対話展・2013

芸術家が成熟するには / 仕事によって生きること / 私の場合、作品を創ることは自分の存在を知るための創作 / そして / 自分がどれだけ無知で / 救いがたいものかを知るためだ
掛井五郎

 

尊敬する掛井五郎さんの展覧会が実現してうれしいです。
DMの木彫「七つの言葉」ついて田中三蔵(朝日新聞編集委員)は「自らの信仰体験が背景にある。 大胆な面取りで、口から棒が出ている木彫である。13世紀の彫刻(空也上人立像)のように、言葉を立体化している。これも重いテーマだが、軽くてひょうきん。なんとも愉快だ」と評した。1930年生まれ。 掛井さんの原点は1945年、15歳の敗戦の年だという。 「何が恐ろしいかって、あんなひどいことが起きた時代なのに、日々の光景を美しいと感じたこと」 翻って今の平和なはずの日本は、惨めな犯罪が後をたたない。度し難く積み深い人間社会を洪水が押し流し、消し去っていく「ノアの方舟」は掛井さんの想像力をかきたて、自宅を「ノアの方舟」と名づけた。 「今日、この世界は、この日本は『人間』を何処へやってしまったのか。人間であろうと、必死で生きている人々の悲愴な叫び声しか聞こえてこない。どこかで『死者』達の細い声がする」 2008年季刊「銀花」第155号は「越境者 掛井五郎の挑戦」という特集である。自らを越境者と呼び「ノアの方舟」に住む。ブロンズ、木っ端、土、紙、ガラスなど自在に素材とし、しなやかに世間の枠組も国境すら越境する巨人。 キリスト者として、また思索者として、またそれも飛び超えてみせる。 奥様の芙美さんはヴァイオリニストの小野アンナさんに師事されていたそうです。
ならば通信でも書いた諏訪根自子さんと同門ということになります。不思議な縁が繋がっていきます。
◇ 9月7日(土)17:00から掛井ご夫妻を囲んでオープニングを行います。この機会に是非お出会いを。

島田 誠

◆B1Fにて 12:00-19:00
*火曜日は-18:00、最終日は-17:00