者が自慢するにもかかわらず、閑散としているケースがい
かに多いか。街を再生させるには、観光振興で一見(いちげん)客を呼ぶのではなく、街
の活性化でリピート客を獲得することが必要なのだ。
しかし、地元の商店街で消費せずに現状を直視しない公務員と、既得権益を守り助成金に
頼る商店主から出てくるのは、よその成功例を表面的になぞるようなプランばかり。
下手なまちおこしは、自らの“死期”を早めるかもしれない。
街を再生させるためには、顧客目線に立ち「私益より公益・交流」を大切にすべきだ。
久繁哲之介「商店街再生の罠」(ちくま新書)
15日の神戸新聞「新書だより」から抜書き
蝙蝠(こうもり)から
根の生えていないイベントを連発し表面上の賑わいを追っても、街は魅力あるものに
なりません。反対に「悪貨は良貨を駆逐する」し“死期”を早めるのです。
「質問書」で触れた除外された文化拠点は、日常として素晴らしい文化を発信しているところです。
メディアや行政を含め、そこを見誤っては、この街の文化を毀損(きそん)することに
他なりません。
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