- 生きるものたち 「古代想像」 変形60号
- 生きるものたち 「花を持つ少女」 F6
- 生きるものたち 「鳥と女」 F4
生きるものへの慈しみ 松原政祐展に 山本忠勝
人は何を基準に生きればいいのか?現代人は迷いの真っ只中にいる。精神の精密な倫理上の裏付けは難しいにしても、美しい生き方と醜い生き方に違いだけには、まだなにがしかの感受性が働いているのではなかろうか。松原政祐氏の半抽象的な絵画シリーズ「生きものたち」は、まさにその美しい生き方を極めて静かに語りかける現代のイコンである。(中略)
無論作家の精神をあまり楽天的に見てはならない。「花を持つ」あるいは「潮騒」に登場する女たち。彼女らはラファエル前派に現れる絶望の女たちと同じ悲しみを背負っている。だが、精巧な造花のなかに沈んでいった19世紀の女と違い、彼女たちは命に満ちた獣の鼓動、花のいぶきに包まれて、自然と自己との共鳴に再び耳を傾けようと「しているのだ。 1996年3月1日神戸新聞
松原政祐 作家データー
1951年神戸に生れる
1972年武蔵野美術学園卒業
第27回行動美術協会展初出品入選(以降毎年出品)
1980年 はいび展 兵庫県知事賞
1983年 第38回行動展新人賞
1984年 第39回行動展 行動美術賞受賞
1985年 安井賞出品(以降29回、30回出品)
第40回行動記念展40周年記念大賞受賞
1989年 第一回前田寛治大賞展大賞受賞
その他
招待出品、受賞多数
現 行動美術会員
現 行動美術会員
ギャラリー島田での最近の個展記録
2003年11月11日(火)~11月20日(木) 生きるものたちへの讃歌
2005年12月6日(火)~12月15日(木) “生きるものたちへの讃歌”
2007年11月10日(土)~11月21日(水) “生きるものたちへの讃歌”
2008年8月9日(土)~8月20日(水) “生きるものたちへの讃歌”