-水彩と素描-

岡田久美子展

3年ぶりの個展です。今回は、素描、水彩を中心にご覧いただきます。根底にある感性や意識が率直に表出されるという意味で空間が静かに染め上がる作家の世界となり、私たちはその前に佇むこととなります。水彩では極限までそぎ落としたフォルムと抑制された色彩に確かな人への柔らかま眼差しを、素描では、どこかで螺子(ねじ)がぶっちぎれたように疾走する線に、人のうちに潜む生命の躍動への同化を感じます。これらが岡田の底知れぬ深さを宿す、タブローの執拗底流であったのだ。

島田 誠

<水彩と素描に関する覚え書き> 岡田久美子

水彩で描くとき、音が聞こえる。その響きを聞くこと。もっと透明に、かすかな色彩で余白を鳴らすこと。早朝のような、または夕暮れの少し前のような、輝いているけれど静かな光で見ることが必要。木炭素描は速攻で描く。脳みそ追い越す。やはり光、こちらは形の明暗そのものに導かれる。音は聞こえない。対象物を見ているだけ。一枚15分程度、何枚も続けて次々描く。3枚目くらいで、ねじが1本飛ぶ。「そこは扉ではない」と思っていた壁、が扉になって開く。

◆B1F deuxにて 12:00~19:00
※火曜日は~18:00、最終日は~17:00まで。

■会場の様子 ※画像をクリックすると拡大して表示されます。

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